危険物取扱者 乙種4類(乙4)の「性消(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)」のうち、「特殊引火物」の「一般」の「定義」の一問一答。
主に、「特殊引火物」の「定義」について、いやらしい問題を挙げていきます。
「解説」は、下の方にあります。
間違えた人は、復習用に「お気に入り」などに入れて、空き時間に再チェックです。
問1の『発火点が100℃未満のもの、または、引火点が-20℃未満で沸点が40℃未満のものをいう。』ですが、「×」です。
閾値部分をいじった「ひっかけ」問題です。
「特殊引火物」の定義は、「1気圧において、発火点が100℃以下のもの、または、引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいう。」です。
数字の後は、すべて「以下」なので、注意して憶えてください。
なお、いうまでもないですが、「以下」と「未満」とでは、含まれる数字が異なるので、きっちり理解しておいてください。
参考:以下・以上・未満・超える
問2の『発火点が100℃超のもの、または、引火点が-20℃未満で沸点が40℃以下のものをいう。』ですが、「×」です。
先と同じような「ひっかけ」です。
「以下」の部分を、適当に変えた問題で、当然、間違っています。
定義をきちんと憶えてないと、こういう“人を食った”問題を間違えるので、注意してください。
繰り返しますが、「1気圧において、発火点が100℃以下のもの、または、引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいう。」です。
問3の『発火点が-20℃以下のもの、または、引火点が40℃以下で沸点が100℃以下のものをいう。』ですが、「×」です。
定義に出てくる数字を、適当に入れ替えた「ひっかけ」問題です。
問題の数字は全部間違っていて、正しくは…、
発火点・・・100℃以下
引火点・・・-20℃以下
沸点・・・40℃以下
…です。
数字がうろ覚えだと、問3のような「ひっかけ」で討ち取られるので、注意してください。
なお、「ハット西」という、ふざけた憶え方が「特殊引火物の分類の数字暗記」にあるので、参考にしてください。
問4の『特殊引火物の燃焼範囲は、広い。』ですが、「○」です。
何でもないように見えて、実は、手強い問題です。
本試験では、「比較対象」が登場するからです。
たとえば、「特殊引火物の燃焼範囲は、ガソリンより、広い。」とか、「特殊引火物の燃焼範囲は、エチレンより、広い。」などと、出題されるってな寸法です。
こうなると、(アレレ)となってしまいます。
しかし、先に見たように、「特殊引火物の燃焼範囲は、広い」です。
数字を憶える必要はないですが…、
「ジエチルエーテル」は、「1.9~36.0」。
「二硫化炭素」は、「1.3~50.0」。
「アセトアルデヒド」は、「4.0~60.0」。
「酸化プロピレン」は、「2.3~36.0」。
…です。
あのガソリンですら、「1.4~7.6」なのですから、特殊引火物の燃焼範囲は、“比較を絶して”広いことがわかります。
問5の『特殊引火物の引火点は、すべて、0℃以下である。』ですが、「○」です。
選択肢のいうように、特殊引火物の引火点は、すべて、0℃以下です。
こういう共通特徴は、試験に出しやすいので、憶えておきましょう。
引火点の数字は…、
「ジエチルエーテル」は、「-45℃」。
「二硫化炭素」は、「-30℃以下」。
「アセトアルデヒド」は、「-39℃」。
「酸化プロピレン」は、「-37℃」。
…です。
「ジエチルエーテル」の「引火点:-45℃」は、乙4危険物で、最も低いので、これだけは、押えておきましょう。
以上、「特殊引火物」の「定義」の一問一答でした。
ほとんど基礎・基本レベルです。
「定義」を憶えておくと、いろいろ応用が効くので、シッカリ押えてください。