メキタジンは、「内服アレルギー用薬」の「抗ヒスタミン成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「抗ヒスタミン成分」
「肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す成分(抗ヒスタミン成分)として、」
「クロルフェニラミンマレイン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェニルピラリンテオクル酸塩、トリプロリジン塩酸塩、メキタジン、アゼラスチン、エメダスチン、ケトチフェンフマル酸塩、エピナスチン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩、ロラタジン等が用いられる。」
「メキタジンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能 障害、血小板減少を生じることがある。」
「内服薬として摂取された抗ヒスタミン成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用する。」
「例えば、ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に大きく関与する部位において覚醒の維持・調節を行う働きを担っているが、抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑えられると眠気が促される。」
「重大な事故につながるおそれがあるため、抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。」
「抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、」
「排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。」
「排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」
…と、相なります。
ご存じのように、「メキタジン」は、「内服アレルギー用薬」の「抗ヒスタミン成分」として登場します。
市販薬には、「【第2類医薬品】ストナリニ・ガード 20錠 」などがあります。
「抗ヒスタミン成分」は、内服アレルギー用薬の筆頭成分のため、試験には、そこそこに顔を出します。
当該メキタジンですが、固有事項もあるためか、よく試験に出ます。
「関西広域連合 R2 第43問」といった出題実績があります。
なおかつ、「適正使用」の「使用(服用)しない」の論点もあります。
優先順位は、「とても高い」です。
メキタジンは…、
① メキタジンは、ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える。
② メキタジン - 副作用:ショック(アナフィラキシー)
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「メキタジンは、ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
「抗ヒスタミン成分」は、「肥満細胞から遊離したヒスタミンが、受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える」作用があります。
「メキタジン」は、ごぞんじのように、「抗ヒスタミン成分」です。
よって、①は、「○」となります。
②の「メキタジン - 副作用:ショック(アナフィラキシー)」ですが、正しい記述です。
メキタジンの固有事項の出題で、「秋田県 R3 第46問」のように、出題実績があります。
先の手引きでも見たように…、
「メキタジンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能 障害、血小板減少を生じることがある。」
…とあります。
“こういう”のは、問題を作りやすいので、注意してください。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、「メキタジンだけ…ショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少」と、チェックしておきましょう。
また、最近では、「ショック(アナフィラキシー)」が正面から問われるようになっています。
該当する成分を、「登録販売者 医薬品 ショック(アナフィラキシー)の副作用のまとめ」で、横断的に見ておきましょう。
内服アレルギー用薬の「抗ヒスタミン成分」のポイントです。
抗ヒスタミン成分により、ヒスタミンの働きが抑えられると、眠気が促されます。
服用後は、乗り物や機械の運転を避けます。
当該論点は、「適正使用」で、ド定番のものです。ガチで押えておきましょう。
参考:運転操作しない
ヒスタミンの働きを抑える作用以外に、抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘などの副作用が現れることがあります。
排尿困難の症状のある人は、使用前に、医師などに相談します。
緑内障の症状のある人は、使用前に、医師などに相談します。
「相談すること」は、「適正使用」の論点ではありますが、「医薬品」でも問わることがあります。きっちり暗記です。
内服アレルギー用薬の「抗ヒスタミン成分」ですが、他の薬には出てこない独特のものがそこそこあります。
憶え方をまとめました。「内服アレルギー用薬の抗ヒスタミン成分‐登録販売者 医薬品の語呂合わせ」の方を、一読願います。
「メキタジン」ですが、「使用(服用)しない」論点があります。
本剤を使用して、「アレルギー症状を起こしたことがある人」は…、
「ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群)等の重篤なアレルギー性の副作用を生じる危険性が高まるため」…、
「使用(服用)しない」となっています。
出題可能性があるので、押さえておくべきです。
排尿困難の症状のある人は、使用前に、医師などに相談します。
緑内障の症状のある人は、使用前に、医師などに相談します。
「医師などに相談すること」は、実務事項でもあるので、よく問われます。
余裕があれば、押えておきましょう。
なお、東京都の「東京都 R3 第106問」で、当該相談することが正面から問われています。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、優先して押さえておきましょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【第2類医薬品】ストナリニ・ガード 20錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「内服アレルギー用薬」の他の「抗ヒスタミン成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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