「特殊引火物」についての憶え方と語呂。乙種の4類は、性質に応じて「特殊引火物」「アルコール類」「第1石油類」「第2石油類」「第3石油類」「第4石油類」「動植物油類」と7つに分類されている。本ページでは、そのうち「特殊引火物」と、おまけで「アルコール」について説述する。
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乙種の4類は、「7つ」の分類があります。
そのほとんどは、「引火点」が「○○度以上○○度未満」という単純なものですが、「特殊引火物」と「アルコール類」はそうではなくて、ややこしいものとなっています。
本ページでは、「特殊引火物」の分類の憶え方と、「アルコール類」のポイントを述べていきます。
端的にいうと、「ハット西」です。
なお、上記語呂は、あまり出来がよくなくて、多少の脳内補正が要ることを先に述べ置きます。
以下、語呂の説明をします。
特殊引火物は次のように定義されています。
「特殊引火物とは、発火点が100度以下のもの、または、引火点が-20度以下で沸点が40度以下のものをいう」
で、先の語呂「ハット西」なのですが…、
「ハット」は、「発火点が100度以下」のところに当たります。
「西」は、「引火点が-20度以下で沸点が40度以下」が該当部分です。
(あーそういう魂胆ね)となった人も多いでしょうが、以下、語呂の解説です。
「ハット」は、「発火点が100度以下」の語呂です。
ご存知のように…、
「ハット」の「ハッ」は、「発火点→はっかてん→はっ」という塩梅です。
で、「ハット」の「ト」は、「100度以下→100→10→とお→と」といった寸法です。
「100なのに10かよっ!」と、さまぁ~ず三村風の突込みがあるのは承知しています。
もはや語呂でもないのですが、「発火点が10度」というのは、常温で“燃えている状態”なので、まあ、10で数字を憶えて、あとで、脳内補正したらいいじゃん的な次第です。
「ハット西」と憶えた後で、「発火点10度はありえないので、100度だろ」的に修正してください。
…よい語呂じゃないですが、数字だけは頭に入るかと思います。
さて「西」ですが、これはそのまんまで「西→にし→2・4」です。
…もうおわかりでしょう。
それぞれ「引火点が-20度以下で沸点が40度以下のものをいう」の数字をひらがなにした塩梅です。
「引火点が-20度以下」の「-20度」の「-“2”0度」で…、
「沸点が40度以下」の「40度」の「“4”0度」で…、
併せて「2・4」の「西」となる寸法です。
さて、脳内補正ですが…、
引火点は「-(マイナス)」を付けることを、忘れないでください。
マイナス20度と20度とでは、配偶者と恋人くらいに、危険性が異なります。
「特殊引火物」で超危ない→「20度ではヘン」→「マイナス20度」くらいに頭の中で補正してください。
次に「沸点が40度以下」ですが、憶え方としては、沸点は「ふ・っ・て・ん」で「4文字」なので、「4つながり」で憶えるといいでしょう。
こうすれば、数字の整理がつくはずです。
なお、当該沸点ですが、「定義で、沸点が出てくるのは特殊引火物だけ」ということは、憶えておくべきです。
このことを憶えておくと、クソのような選択肢を判別できます。
たとえば、「第3石油類のクレオソート油は、沸点が30度である」ってな選択肢があったとしましょう。
危険物の沸点は、「危険物取扱者の乙種4類(乙4)で、憶えなくていいこと」でも述べたように、憶えなくていい数字です。
ですから、クレオソート油の沸点など、憶えているわけがないのですが、ある程度、判別はつけることができます。
先のリンク先でも述べたのですが、「特殊引火物でさえ、沸点が40度以下」なのですから、第3石油類のクレオソート油が「沸点30度」というのは、“怪しすぎる”とか、“そんなことないだろ?!”といった次第です。
んなもんで、先の選択肢は、「完全な判別は出来ないが、クレオソート油が、特殊引火物なみの沸点であるわけがない」といった感じに、判断できるってな次第です。
以下は、ざっと読みでいいです。試験には出ないと思います。
「特殊引火物とは、発火点が100度以下のもの、または、引火点が-20度以下で沸点が40度以下のものをいう」のですが、「または」なので、以下のように捉えます。
「発火点が100度以下のもの」と、
「引火点が-20度以下で沸点が40度以下のもの」です。
つまり、「発火点が100度以下」系のものと、「引火点が-20度以下で沸点が40度以下」系の2系統の「特殊引火物」があるといった塩梅です。
先の「発火100以下」系は「二硫化炭素」で…、
後の「-20・40以下」系は、おなじみの「ジエチルエーテル」「アセトアルデヒド」「酸化プロピレン」です。
「二硫化炭素」は、沸点が「46度」のため、後者の「引火点が-20度以下で沸点が40度以下のもの」には該当しません。
とはいえ、「発火点が90度」なので、前者の「発火点が100度以下のもの」に適合し、晴れて「特殊引火物」となる、ってな次第です。
試験には出ないですが、理解の一助に。
アルコール類の定義は、有機化合物の知識がないと理解できません。
ですから、『数字を、直前に、ガチ暗記』するだけです。
アルコール類の定義は、「炭素数が3までの飽和1価アルコール」となっています。
飽和とは単結合のことで、1価とはヒドロキシ基(-OH)が1つという塩梅なのですが、こういう化学的なことは、文系にとっては絶望的です。
んなもんで、アルコール類の定義は、『本試験会場への電車やバスの中か、試験説明の間』でブツブツ唱えます。
呪文のように、「炭素数が3までの飽和1価アルコール・炭素数が3までの飽和1価アルコール・炭素数が3までの飽和1価アルコール…」と、脳内反復すれば、ギリギリで憶えることができるでしょう。
難化している試験の現状を踏まえると、アルコール類の定義は、知識問題として出る可能性があるので、余裕のある人は押さえておきましょう。
反対にいうと、時間に余裕のない人は、アルコールの定義など捨ててしまい、他の石油類の暗記の励んでください。
以上、乙4の特殊引火物の「ハット西」とアルコール類の対策法でした。
憶えておいて損はないんで、きっちり暗記です。特に、甲種まで見ている方は、今憶えておくと、後々で楽が出来るでしょう。
なお、他の石油類の語呂は「第1石油類・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類の数字暗記(語呂つき)」をば、参考ください。
『心の軍師』に、『ハット西で特殊、アルコールは捨てても可、押さえくらい』と、助言してもらってください。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
2016年12月29日 1:15 PM
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