危険物取扱者 乙種4類(乙4)の「性消(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)」のうち、「特殊引火物」の「ジエチルエーテル」の一問一答。
「ジエチルエーテル」の基本・基礎的な問題です。
「解説」は、下の方にあります。
間違えた人は、復習用に「お気に入り」などに入れて、空き時間に再チェックです。
問1の『水やエタノールに溶ける。』ですが、「○」です。
「ジエチルエーテル」は、水にわずかに溶け、エタノールにはよく溶けます。
“水に溶けないわけじゃない”ので、注意してください。
たとえば、「ジエチルエーテルは、水に溶けない」は、「×」と相なります。
繰り返しますが、“わずかに”溶けます。「ひっかけ」問題に、注意してください。
ところで、特殊引火物のほとんどは、水に溶けます。
水に溶けないのは、唯一、「二硫化炭素」だけです。
整理して憶えてしまいましょう。
なお、ついでに言うと、すべての特殊引火物は、エタノールに溶けます。
問2の『常温(20℃)で、引火の可能性がある。』ですが、「○」です。
当該選択肢ですが、実質的には、「特殊引火物」の定義の問題です。
「ジエチルエーテル」は、「特殊引火物」に分類されています。
「特殊引火物」の定義は・・・、
「(特殊引火物とは、)ジエチルエーテル、二硫化炭素、その他1気圧において、」
「発火点が100℃以下のもの、または、引火点が-20℃以下で沸点が40度以下のものをいう。」
…です。
この定義からして、「特殊引火物」の引火点は、極端に低いことがわかります。
特殊引火物は「引火点が-20℃以下」のものなのですから、特殊引火物たるジエチルエーテルも、常温で余裕で引火することが推定できます。
問3の『ジエチルエーテルの引火点は、-40度である。』ですが、「×」です。
ジエチルエーテルの引火点は、「-45度」で、乙4危険物中、最も低い温度です。
最低温度という特徴であることから、狙われる可能性が大です。
「ジエチルエーテル・・・引火点・・・-45度」と、ガチで憶えておきましょう。
なお、選択肢のいう引火点が「-40℃」なのは、超おなじみの「ガソリン」です。
本問は、「引火点が-40℃なのは、ガソリンじゃん」という点からも、判断できます。
蛇足ですが、引火点で憶えておくべきは、ガソリン・灯油・軽油です。
これら超定番の3つに、先の「ジエチルエーテル」を加えて…、
「ジエチルエーテル:ガソリン:灯油:軽油・・・-45℃:-40℃:40℃:45℃」と憶えてしまいましょう。
問4の『光に当たると酸化され、爆発性の過酸化物が発生する。』ですが、「○」です。
選択肢のいうように、「ジエチルエーテル」は、光に当たったり、空気と長く接触したりすると、「爆発性のある過酸化物」が生じます。
当該「爆発性のある過酸化物」ですが、「ジエチルエーテル」の固有論点なので、配偶者の小言のように、実によく出ます。
「ジエチルエーテル」が問われる際は、ほぼ出題されるので、ガチ暗記です。
以上、「ジエチルエーテル」の一問一答でした。
ほとんど基礎・基本レベルです。
全問正解できなかった人は、「ざっくりノート:ジエチルエーテル」も、参考にして、ガッチリ押えてしまってください。