メチルエフェドリン塩酸塩は、「内服アレルギー用薬」の「アドレナリン作動成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「アドレナリン作動成分」
「鼻炎用内服薬では、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜 の充血や腫れを和らげることを目的として、」
「プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が配合されている場合がある。」
「メチルエフェドリン塩酸塩については、血管収縮作用により痒みを鎮める効果を期待して、アレルギー用薬でも用いられることがある」
「内服薬として摂取されたアドレナリン作動成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用する。」
「なお、プソイドエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩については、依存性がある成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。」
…と、相なります。
ご存じのように、「メチルエフェドリン塩酸塩」は、「内服アレルギー用薬」の「アドレナリン作動成分」として登場します。
市販薬には、「【指定第2類医薬品】スラジンA 24錠 」などがあります。
ところで、「メチルエフェドリン塩酸塩」ですが、当該成分は、「内服アレルギー用薬」よりも、「鎮咳去痰薬」の方でよく問われています。
んなもんで、「内服アレルギー用薬」では、ざっくりテキストを読んでおけば、事が足ります。優先順位は「ふつう」です。
おともだちの「プソイドエフェドリン塩酸塩」や「フェニレフリン塩酸塩」の方に尽力しましょう。
メチルエフェドリン塩酸塩は…、
① メチルエフェドリン塩酸塩 --- 抗ヒスタミン成分。
② メチルエフェドリン塩酸塩については、血管収縮作用により痒みを鎮める効果を期待して、アレルギー用薬でも用いられることがある。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「メチルエフェドリン塩酸塩 --- 抗ヒスタミン成分」ですが、誤った記述です。
メチルエフェドリン塩酸塩は、ごぞんじのように、「アドレナリン作動成分」です。
こういう基本問題も、未だに健在なので、ガチで取るようにしてください。
よって、①は、「×」となります。
なお、アドレナリン作動成分には、憶え方があります。ブログの「アドレナリン作動成分の憶え方‐登録販売者」を、お目汚しください。
②の「メチルエフェドリン塩酸塩については、血管収縮作用により痒みを鎮める効果を期待して、アレルギー用薬でも用いられることがある。」ですが、正しい記述です。
基本的に、鼻炎用内服薬のアドレナリン作動成分は、「鼻粘膜の充血や腫れを和らげる」ことを目的としています。
しかし、当該メチルエフェドリン塩酸塩は、「血管収縮作用により“痒み”を鎮める効果」も、期待されています。
当該「メチルエフェドリン・・・痒みにも効く」は、固有の論点です。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、チェックしてください。
なお、当該論点は、「香川県 R3 第89問」の選択肢bに出題されています。
メチルエフェドリン塩酸塩の重要ポイントです。
メチルエフェドリン塩酸塩には、「依存性」があります。長期濫用すると薬物依存に陥るおそれがあります。
「岡山県 R2 第89問」などで、出題実績のある論点です。押えておきましょう。
次に、「メチルエフェドリン塩酸塩」は、令和5年度の改正により、「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品」に該当することになりました。
参考:令和5年度 手引き改正
「法規」の論点ですが、チェックしておきましょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【指定第2類医薬品】スラジンA 24錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「内服アレルギー用薬」の他の「アドレナリン作動成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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