(さんきゅう ふぁいなんしゃるぷらんにんぐ ぎのうし)
3級FP技能士とは? ‐ 取りやすい。合格しやすい ‐ 学科試験と実技試験について ‐ 試験勉強 ‐ まとめ ‐ 資格メモ‐試験日程・費用など
3級FP技能士とは、求人数が平均で10件前後と、求人数がかなり限られている資格である。
求人がないのがFP技能士の特徴である。さらなる特徴として、2級だと平均5件、1級だと平均1件と、グレードが上がるたびに求人が少なくなる、極めてアレな資格である。(評価は差し控えたい。)
求人先は、不動産業や生命保険等の保険業、証券取引業、FP業である。時に、会計事務所や経理職の求人が見られる。
ちなみに、正式には「3級FP技能士」と表記してはならず、「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」などとしなくてはいけない。が、本ページ上では、見易さから「3級FP技能士」とする。
ハローワーク平均求人数:9人(2018年8月調査)
当該資格の最新データは、「ハローワーク資格別求人数データ」にあります。
ところで、ハロワ登録資格の求人数1位~200位は…、
…を、参考ください。
3級FP技能士は、とても取りやすい資格である。
まず、受験の機会が多い。試験が年3回も行われているので、受けようと思ったらスグに受験できるし、万が一、落ちたとしても、スグに再挑戦できる。
テキストや問題集、過去問などの市販教材も充実しているので、独学でも十分な学習環境を整えられる。
何よりの特徴は、本試験が「3択問題」と、大変、正解を選びやすい出題形式を取っていることだ。このため、勘で選んだ答えが多々正解するので、点数がとても取りやすいのである。
合格ラインは、おおむね6割である。合格率は、60~70%である。
後述するが、内容的にも難易度的にも、神経質になる資格ではない。仕事をしながらでも、家事・育児の真っ只中でも、両立は十分に可能である。
3級FP技能士を受けようとする者が、最初にぶつかる壁が、「実施団体」の別である。
「FP技能士」試験は、2団体が実施している。「金融財政事情研究会」と「日本FP協会」である。
どっちが何でどう違うのか、とてもわかりにくい。本件に関しては、長くなるし面白くないしでブログのほうにまとめている。
興味のある人は「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)の実施団体の受験生にとっての違い」を参考願いたい。
ちなみにわたしは、3級は、「金融財政事情研究会」で受けた。
3級の本試験は、「学科」と「実技」の2次試験方式を取っている。
とはいえ、試験勉強でやることはほとんど同じで、その違いを意識する必要はない。
「実技」とはいえ、ほとんどはマークシート解答である。内容も、学科の延長に実技があると考えてよい。再度言うが、格別に意識する必要はない。
ただ、「実技」の科目選択には注意が要る。試験の実施団体別に、内容が変わってくるからだ。
金財実施の3級では、「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」があり、日本FP協会の実技試験では、「資産設計提案業務」がある。
将来的なり現になり、「生命保険」と関係する人なら、金財の「保険顧客資産相談業務」を選ぶべきである。長期平準定期保険といった、生命保険ならではの出題があり、勉強になるはずであるし、業界知識を駆使すれば余裕で点が取れるからである。
特段、生命保険に関わっていない人、または、今後も深くは関わらないだろう人は、個々の関心・興味に従って、金財「個人資産相談業務」か、FP「資産設計提案業務」を選べばよい。わたしは、金財「個人資産相談業務」を選択した。
なお、それぞれの試験は、難易度に大差はない。受かりやすさが一緒になるよう、暗黙の調整があると見受けられる。つーか、テキストや過去問をしっかり勉強すれば間違いなく合格点を確保できるので、合否に有利かどうかで選ぶ必要はない。
3級FP技能士の本試験では、「広く浅い知識」が問われる。
このため、深遠な理論や難解な理屈を憶える必要はない。複雑な作業はないので、試験勉強自体は楽である。
「Aとは○○」「Bとは××」というように、悪く言うと、ツマラナイ細切れ知識を延々と憶えることが主たる作業(勉強)となる。
とはいえ、『語彙』の充実は、あらゆる勉強の基本であるから、「つまらない」からといって、「役に立たない」わけではない。
合格後は、保険や投資、不動産の用語に対して、かなり抵抗感が薄まるはずである。つまり、そういう記事が普通に読めるようになるという次第である。
試験勉強の詳細については、「FP(ファイナンシャルプランニング)技能士3級の独学」を、参考をば。
語弊のある言い方だが、3級FP技能士は、「とりあえず履歴書を埋めるのに適した資格」である。
先も言ったように、求人数の少なさから、就職や転職は当てにならない。3級FP技能士がないと、法的にFP業務ができないわけではないからだ。
“FP”と名乗る者たちが、数千・数億単位の詐欺事件を続出させて、国民経済に支障が起きない限り、法制化はないだろう。
3級FP技能士の価値は、『お金の勉強』になる点に尽きる。
一通り勉強すれば、『お金』というものが、具体的な『かたち』となって現れる。
結局、わたしたちにまつわる「お金」の問題とは、保険であり、不動産(家や土地)であり、年金であり、投資であり、相続であり、税金なのである。
将来的には、こういうことに「お金」が必要となる、こういうことが「お金」の問題になるという感じで、一通り勉強すれば、若者は若者なりに、中年は中年なりに、老人は老人なりに、「世間と我が身を見る目が養われる」のに間違いない。
先も言ったように、3級FP技能士は、「とりあえず履歴書を埋めるのに適した資格」である。これは、肯定的に言っている。
適当な、箸にも棒にもかからない資格を取るくらいなら、様々に勉強になって、「お金に対する視野」が広がる分、3級FP技能士の方がはるかにマシだからである。
しかし、勉強になるとはいえ、Sクラスの簿記2級や宅建、Aクラスの簿記3級と比べれば、資格の価値としては落ちざるを得ない。そこで、「3級FP技能士」は、Bクラス資格とした。
3級FP技能士に関する、一般的事柄や試験日程・日時、取得に要する費用等を、以下にまとめました。
3級FP技能士は、「国家資格」であるが、ただ“それ”だけである。
3級FP技能士は、「名称独占資格」であり、名称を独占する資格でしかない。(参考:名称独占資格とは?)
3級FP技能士の知名度は、ややこしい。「FP」という一般名詞はよく知られているが、「3級FP技能士」の知名度は低い。
3級FP技能士に、受験資格はない。誰でも受験できる。
本試験は、「5月上旬」「9月下旬」「1月上旬」の「日曜」に、行なわれる。よって、勤め人でも受験しやすい。
それぞれの申込は、おおむね「2ヶ月前」より、開始される。受付期間は、例年、「21日間(3週間)」となっている。
願書の配布は、申込期間とおおむね同じである。
試験実施団体は「金融財政事情研究会」と「日本FP協会」である。
3級に実施団体の差はないが、違いが気になる人は、「実施団体の違い」を参考をば。
なお、一度は「FP 3級 公式」などと検索をかけて公式を見て、試験情報を確認しておいてください。
一口で言うと、「10,000円強」かかる。
適当かつ曖昧な内訳は、以下。
テキストは、おおむね1,500円前後。
過去問は、おおむね1,500円前後。
受験料は、学科・実技とも、それぞれ3,000円(2015年度価格)である。合計で「6,000円」となる。
雑費は、2,000円(交通費や切手代)
使用教材の詳細については、「FP技能士3級の教材レビュー」を参考にしてください。
試験の難易度を一口で言うと、「カンタン」である。
「3択」という出題形式のために、てきとーな試験勉強でも、運で受かる。
反対に言うと、ちゃんと勉強すれば、必ず受かる試験である。
合格率は、おおむね、学科・実技とも60%~70%。
カンタンではあるが、3割強が落ちる試験であることは忘れてはいけない。
勉強時間は、「1~3ヶ月」を見ておけば、知識ゼロからでも十分に合格点を確保できる。
・3級FP技能士の合格体験記もあります。「3級FP技能士 合格体験記」を参考にしてみてください。使用教材についても書いてます。
・3級FP技能士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「3級FP技能士:ブログ記事」をばご参考ください。
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