危険物取扱者 乙種4類(乙4)の「性消(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)」のうち、「第1石油類」の「ガソリン」の一問一答。その2。
主に、「ガソリン」の定番論点の問題を挙げていきます。
「解説」は、下の方にあります。
間違えた人は、復習用に「お気に入り」などに入れて、空き時間に再チェックです。
問1の『ガソリンは、オレンジ色である。』ですが、「×」です。
「ひっかけ」問題です。
ガソリンそのものは、「無色」です。
よって、オレンジ色ではありません。
ご存じのように、ガソリンは、用途別に“着色”されています。
問題の言う「オレンジ色」は、着色された自動車用ガソリンです。
元は透明なので、ごっちゃにならないよう、注意しましょう。
問2の『ガソリンは、炭化水素の混合物で、無臭で無害である。』ですが、「×」です。
前半の「炭化水素の混合物」は、正しいです。
「物化」的な問題も登場しています。
「単体」とか「化合物」とかに変えられる可能性があるので、注意してください。
後半の「無臭で無害」が誤りです。
ガソリンは、「特異臭」があります。
参考:におい横断まとめ
また、無害でもなく、あの臭いを嗅ぐと、人によっては、気分が悪くなったりします。
飲めば、おなかを壊したり、下痢になったりします。
蛇足ですが、プロレスの演出に「口から火を噴く」がありますが、ガソリンを使う人がいるそうです。
んで、火を噴こうとしたら、口に含んだガソリンを、誤って飲み込んでしまい、下痢になったそうです。
こうした誤用事例からも、少なくとも、「無害」とはいえません。
問3の『ガソリンは、電気の不良導体で、静電気を蓄積しやすい。』ですが、「○」です。
ガソリンは、電気をあまり通さない「不良導体」だから、静電気が溜まります。
「ひっかけ」で、「ガソリンは“良”導体うんぬん」と、出かねないので、注意してください。
“良”導体なら、電気が通りやすいので、静電気もどっかにいってしまいますね。
問4の『ガソリンは、水に溶ける。』ですが、「×」です。
言うまでもなく、ガソリンは、非水溶性の危険物です。
ストレートに問われると、(アレレ)となりかねないので、注意してください。
問5の『工業ガソリンは、黒色に着色される。』ですが、「×」です。
工業ガソリンは、自動車用ガソリンや航空機用ガソリンと違って、着色されません!
ガソリンは、自動車用ばかりに目が行ってしまいますが、工業用ガソリンも、“そこそこ”狙われているので、テキストの記述に当たっておいてください。
以上、「第1石油類」の「ガソリン」の一問一答でした。
基礎・基本レベルですが、いやらしい出題にしてみました。
解けない問題があった人は、「ざっくりノート‐ガソリン」などを参考にして、復習しておきましょう。