独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

詰まったら模様替え3

先日のススメでは、大きなものの模様替えについて述べました。
しかし、模様替えの最も困る点は、大きな物群以上に中物小物たちでございます。
数が多い上に、しっくり来ないからでございます。おそらく、多数の試行錯誤を繰り返すことになるかと存じます。
とはいえ、この試行錯誤が中物小物を模様替えする楽しさでございます。
うんうん言いながら、あれこれと中小の物をいじってくださればと存じます。
たとえば、敷物でございます。カーペットは、大きなたんすや棚以上に、部屋の見た目と雰囲気を一新するものでございます。
逆に言えば、手っ取り早く雰囲気を変えるなら敷物を変えればよかろうと存じます。
今ではもう季節外れですが、たたみ風敷物やござなどは、ホームセンターに行けばいくらでも売っているかと存じます。
さて、まだまだ難しい物々が残ってございます。
床に置く物に意を払うのであれば、壁にも要注意でございます。
壁も部屋の雰囲気の構成には、一役も二役もかってございます。
ぬぼっとおっ立っている壁には、明るい色をした布を吊らせば、手ごろな価格で部屋の雰囲気を変えることができるかと存じます。
装飾用の布を買ってくるのも良いですし、キルトやテーブルクロスを再利用しても大丈夫でありましょう。
布がなければ、せめて明るいカレンダーでも据え付けておけばよろしいかと存じます。
壁に何かあるだけでも、明るさを演出することができます。特に、これをお読みの中でワンルームマンションにお住まいの方は、この連休にでも壁の雰囲気作りに勤しんでくださればと存じます。、
あの無機質で寒色一色で温かみのない合理性効率性むき出しの壁に囲まれると、それこそ、どこぞの政治犯収容所に収監されているのと変わりません。
壁一枚の雰囲気で生活の実感が変わることに、お気づきくださればと存じます。
さてさて、まだまだ模様替えするところは残ってございますが、照明もこの際、変えてみるのがよろしいかと存じます。
意外に蛍光灯は光度が低くなってございます。できるだけ明るい電球にしてくださればと存じます。
トイレや廊下など、そんなにいないところの電球はケチってもよろしいでしょうが、勉強部屋や居間など、多数の人間が多数の時間を過ごすところは、多少高くても値の高くて明るい電球の方が引き合います。
暗いところで本読むなどして、ド近眼になってめがねの交換のたびに3万円ほど跳ぶようになるよりかは、明るい空間で過ごした方が賢明でございます。
ちなみに、目という器官は老いてから、緑内障や白内障、にごりといった症例が出て参ります。手術するのにお金がかかるのは言うまでもありません。
身体が資本であることをお忘れなきよう。今、電球に数百円・数千円ケチっても、1年365日換算すれば微々たる物であり、後々の目の病気の治療を考えれば、割に合うどころか多大な医療コストを削減できるかと存じます。
さて、つらつらと述べてまいりました。
お勉強といいますのは、同じ机上の作業と言いながら、事務作業とは大きく異なるものでございます。
事務には終わりがありますし、やればそれで済んでしまいます。
しかし、お勉強は読みさえ解きさえすれば済むものでもないし、できるようになるわけでもありません。
最後はありますが、本試験は遠い先にあるものでございます。
お勉強といいますのは、非常に脆くて不安定なものでございます。メンタルの要素を実に受けやすくなってございます。
模様替えをしてみると、部屋を構成している個々の物々たちがお互いに影響しあっている感じを受けるのではないかと存じます。
それは、皆様自身も同様に、部屋の物々と響きあっているのでございます。
そんなばかなと思う方も居られるでしょうが、なら、机の上か後ろに配偶者のパンツでも置いてみてください。如何に自分の集中力が脆いか、また、そんな状態でお勉強に集中するのがしんどくて労力を食うか、お分かりいただけるかと存じます。
即効で、燃えないゴミふくろに捨てなければ、不快で、不快で仕方がないかと存じます。
今にあるザブトンを勉強部屋のそれと変える程度の模様替えでも結構でございます。
クッションを取り替えるだけの変化でも結構でございます。
しかし、それだけでも空間から、何か新鮮なものを感じるのではないでしょうか。
身の回りと自分との可能性と係わり合いに、少し意識が働くようになれば重畳でございます。

(さらに…)

詰まったら模様替え2

模様替えの話の続きでございます。
人間は環境の生き物と申します。本当にそうであるかと存じます。
すっきりした環境で過ごしているとすっきりさぱさぱしていきます。
これが、ごちゃごちゃのゴミ捨て場のような部屋だと、頭の中から心の中までも、ごちゃごちゃっとして考えがまとまらなかったり、決心や踏ん切りがつかないものでございます。
優柔不断・決めたことが守れないのは、部屋のごちゃごちゃに遠因があるかもしれません。
また、部屋に大きな家具が壁際一杯に備え付けられていれば、部屋の住人は何か圧迫感のようなものを常々感じることに相成るかと存じます。
けばけばしい色のカーテンなら、けばけばしい性格に、対して、部屋に全く装飾品や工芸品の類が無ければ、爬虫類のような反応や喜怒哀楽に乏しく、つまらない人間になることでしょう。
とはいえ、逆に言えば、環境をいい感じもの・現状の自分に適したものにすることによって、大きく気分を変え、諸々のストレスに強くなるという塩梅でございます。
そこで、模様替えなのですが、模様替えのコツは、大きなところから済ませて行くことでございます。
部屋を大きく占めている大きなブツをどうするか、動かすのか、素のまま置いておくのか、それとも、捨てるのかを考えることが模様替えの第一歩になるかと存じます。
模様替えをしようと思い立ったなら、まずは、カレンダーの粗大ゴミの日と不燃ゴミの日に大きく丸を付けておくことを推奨いたします。
ざっくり物を捨てるのも、模様替えのひとつでございます。
捨ててみたらなんとも空間がすっきりして、もやもやや頭痛の種が消えたと言う話は、枚挙に暇がありません。
模様替えをしてみると、これまで、(これでいいや)と思っていた場所が、物の配置その他で急に生き生きしてくることは多々あるものでございます。
しかし、そのためには、何かを捨てて空間を取り戻さないことには始まらないのでございます。
特に、たんすや3段棚、キャスター付きプラスチックケース、ダンボールや木箱といった収納具には、注意の上に注意が必要でございます。
人は何故か、「収納具」を取って置かんがために、収納具に入れる物をわざわざ溜め込む性質があるからでございます。
収納具の中に入っている物は、?本当に必要なのか、?使用頻度はどのくらいか、?必要なら最後に使った日はいつか、?もっと別のしまい方・保管方法はないのか、?価値はあるのかを考えてみることでございます。
要るのか要らないのか迷ったときは、金銭価額を考えてみることでございます。
今住んでいるところの家賃または1ヶ月あたりのローン支払額、若しくは1ヶ月当りに支払った額を居住空間で割ってみて、1平方メートルあたりどのくらいの金銭コストがあるのかを算出してみます。
家賃が6万で30?の所に住んでいるなら、1?当たり2,000円でございます。いわば、これが物の置き賃・保管料に当るわけでございます。
物が占拠している空間が半分の0.5?なら、1ヶ月あたり1,000円と引き合うかどうかを見て行くのでございます。
保管している物をリサイクルショップに持っていけばいくらで売れるかを考えて見ます。
もし、新たに保管しているものを揃えるとしたら、いくらお金が飛んで行くかを考えて見ます。
そうすると、要る要らない・使う使わないの別次元から、物について考察できるかと存じます。
これは卑怯な言い方ですが、「空間」ほど気持ちの良い物がないことは、経験した人でしか判らないのです。割り切って言いますが、空間は割に合う、気持ちの良いものでございます。
ひとつ物がなくなって、空間が生まれると、なんとも毎日気持ちが良いのでございます。
観光等でお寺や神社に行くとすっきりするのは、そこにあるのは物ではなく、空間だからでございます。
模様替えといいますと、あっちにこっちに物を動かすものばかりをお考えになる人が居られますが、模様替えとは、物に占拠された空間を取り戻す良い機会であることをお伝えいたしたく存じます。
試験勉強と空間を考える良い例が、専門学校や図書館の自習室でございます。
自習室だとお勉強が捗るのはなぜかというと、まさに、そこには、机と椅子のみの空間しかないからでございます。
お勉強に対して、なんだかやる気が出ない、継続できないという方は、もしかしたら、エネルギーが部屋に吸収されている可能性が大かもしれません。
気分を変えるために、頭と身体を動かしてストレス発散のため、更に良い環境のための方策として、模様替えをお考えくださればと存じます。
(またも続く)

(さらに…)

詰まったら模様替え1

お勉強といいますのは、遅々たる歩みでございます。
そして、焦って急いだところで、片っ端から忘れるのみで、払われる努力に比べれば成果は低いものでございます。
「ゆっくり急げ」とアレク大王は仰りましたので、わたくしたちもそれに倣いたい所存でございます。
とはいえ、ゆっくり急ぐと言うのは、実にストレスがあるものでございます。
ブレーキをかけながら、アクセルを踏むが如しでありまして、行けばいいのか止まればいいのかどっちなんだ?コノヤロ!!と相成るわけでございます。
そのうえ、お勉強由来のわからないストレスも押し寄せてまいります。
このため、お勉強といいますのは、ストレスが高じやすくなっているのでございます。
ストレスを食べたり飲んだり発散するのも限度がございます。
そこで、今回では、リフレッシュ効果の高い模様替えについて、お話したく存じます。
まず、第一に行っておきたいのは、模様替えはストレスの発散効果は高いという点でございます。
人間は環境の生き物と申しますが、如実にその言の意味を悟られるかと存じます。
後ろにそびえるたんすをどこぞに動かして、ぽっかり空間が生まれるだけでも、なんだか背中の辺りが軽くなると申しますか、すっきりするのでございます。
なんだかすっきりしない、ストレスが抜けきれないという方は、是非とも模様替えをお考えくださればと存じます。
模様替えのコツは、まず、大きなものから考えることでございます。
まず、要らない収納箱や使ってもいない、単に服をかけたり物を置くだけになっている家具什器類の処分から頭をお働かせくださればと存じます。
(ほんとに、これいるかねえ?)と訝るのも、なかなかのストレス発散がございます。
(なにかこれ、別に使えないかねえ?)と物の新たな用途と設置場所に頭を捻るのも気持ちが良いものでございます。
お勉強の合間合間に、こうした「模様替え前段階思考」をするのも結構でございます。
お勉強といいますのは、テキストと問題集を相手にする、単調で平面的で、実に画一的な作業でございます。
主に、言葉のみの世界に埋没していなければなりません。しかもその言葉群に対して、こちらから働きかけることもなく、唯々諾々と取り敢えずは見ていかねばならないのでございます。
しかし、模様替えを考えることは、まず、イメージ(想起)しなければ、話が始まりません。
そして、物や場所の多くの可能性とを考え、そして、自分の好み・家族友人の反応を踏まえて、あれこれと考えを練らねばなりません。
加えて、違和感の多さも特筆すべきことでしょう。
(こうだ!!)と会心の配置や用途を考えても、他の家具類との兼ね合いや、部屋の持つ雰囲気、空気、明るさに押されてしまい、駄目であることは多々ございます。
しかし、打ちのめされるダメ感ではなく、何か、(これではない。もっとしっくりくるものがあるハズ)風の希望の持てるダメ感を味わうことになるかと存じます。
こうしたことで、頭をお勉強以外のことで使い、身体を物を動かすことで使ってみると、何分心身ともにすっきりしたものと、新鮮さが満々て来るかと存じます。
抜けないストレスを感じ始めたら、模様替えという手法が残されていることを、意識の片隅にでも置いていてくださればと存じます。
(明日に続く)

(さらに…)