第85問‐東京都 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「内服アレルギー用薬の成分」についての問題です。 生薬の選択肢が1つ、そして、漢方処方製剤の選択肢が1つあります。最終解答は、この2つを判別する必要があります。そのため、最終解答は、厳しいものとなっています。解ける選択肢に尽力しましょう。

第85問‐内服アレルギー用薬の成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「鼻炎用内服薬では、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、トラネキサム酸が配合され ている場合がある。」ですが、正しい記述です。

 「トラネキサム酸」は、「抗炎症成分」です。

 かぜ薬等でも出てくるので、大丈夫かと思います。

 「内服アレルギー用薬 抗炎症成分のまとめ・リンク(グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム、トラネキサム酸)」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「皮膚感染症(たむし、疥癬等)により、湿疹やかぶれ等に似た症状が現れた場合、皮膚感染 症そのものに対する対処よりも、アレルギー用薬を使用して一時的に痒 み等の緩和を図ること を優先する必要がある。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「皮膚感染 症そのものに対する対処よりも、アレルギー用薬を使用して一時的に痒 み等の緩和を図ること を優先する必要がある」のところです。

 手引きには…、

 「アレルギー用薬によって一時的に痒 み等の緩和を図ることは適当でなく、皮膚感染症そのものに対する対処を優先する必要がある

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「鼻炎用内服薬では、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激 を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目 的として抗コリン成分が配合されている場合がある」ですが、正しい記述です。

 「抗コリン成分」なので「副交感神経系の働きを抑える」で正しいです。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹 等の治療に用いることを目的とするも のがある」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「アトピー性皮膚炎による慢性湿疹 等の治療に用いることを目的とするも のがある」のところです。

 手引きには…、

 「一般用医薬品(漢方処方製剤を含む。)には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等 の治療に用いることを目的とするものはないことから、アトピー性皮膚炎が疑われる場合やそ の診断が確定している場合は、医師の受診を勧めることが重要である。」

 …とあります。

 テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)

 62問:かぜ薬(総合感冒薬)の成分

 63問:漢方処方製剤(かぜ)

 64問:解熱鎮痛薬及びその配合成分

 65問:眠気を促す薬

 66問:眠気防止薬

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 68問:漢方処方製剤(小児の疳)

 69問:鎮咳去痰薬

 70問:生薬(鎮咳去痰薬)

 71問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)

 72問:止瀉薬

 73問:漢方処方製剤(胃腸)

 74問:胃の薬

 75問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 76問:強心薬

 77問:浣腸薬

 78問:高コレステロール改善薬

 79問:貧血用薬及びその配合成分

 80問:循環器用薬

 81問:痔の薬

 82問:泌尿器用薬

 83問:婦人薬

 84問:内服アレルギー用薬

 85問:内服アレルギー用薬の成分

 86問:鼻炎用点鼻薬

 87問:眼科用薬

 88問:眼科用薬

 89問:きず口等の殺菌消毒成分

 90問:皮膚に用いる薬

 91問:歯痛・歯槽膿漏薬

 92問:口内炎及び口内炎用薬

 93問:禁煙補助剤

 94問:ビタミン主薬製剤

 95問:滋養強壮保健薬

 96問:漢方処方製剤

 97問:漢方処方製剤の症状・体質と重篤な副作用

 98問:消毒薬

 99問:殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫

 100問:一般用検査薬

令和5年度 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和5年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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