本問は、「人体」の「医薬品の体内での働き」についての問題です。「注記」の小難しい選択肢が1つありますが、これ以外の選択肢から、最終解答を導くことはできます。基本的な選択肢を落とさないようにしましょう。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「医薬品の有効成分の血中濃度と薬効は比例関係にあり、薬効が頭打ちになることはない。」ですが、誤った記述です。
んなーこたない選択肢です。そんな記述、テキストにはないです。
手引きには…、
「一度に大量の医薬品を摂取したり、十分な間隔をあけずに追加摂取したりして血中濃度を高く しても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、薬効は頭打ちとなるが、」
「一方、 有害な作用(副作用や毒性)は現れやすくなる。」
…とあります。
常識的に、判断してください。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「医薬品の有効成分の血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度と同じになるからである。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度と同じになるからである」のところです。
正しくは、「代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を 上回るためである」です。
もし、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度と同じだったら、血中濃度は下がらんですよね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは 細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「トランスポーターは細胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質で、細胞膜の 外側から内側へ極性物質、イオンを選択的に運ぶ。 」ですが、正しい記述です。
「トランスポーター」の「注記」からの出題です。
手引きには…、
「胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質で、細胞膜の外側から内側へ極性物質、イオンを選択 的に運ぶ。」
…とあります。
この選択肢ができなくても、正解は可能です。ざっくり、見ておくだけでいいでしょう。たぶん、もう出ません。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする