本問は、消費者契約法についての問題です。取引の形態が「事業者間」かそうでないかを問う問題です。テキストを精読して、基礎的な論点を押えておけば、解けます。注意深く問題文を読んで、解答して下さい。
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本問の難易度は、「普通」です。
基礎レベルの問題なので、1点としたいところです。
消費者契約法は、「個人消費者と事業者間の消費者契約」に適用されます。
これに当てはまるかどうかで、選択肢を検討します。
選択肢1の「宅地建物取引業者ではないA株式会社が、宅地建物取引業者であるB株式会社に対し、社宅用としてマンションの住戸を売却する契約には、消費者契約法が適用されない。」ですが、正しい記述です。
「法人」は、事業者です。
当該取引は、「事業者と事業者」です。
また、「社宅」とあるので事業上の行為であり、「消費者契約」でもありません。
よって、「消費者契約法が適用されない」で正しいです。
選択肢2の「複合用途の賃貸用共同住宅を経営する個人Cが、個人経営者であるDに、当該共同住宅の1階の店舗部分をDの事業のために賃貸する契約には、消費者契約法が適用される。」ですが、誤った記述です。
Cは、個人であっても、不動産業を営む「事業者」となります。
Dは、事業のため、店舗を借りようとしているので、「事業者」となります。
本問では、事業者間取引なので、消費者契約法が適用されません。
よって、選択肢は、「誤」となります。
宅地建物取引業者である個人Eが、賃貸用共同住宅を経営する個人Fから、自らの居住用として当該共同住宅の1室を賃借する契約には、消費者契約法が適用される。」ですが、正しい記述です。
Eは、宅地建物取引業者ですが、自宅を借りようとしているので、事業性はなく、「消費者」となります。
Fは、賃貸用共同住宅を経営しているわけですから、「事業者」です。
当該取引は、「消費者と事業者」です。
よって、「消費者契約法が適用される」で正しいです。
選択肢の「賃貸用共同住宅を経営する個人Gが、宅地建物取引業者であるH株式会社に対し、当該共同住宅の媒介を依頼する契約には、消費者契約法が適用されない。」ですが、正しい記述です。
本問での取引は、「共同住宅の媒介を依頼する契約」なわけです。
Gは、賃貸用共同住宅を経営しているのですから、事業性があり、個人でも「事業者」となります。
Hは、宅地建物取引業者であり、「法人」ですから、「事業者」となります。
当該取引は、「事業者と事業者」です。
よって、「消費者契約法が適用されない」で正しいです。
本問は、「誤っているはどれか?」ですので…、
「1」は「正」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「正」です。
「4」は「正」です。
正解:2
…と相なります。
1問:民法‐委任契約・・・「ふつう」。
2問:民法‐手付金・・・「ふつう」。
3問:民法‐債務不履行・・・「ふつう」。
4問:民法‐代理・・・「ふつう」。
5問:民法‐賃貸借契約・・・「ふつう」。
6問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。
7問:標管委託契約書‐総合問題・・・「ふつう」。
8問:標管委託契約書‐修繕等・・・「ふつう」。
9問:標管委託契約書‐開示等・・・「ふつう」。
10問:滞納等・・・「ふつう」。
11問:滞納の法的手続・・・「ふつう」。
12問:標準管理規約‐理事長・・・「ふつう」。
13問:標準管理規約‐管理費等・・・「ふつう」。
14問:会計・仕訳1・・・「ふつう」。
15問:会計・仕訳2・・・「ふつう」。
16問:税務:消費税・・・「難」。
17問:建築基準法‐日影規制・・・「難」。
18問:建築基準法‐補強コンクリートブロック造の塀・・・「難」。
19問:鉄筋コンクリ・・・「ふつう」。
20問:給排水衛生設備・・・「ふつう」。
21問:給水装置・・・「難」。
22問:住宅用分電盤・・・「難」。
23問:消防設備・・・「難」。
24問:住生活基本計画・・・「難」。
25問:バリアフリー法・・・「やや難」。
26問:劣化現象・・・「ふつう」。
27問:耐震改修・・・「ふつう」。
28問:アスファルト防水・・・「難」。
29問:共用部分の工事・・・「ふつう」。
30問:標準管理規約‐共同相続・・・「ふつう」。
31問:標準管理規約‐理事会・・・「ふつう」。
32問:標準管理規約‐専用使用権・駐車場・・・「ふつう」。
33問:標準管理規約‐比較問題・・・「ふつう」。
34問:区分所有法‐特定承継人・・・「ふつう」。
35問:専有部分の貸与を禁止・・・「難」。
36問:区分所有法‐復旧・・・「ふつう」。
37問:標準管理規約‐外部専門家・・・「難」。
38問:標準管理規約‐専有部分の範囲・・・「ふつう」。
39問:判例:管理費等の債権・・・「ふつう」。
40問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。
41問:消費者契約法・・・「ふつう」。
42問:借地借家法等・・・「ふつう」。
43問:個人情報保護法・・・「ふつう」。
44問:不動産登記法・・・「ふつう」。
45問:宅建業法・・・「ふつう」。
46問:適正化法‐管理業務主任者・・・「ふつう」。
47問:適正化法‐用語定義・・・「ふつう」。
48問:適正化法‐重要事項の説明等・・・「ふつう」。
49問:適正化法‐財産の分別管理・・・「ふつう」。
50問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。
使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、
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