31問‐H30上期筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第31問は、おなじみ「ケーブル」の問題で、テキストではあまり出ないケーブルが登場しており、(アレレ)となってしまう問題です。とはいえ、正確な知識があれば、消去法で答えは導けます。何度もおさらいして、完璧を期してください。ド頻出論点です。

31問‐ケーブル

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「やや難」です。

 配線図の資料(全体像)は、「こちら」です。

 消去法で、答えを導いてください。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 

 上記画像のケーブルは何か?という問題です。

 「CVT 38」と表記されており、アレレとなります。こういう場合は、消去法で考えます。

 選択肢イの「引き込み用ビニル電線」ですが、「DV(ドロップドワイヤ・ビニル)」です。んなもんで、「誤」です。

 選択肢ロの「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」は、おなじみの「VVF」です。技能試験にて出まくるので、技能教材を触れば、即、憶えられます。

 選択肢ハの「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形」は、「VVR」です。

 このように、選択肢のイ・ロ・ハではないことがわかりました。

 よって、消去法によって、残った選択肢ニが答えとなります。

選択肢ニ補足

 選択肢のニ「600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(単心3本より線)」ですが、テキストには、あまり出てこないケーブルです。

 しかし、お手上げにするには、速すぎます。ちょっくら頭を捻れば、解答を推測できます。

 問題は、先に見たように、「CVT 38」でした。

 じっと文字を見れば、「CV」が妖しそうです。

 そう、「CV」は、「600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」でした。

 そして、「CVT」の「T」は、(単心3本より線)の「3(threeかtriple)」に当たるんじゃないの?的な風に考えることができます。

 こうした推定から、選択肢ニの「600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(単心3本より線)」を選べるのではないかと思います。

 なお、「CVT」ですが、正確には、600Vの単心CVケーブルを3条より合わせたトリプレックス形ケーブルとなっています。

答え

 消去法や推定から…、

 正解:ニ

 …と相なります。

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筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:電圧・・・「ふつう」。文系可。

 2問:コイル電流・・・「ふつう」。

 3問:抵抗・許容電流・・・「ふつう」。

 4問:熱量・・・「ふつう」。文系可

 5問:スター(Y)結線・・・「ふつう」。文系可。

 6問:電圧降下・・・「ふつう」。文系可。

 7問:三線電圧・・・「ふつう」。取れる問題。

 8問:許容電流計算・・・「ふつう」。取れる。

 9問:許容電流・・・「ふつう」。文系取れる。

 10問:分岐回路の遮断器・・・「ふつう」。ド定番。

 11問:遮断器遮断時間・・・「やや難」。

 12問:電線許容温度・・・「やや難」。

 13問:回転磁界速度・・・「ふつう」。

 14問:工具・・・「ふつう」。絶対レベル。

 15問:LED・・・「やさしい」。絶対レベル。

 16問:工具写真・・・「やさしい」。

 17問:器具写真・・・「ふつう」。取れる問題。

 18問:機器写真・・・「やさしい」。基礎・基本レベル。

 19問:リングスリーブ・・・「ふつう」。

 20問:工事種類・・・「ふつう」。定番問題。

 21問:施工方法・・・「ふつう」。

 22問:D種接地工事・・・「ふつう」。取れる問題。

 23問:合成樹脂管工事・・・「ふつう」。絶対レベル。

 24問:回路計・・・「やさしい」。超基本。

 25問:絶縁抵抗測定・・・「やや難」。

 26問:絶縁抵抗値・・・「ふつう」。取れる。

 27問:計器記号・・・「ふつう」。取れる問題。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:電気事業法・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:ケーブル・・・「やや難」。

 32問:点滅器図記号・・・「ふつう」。

 33問:図記号一般・・・「ふつう」。基本問題。

 34問:引掛図記号・・・「ふつう」。

 35問:二重床図記号・・・「ふつう」。取りたい。

 36問:機器図記号・・・「ふつう」。絶対レベル。

 37問:定格電流・・・「ふつう」。

 38問:接地工事・・・「ふつう」。

 39問:最少電線本数・・・「難」。

 40問:絶縁抵抗値・・・「ふつう」。1点取れる。

 41問:スリーブ当て・・・「ふつう」。取れる。

 42問:測定器写真・・・「ふつう」。

 43問:図記号写真・・・「ふつう」。

 44問:器具写真・・・「ふつう」。

 45問:未使用図記号・・・「ふつう」。

 46問:リングスリーブ・・・「難」。

 47問:差込形コネクタ・・・「難」。

 48問:点滅器工事・・・「やや難」。

 49問:穴工具写真・・・「ふつう」。絶対レベル。

 50問:未使用器具・・・「ふつう」。1点取れる。

第2種電気工事士 合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。

 高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

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第2種電気工事士のこまごましたもの

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 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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