17問‐管理業務主任者 H30過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、建築基準法の日影規制です。そう出ない規定なので、対策を練っていない受験生は、解答できなかったはずです。今後の試験に備えて、各規定を、シッカリ復習しておきましょう。

17問‐建築基準法‐日影規制

 

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 本問の難易度は、「難」です。

 本問をさくっと解けた受験生は、極少数でしょう。できなくても、仕方のない問題ですが、復習だけはシッカリしておきます。

 なお、解答はこちら(数字のみ)です。

解説:1

 1の「日影規制の対象区域とは、同法別表第4に掲げる地域又は区域の全部又は一部で、地方公共団体の条例で指定する区域をいう。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 もし、テキストにないなら、選択肢丸ごとを、復習として、テキストにメモ書きしましょう。

 今後、選択肢の1つとして、出る可能性があります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

解説:2

 2の「日影規制の対象となる用途地域には、中高層住居専用地域は含まれるが、近隣商業地域、準工業地域は含まれない。」ですが、誤った記述です。

 こんなものは、知らないと、解きようがありません。

 押えるにしても、当該選択肢くらいが解けるようになっておけばよいでしょう。深追いは厳禁です。

 さて、解説ですが、日影規制の対象となる用途地域は…、

 住居系の用途地域(8地域)

 近隣商業地域

 準工業地域または用途地域の指定のない区域のうち、地方公共団体の条例で指定する区域

 …となっています。

 近隣商業地域と、準工業地域は含まれます。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

解説:3

 3の「同法によれば、日影は、冬至日の日本標準時による午前8時から午後5時までの間において、平均地盤面に生ずるもので判断する。」ですが、誤った記述です。

 正しくは、冬至日の「午前8時から午後4時まで」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、具体的な日影規制時間は、地方公共団体の条例で定めます。よって、地方で異なります。

解説:4

 4の「建築物が日影規制の対象区域外にあれば、高さが10mを超える建築物でも日影規制は適用されない。」ですが、誤った記述です。

 用途地域の指定のない区域において、高さが10mを超える建築物は、日影規制が規制されます。

 当該規定は、細かいものが多いので、テキストで確認するくらいでよいでしょう。

 まあ、無理そうならいいです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 本問は、「正しいものはどれか?」ですので…、

 正解:1

 …と相なります。

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H30過去問一覧

 1問:民法‐委任契約・・・「ふつう」。

 2問:民法‐手付金・・・「ふつう」。

 3問:民法‐債務不履行・・・「ふつう」。

 4問:民法‐代理・・・「ふつう」。

 5問:民法‐賃貸借契約・・・「ふつう」。

 6問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。

 7問:標管委託契約書‐総合問題・・・「ふつう」。

 8問:標管委託契約書‐修繕等・・・「ふつう」。

 9問:標管委託契約書‐開示等・・・「ふつう」。

 10問:滞納等・・・「ふつう」。

 11問:滞納の法的手続・・・「ふつう」。

 12問:標準管理規約‐理事長・・・「ふつう」。

 13問:標準管理規約‐管理費等・・・「ふつう」。

 14問:会計・仕訳1・・・「ふつう」。

 15問:会計・仕訳2・・・「ふつう」。

 16問:税務:消費税・・・「難」。

 17問:建築基準法‐日影規制・・・「難」。

 18問:建築基準法‐補強コンクリートブロック造の塀・・・「難」。

 19問:鉄筋コンクリ・・・「ふつう」。

 20問:給排水衛生設備・・・「ふつう」。

 21問:給水装置・・・「難」。

 22問:住宅用分電盤・・・「難」。

 23問:消防設備・・・「難」。

 24問:住生活基本計画・・・「難」。

 25問:バリアフリー法・・・「やや難」。

 26問:劣化現象・・・「ふつう」。

 27問:耐震改修・・・「ふつう」。

 28問:アスファルト防水・・・「難」。

 29問:共用部分の工事・・・「ふつう」。

 30問:標準管理規約‐共同相続・・・「ふつう」。

 31問:標準管理規約‐理事会・・・「ふつう」。

 32問:標準管理規約‐専用使用権・駐車場・・・「ふつう」。

 33問:標準管理規約‐比較問題・・・「ふつう」。

 34問:区分所有法‐特定承継人・・・「ふつう」。

 35問:専有部分の貸与を禁止・・・「難」。

 36問:区分所有法‐復旧・・・「ふつう」。

 37問:標準管理規約‐外部専門家・・・「難」。

 38問:標準管理規約‐専有部分の範囲・・・「ふつう」。

 39問:判例:管理費等の債権・・・「ふつう」。

 40問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。

 41問:消費者契約法・・・「ふつう」。

 42問:借地借家法等・・・「ふつう」。

 43問:個人情報保護法・・・「ふつう」。

 44問:不動産登記法・・・「ふつう」。

 45問:宅建業法・・・「ふつう」。

 46問:適正化法‐管理業務主任者・・・「ふつう」。

 47問:適正化法‐用語定義・・・「ふつう」。

 48問:適正化法‐重要事項の説明等・・・「ふつう」。

 49問:適正化法‐財産の分別管理・・・「ふつう」。

 50問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

 過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。

 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

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会計・仕訳問題

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管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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