候補問題の第3問は、固有部分の「TS(タイムスイッチ)」のところが、やや「難」だが、全体的にやさしいラッキー問題である。本問の練習の仕方や、攻略、要領、手順を説述する。独学者向け。技能試験が本問だったら、確実に合格したい。
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令和3年度(2021年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題3」の独学者向けポイントを見ていきます。
候補問題3は、上の画像を見てもらえばわかるように、「TS(タイムスイッチ)」が固有部分です。
「TS(タイムスイッチ)」は、初見では難しく感じますが、その作業は、端子台で代用されるため、非常にカンタンです。要は、「端子台に、電線をねじ止めするだけ」だからです。
本問は、先に述べたように「ラッキー問題」です。
本試験で遭遇したら、確実に合格しましょう。
複線図で、やや厄介なのは、固有部分の「TS(タイムスイッチ)」のところです。
まあ、「S1・S2・L1‐黒・白白・黒」と、「書き方」を憶えてしまうのが一番早くて、確実です。
詳細に述べると、「S1‐黒(電源線の非接地側)」、「S2‐白(電源線の接地側)と白(引っ掛けシーリング)」、「L1‐黒(引っ掛けシーリング)」です。
要領的には、「暗記」が一番早いです。
残りの複線図は、スイッチとランプレセプタクルと、定番ばかりなので、複線図を書くのも、苦労はないです。
ところで、全「複線図」は、「複線図インデックス」にあります。出先で練習したい人は、参考にしてください。
ポイントや注意事項は、上記画像を参考にしてください。
固有部分の「TS(タイムスイッチ)」にさえ慣れておけば事が済むので、まずはここから見ていきます。
一口で言えば、ここは、テキストのお手本を見て、組み方を丸暗記するだけです。
ひとつのねじ(S2端子)に、電線を2本繋げるという、あまりない作業ですが、2~3回練習すれば、絶対にできるようになります。
本当に、理屈もなにもなく、“そのとおり”組むだけなので、問題はないように思います。
ただ、「問題文で指示される接地極」だけは、要注意です。
ここを間違えると、『欠陥』で即不合格なので、慎重に作業します。
作業の前は、問題文の指示文を、指差し確認をするくらいの慎重さで臨みましょう。
本問はカンタンとはいえ、油断してはいけません。
端子台の結線は、『欠陥』を取られるところです。
ねじ止めが被膜が噛んでいる、被膜を剥き過ぎていると、即落ちです。
端子台への結線だけを3回は繰り返して、ミスゼロ状態になっておきましょう。
ところで、本試験の問題が、テキストの記述通りや、候補問題どおりになるとは限りません。
端子台の作業は、試験的には「丸暗記」ですが、タイムスイッチ回路の要領を理解して、暗記に入るほうが、安全です。
丸暗記だけだと、ちょっと問題の設定を変えられただけで、落ちてしまうからです。
念のため、「これこれ、こういう背景があるから、こう組むのだ」くらいは把握しておいて、損はありません、(もっと言うと、本問は簡単な部類に入るので、難易度調整が入る可能性を捨てきれないのです。)
本問は、「中」のスリーブを使わないので、注意すべきは、刻印だけです。
リングスリーブの刻印は、「小」と「極小」です。
電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさを「指差し確認」して、さらに、刻印(圧着マーク)が正しいかどうかを「指差し確認」し…、
ほいで、もう一度だけ、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、「よしっ!」となったら、ガチャンと接続します。
こんなに手間を掛けるのは、『リングスリーブを間違うと、その修正がクソ面倒だから』です。
間違った接続部分を切り取り、ケーブルの外装を剥いで、電線の被膜を取るという“時間ロス”の権化です。
おおむね3分は、下手をすると5分は時間を取られます。
本試験は『40分』ですので、当該ミスが、いかに危ないか、お分かりかと思います。
指差し確認の時間は、間違ったことを考えれば、『絶対に、あり』です。
本問は、固有部分以外は、全く“普通”なので、そう支障はないでしょう。
ただ、「引掛けシーリング」ですが、これは「改定事項」となっています。大丈夫だとは思いますが、「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイントの2019年度1月の改定について」方を、一読願います。
タイトルでも言いましたが、本問は「ラッキー問題」です。
慎重に、きちんと、作業すれば受かる問題に、幸運にも、当たったのですから、確実に合格してしまいましょう。
本試験では、練習時には予想もしない『ミス』をします。
よって、練習のときから、「ミス」に備えておきましょう。
候補問題を組み終わって、採点(欠陥のチェック)が済んだら、回路をそのまま捨てるのではなくて、以下の箇所を、仮にミスったとして、再施行してみてください。
当該再施行の際は、ストップウオッチで、時間を計ります。
1つの「ミス」をカバーするのに、どれだけ時間を食うか、肌で体感しておきましょう。
さて、へんな言い方ですが、本問で、「間違っておくとよい」のは…、
…赤丸の「端子台」のところです。
ねじが絶縁被覆を噛んでいるミスが起きたと仮定して、切断・再採寸・再作業をしましょう。
作業そのものはカンタンでしょう。しかし、忘れてはならないものがあります。
「ねじ」の「増し締め」です。
本試験では、異常な精神状態となります。
端子台をいじった際、仮止め的な感じで、「ねじ」を緩めにしたままで、提出する危険があるのです。
先述したように、たとえ、100%大丈夫と思っていても、念のため、「ねじ」にドライバを指して、“くっ”と増し締めしてください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べています。
ところで、文系ド素人にとって、技能の練習時にあると便利なものは、以下のとおり、です。
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の過去問演習で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
本試験での注意やヒント、コツは、以下のページです。読んでおくと、多少は有利になるかと思います。
まず、問題文についでです。
だいたいは「テキストどおり」なのですが、ごく稀に、テキストの指示とは少し変った出題も予想されます。
「問題文は命取り‐絶対的注意事項」で、問題文を読むクセをつけておきましょう。
次に、作業のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」をば、お目汚しください。
当方は、準備運動として、「まずは最初に電源線」をお勧めします。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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