33問‐管理業務主任者 H30過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、区分所有法と標準管理規約の比較問題です。両者の特徴がまとめられたいい問題です。解くだけでなく、各選択肢をきっちり憶えて、以降の問題に備えましょう。

33問‐比較問題

 

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 本問の難易度は、「ふつう」です。

 よくまとまっているので、何度も復習することを勧めます。

 なお、解答はこちら(数字のみ)です。

解説:1

 1の項目は、「集会(総会)の招集通知の発信日(会議の目的が、建替え決議又はマンション敷地売却決議である場合を除く。)」です。

 召集通知ですが、区分所有法では、「会日より少なくとも1週間前に発しなければならない。」で正しいです。

 そして、標準管理規約では、「少なくとも会議を開く日の2週間前までに発しなければならない」で正しいです。

 数字の部分、必ず、整理して憶えてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

解説:2

 2の項目は、「共用部分の負担の割合」です。

 区分所有法では、「内のり計算」なので、「壁その他の区画の内側線で囲まれた部分の水平投影面積による専有部分の床面積の割合」で正しいです。

 そして、標準管理規約では、「壁心計算」なので、「界壁の中心線で囲まれた部分の面積による専有部分の床面積の割合」で正しいです。

 これも、実によく出ます。整理して憶えましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

解説:3

 3の項目は、「集会(総会)の議事の普通決議要件」です。

 区分所有法では、「区分所有者及び議決権の各過半数」で正しいです。

 しかし、標準管理規約では、「出席組合員の議決権の過半数」となります。

 「出席」した組合員の議決権で決まります。「総」ではありません。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

解説:4

 4の項目は、「集会(通常総会)の開催」です。

 区分所有法では、「少なくとも毎年1回招集しなければならない」で正しいです。

 そして、標準管理規約では、「毎年1回新会計年度開始以後2か月以内に招集しなければならない 」で正しいです。

 標準管理規約では、細かく決められています。

 両者の違いを丁寧に見て行ってください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「1」は「適切」です。

 「2」は「適切」です。

 「3」は「不適切」です。

 「4」は「適切」です。

 本問は、「最も不適切なものはどれか?」ですので…、

 正解:3

 …と相なります。

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H30過去問一覧

 1問:民法‐委任契約・・・「ふつう」。

 2問:民法‐手付金・・・「ふつう」。

 3問:民法‐債務不履行・・・「ふつう」。

 4問:民法‐代理・・・「ふつう」。

 5問:民法‐賃貸借契約・・・「ふつう」。

 6問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。

 7問:標管委託契約書‐総合問題・・・「ふつう」。

 8問:標管委託契約書‐修繕等・・・「ふつう」。

 9問:標管委託契約書‐開示等・・・「ふつう」。

 10問:滞納等・・・「ふつう」。

 11問:滞納の法的手続・・・「ふつう」。

 12問:標準管理規約‐理事長・・・「ふつう」。

 13問:標準管理規約‐管理費等・・・「ふつう」。

 14問:会計・仕訳1・・・「ふつう」。

 15問:会計・仕訳2・・・「ふつう」。

 16問:税務:消費税・・・「難」。

 17問:建築基準法‐日影規制・・・「難」。

 18問:建築基準法‐補強コンクリートブロック造の塀・・・「難」。

 19問:鉄筋コンクリ・・・「ふつう」。

 20問:給排水衛生設備・・・「ふつう」。

 21問:給水装置・・・「難」。

 22問:住宅用分電盤・・・「難」。

 23問:消防設備・・・「難」。

 24問:住生活基本計画・・・「難」。

 25問:バリアフリー法・・・「やや難」。

 26問:劣化現象・・・「ふつう」。

 27問:耐震改修・・・「ふつう」。

 28問:アスファルト防水・・・「難」。

 29問:共用部分の工事・・・「ふつう」。

 30問:標準管理規約‐共同相続・・・「ふつう」。

 31問:標準管理規約‐理事会・・・「ふつう」。

 32問:標準管理規約‐専用使用権・駐車場・・・「ふつう」。

 33問:標準管理規約‐比較問題・・・「ふつう」。

 34問:区分所有法‐特定承継人・・・「ふつう」。

 35問:専有部分の貸与を禁止・・・「難」。

 36問:区分所有法‐復旧・・・「ふつう」。

 37問:標準管理規約‐外部専門家・・・「難」。

 38問:標準管理規約‐専有部分の範囲・・・「ふつう」。

 39問:判例:管理費等の債権・・・「ふつう」。

 40問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。

 41問:消費者契約法・・・「ふつう」。

 42問:借地借家法等・・・「ふつう」。

 43問:個人情報保護法・・・「ふつう」。

 44問:不動産登記法・・・「ふつう」。

 45問:宅建業法・・・「ふつう」。

 46問:適正化法‐管理業務主任者・・・「ふつう」。

 47問:適正化法‐用語定義・・・「ふつう」。

 48問:適正化法‐重要事項の説明等・・・「ふつう」。

 49問:適正化法‐財産の分別管理・・・「ふつう」。

 50問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

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 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

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会計・仕訳問題

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管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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