本問は、建築基準法の補強コンクリートブロック造の塀についての出題です。まず解けない問題です。今後の選択肢の使い回しに備えて、復習だけはしておきますが、深追いは厳禁です。
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本問の難易度は、「難」です。
この年度の受験生で、本問が解けた人は、ほとんどいないでしょう。
大半の人が、あてずっぽで答えたはずです。
本問の「塀」ですが、平成30年度では、北大阪に大きな地震があり、「ブロック塀」の倒壊がありました。
その前の熊本県の地震でも、「塀」の倒壊があったため、タイムリーな試験問題といえます。
管理業務主任者は、マンション管理業の一員ですから、このような、災害と被害について、敏感になるべきでしょう。出題の意図は、実に、よくわかります。
よって、「試験問題化」されたわけですが、試験戦術的に言えば、「捨て問」にしかならないかと思われます。
本問は、明らかにテキストの範囲を逸脱しているので、正しく解けた人はほとんどいない、ってな寸法です。
「建築基準法」では、本問のような、突拍子のない出題が、今後も、大いに考えられます。
よって、試験的には、この種の問題に当たった場合は、「捨て問」にして、深追いせず、他の問題に時間を割くようにしてください。
なお、復習についてですが、今後も、選択肢の1つとして、問われる可能性が高いので、余裕があれば、選択肢の各数字・内容は、押えておきましょう。
根拠となる条文は、「建築基準法施行令第62条」です。
興味のある人は、検索をかけて、条文をじかに当たってください。
選択肢1の「塀の高さは3m以下とする。」ですが、
高さは、2.2m以下にすることになっています。
よって、選択肢は、「誤」となります。
2の「塀の高さが1.2mを超える場合には、長さ3.4m以下ごとに、所定の基準に従った控壁を設ける。」ですが、正しい記述です。
興味のある人は、条文に当たってください。
よって、選択肢は、「正」となります。
3の「塀の高さが1.2mを超える場合には、塀の基礎の丈は35㎝以上とし、根入れの深さは30㎝以上とする。」ですが、正しい記述です。
興味のある人は、条文に当たってください。
よって、選択肢は、「正」となります。
4の「同法第12条に基づく定期調査報告の対象となる塀についての劣化及び損傷の状況は、目視、下げ振り等により確認する。」ですが、正しい記述です。
興味のある人は、条文に当たってください。
よって、選択肢は、「正」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「正」です。
本問は、「誤っているものはどれか?」ですので…、
正解:1
…と相なります。
1問:民法‐委任契約・・・「ふつう」。
2問:民法‐手付金・・・「ふつう」。
3問:民法‐債務不履行・・・「ふつう」。
4問:民法‐代理・・・「ふつう」。
5問:民法‐賃貸借契約・・・「ふつう」。
6問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。
7問:標管委託契約書‐総合問題・・・「ふつう」。
8問:標管委託契約書‐修繕等・・・「ふつう」。
9問:標管委託契約書‐開示等・・・「ふつう」。
10問:滞納等・・・「ふつう」。
11問:滞納の法的手続・・・「ふつう」。
12問:標準管理規約‐理事長・・・「ふつう」。
13問:標準管理規約‐管理費等・・・「ふつう」。
14問:会計・仕訳1・・・「ふつう」。
15問:会計・仕訳2・・・「ふつう」。
16問:税務:消費税・・・「難」。
17問:建築基準法‐日影規制・・・「難」。
18問:建築基準法‐補強コンクリートブロック造の塀・・・「難」。
19問:鉄筋コンクリ・・・「ふつう」。
20問:給排水衛生設備・・・「ふつう」。
21問:給水装置・・・「難」。
22問:住宅用分電盤・・・「難」。
23問:消防設備・・・「難」。
24問:住生活基本計画・・・「難」。
25問:バリアフリー法・・・「やや難」。
26問:劣化現象・・・「ふつう」。
27問:耐震改修・・・「ふつう」。
28問:アスファルト防水・・・「難」。
29問:共用部分の工事・・・「ふつう」。
30問:標準管理規約‐共同相続・・・「ふつう」。
31問:標準管理規約‐理事会・・・「ふつう」。
32問:標準管理規約‐専用使用権・駐車場・・・「ふつう」。
33問:標準管理規約‐比較問題・・・「ふつう」。
34問:区分所有法‐特定承継人・・・「ふつう」。
35問:専有部分の貸与を禁止・・・「難」。
36問:区分所有法‐復旧・・・「ふつう」。
37問:標準管理規約‐外部専門家・・・「難」。
38問:標準管理規約‐専有部分の範囲・・・「ふつう」。
39問:判例:管理費等の債権・・・「ふつう」。
40問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。
41問:消費者契約法・・・「ふつう」。
42問:借地借家法等・・・「ふつう」。
43問:個人情報保護法・・・「ふつう」。
44問:不動産登記法・・・「ふつう」。
45問:宅建業法・・・「ふつう」。
46問:適正化法‐管理業務主任者・・・「ふつう」。
47問:適正化法‐用語定義・・・「ふつう」。
48問:適正化法‐重要事項の説明等・・・「ふつう」。
49問:適正化法‐財産の分別管理・・・「ふつう」。
50問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。
使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、
過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。
予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。
民法が苦手で苦手で仕方のない人は、読書で凌ぎます。
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苦手な人の多い「会計・仕訳問題」ですが、テキストの数ページで理解は不可能です。
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管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。
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