第34問‐奈良県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「人体」の「医薬品の吸収及び分布」についての問題です。どれも代表的な論点なので、きちんと勉強していれば、100%、取れる問題です。取らないといけません。

第34問‐医薬品の吸収及び分布

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「一般に、消化管からの吸収は、濃度が高い方から低い方へ受動的に拡散していく現 象である。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 昔からよく問われる記述です。キーワードの「濃度が高い方から低い方へ受動的に拡散」で、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「消化管での吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を 受ける。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。解説のしようがありません。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「鼻腔の粘膜に適用する一般用医薬品の中には、全身作用を目的として製造販売されているものがある。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「全身作用を目的として製造販売されているものがある」のところです。

 手引きには…、

 「鼻腔の粘膜に医薬品を適用する場合も、その成分は循環血液中に入るが、」

 「一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はなく、」

 「いずれの医薬品も、鼻腔粘膜への局所作用を目的として用いられている」

 …とあります。

 テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合、浸透する量は皮 膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受ける。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、適用部位に対する局所的な効果を目的とするものがほとんどである。」

 「殺菌消毒薬等のように、有効成分が皮膚の表面で作用するものもあるが、」

 「有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、」

 「浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受ける

 …とあります。

 まあ、常識的に判断できるかと思います。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、手引きの続きですが…、

 「通常は、皮膚表面から循環血液中へ移行する量は比較的少ないが、」

 「粘膜吸収の場合と同様に、血液中に移行した有効成分は、肝臓で代謝を受ける前に血流に乗って全身に分布するため、」

 「適用部位の面積(使用量)や使用回数、その頻度などによっては、全身作用が現れることがある。」

 「また、アレルギー性の副作用は、適用部位以外にも現れることがある。」

 …と、なっています。

 ここの方も、重要な記述なので、押えておきましょう。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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人体

 21問:鼻及び耳

 22問:目

 23問:膵臓

 24問:循環器系

 25問:呼吸器系

 26問:消化器系

 27問:腎臓及び副腎

 28問:骨格系及び筋組織

 29問:血液

 30問:消化酵素

 31問:交感神経系及び副交感神経系

 32問:医薬品の剤形

 33問:口腔粘膜からの吸収によって効果を発揮する医薬品

 34問:医薬品の吸収及び分布

 35問:医薬品の代謝及び排泄

 36問:ショック(アナフィラキシー)

 37問:間質性肺炎

 38問:肝機能障害

 39問:消化器系に現れる副作用

 40問:皮膚に現れる副作用

令和4年度 奈良県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

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