本問は、「適正使用」の「相談すること‐基礎疾患」についての問題です。医薬品の知識で解ける選択肢もありますが、やはり、勉強してないと「相談すること」は、解けないです。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、解けるようにはなっておきましょう。
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本問の難易度は、「難」です。
選択肢aの「カンゾウは、大量の使用によりナトリウムの排泄 促進を起こし、むくみ(浮腫)等の症状 が現れ、腎臓病を悪化させるおそれがあるため、腎臓病の診断を受けた人は相談することと されている。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「ナトリウム」のところです。
正しくは、「カリウム」です。
「医薬品」の知識で解けますよね。
カンゾウと言えば、グリチルリチン酸で、グリチルリチン酸と言えば、偽アルドステロン症ですね。
偽アルドステロン症は、塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態でした。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「ロートエキスが配合された内服薬は、高齢者では、緑内障の悪化、口渇、排尿困難又は便 秘の副作用が現れやすいため、相談することとされている。」ですが、正しい記述です。
ロートエキスは、抗コリン成分です。選択肢のような副作用が出るので、「相談すること」となっています。
これも、「医薬品」の知識で解けますね。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「ロペラミド塩酸塩は、乳汁中に移行する可能性があるため、授乳中の人は相談することと されている。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
ロペラミド塩酸塩は、乳汁移行します。
「医薬品」でも出てくるのですが、「吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を与える女性では 使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避けるべきである。」とあり、「相談すること」とは明記されてないので、判断に苦しむかと思います。
余裕があれば、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「イブプロフェンは、生じた血栓の分解を抑制するため、血栓のある人や、血栓症を起こす おそれのある人は相談することとされている」ですが、誤った記述です。
「血栓のある人や、血栓症を起こす おそれのある人」が「相談すること」となるのは、「トラネキサム酸(内服)、セトラキサート 塩酸塩」です。
「イブプロフェン」で「相談すること」となるのは、「全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病」の人です。理由は、「無菌性髄膜炎の副作用を起こしやすいため」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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