19問‐奈良県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「基本知識」の「スモン及びスモン訴訟」についての出題です。選択肢の1つが突拍子のない出題ですが、それ以外は、基礎・基本的なものです。復習だけはしておきましょう。

19問‐スモン及びスモン訴訟

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説

 スモン訴訟の基礎問題です。

 ド定番論点なので、「スモン・スモン訴訟のポイントまとめ」を、一読してください。

選択肢a

 選択肢aの「スモンの原因となったキノホルム製剤は、米国では1960年になって、アメーバ 赤痢に使用が限定された。」ですが、正しい記述です。

 手引きには…、

 「キノホルム製剤は、1924年から整腸剤として販売されていたが、1958年頃から消 化器症状を伴う特異な神経症状が報告されるようになり、」

 「米国では1960年にアメーバ赤痢に使用が制限された。」

 …とあります。

 あまり出ないところですが、過去問に出たことは、甘く見てはいけないです。復習だけはしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「スモンは、その症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生 じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「製薬企業だけでなく、国も被告として提訴された」ですが、正しい記述です。

 「スモン訴訟」の被告は、「国及び製薬企業」です。

 「薬害訴訟(CJD訴訟,HIV訴訟,スモン訴訟,サリドマイド訴訟)の共通事項+まとめ」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術 費及び医療費の自己負担分の公費負担、世帯厚生資金貸付による生活資金の貸付、重 症患者に対する介護事業が講じられている」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 制度創設は、実によく出るので、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 正しいものの組み合わせを探せば、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

基本知識

 1問:医薬品の本質

 2問:医薬品のリスク評価

 3問:健康食品

 4問:医薬品の副作用

 5問:アレルギー(過敏反応)

 6問:不適正な使用と有害事象

 7問:医薬品の相互作用

 8問:医薬品と食品との飲み合わせ

 9問:小児等

 10問:高齢者

 11問:妊婦等

 12問:医療機関で治療を受けている人

 13問:プラセボ効果

 14問:医薬品の品質

 15問:セルフメディケーション

 16問:医薬品選択と受診勧奨

 17問:販売時のコミュニケーション

 18問:薬害及び医薬品の副作用

 19問:スモン及びスモン訴訟

 20問:HIV訴訟

令和3年度 奈良県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする