第2種電気工事士 過去問+解説 学科試験(筆記方式)令和7年度(2025年度)上期試験 第24問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 文系には厳しい問題ですが、出題傾向は固まっています。過去問演習時には、選択肢の問いと答えをすべて押えておけば、何とか点が取れます。出題実績多々です。

第24問‐アナログ式回路計(電池内蔵)

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 計測器のこの種の問題を、「第2種電気工事士 学科試験(筆記方式)の要チェックの難問・奇問・珍問・ひっかけ問題リスト」に、同じ系統の過去問をリストアップしています。

 ぜんぶ解けるようになっておきましょう。

選択肢イ

 イの「回路計の電池容量が正常であることを確認する」ですが、正しい記述です。

 電池の残量が少ないと、正確な測定ができないことがあります。そもそも、電池が切れてると電源が入りませんね。

 “こういうもの”として押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ロ

 ロの「抵抗測定レンジに切り替える。被測定物の概略値が想定される場合は、測定レンジの倍率を適正なものにする」ですが、正しい記述です。

 回路計には、測定レンジがあります。おおむね、真ん中の大きなつまみがそうです。

 

 たとえば、「抵抗」なら、「Ω×1k」とか「Ω×100」とか「Ω×10」とか「Ω×1」といったレンジがあります。

 最初は、大きめのレンジから合わせていきますが、被測定物の概略値がわかるなら、そのレンジで測る、といった次第です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ハ

 ハの「赤と黒の測定端子(テストリード)を開放し,指針が 0 になるよう調整する。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「開放」のところです。

 正しくは、「短絡」です。

 過去の試験では、「赤と黒の測定端子(テストリード)を短絡し,指針が0Ωになるよう調整する」という選択肢が出ています。これは、正しい記述です。

 本問は、先の記述をいじった問題と言えます。

 選択肢丸ごとを憶えるのが一番早いですね。

 選択肢は、「誤」となります。

 ちなみに、「開放」の場合は、「左」の方の「∞)」に調整します。

選択肢ニ

 ニの「被測定物に,赤と黒の測定端子(テストリード)を接続し,その時の指示値 を読む。なお,測定レンジに倍率表示がある場合は,読んだ指示値に倍率 を乗じて測定値とする。」ですが、正しい記述です。

 「倍率表示」がある場合は、それを乗じることになります。

 過去に、出題実績があります。選択肢丸ごとを憶えてしまいましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 設問は、「不適切なものはどれか?」なので…、

 正解:ハ

 …と相なります

 >>> 次の問題へ。


学科過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:合成抵抗・・・「ふつう」。

 2問:抵抗・・・「ふつう」。

 3問:熱量計算・・・「ふつう」。

 4問:負荷の力率・・・「ふつう」

 5問:Y(スター)結線の電流・・・「ふつう」。

 6問:単相2線式回路の電圧降下・・・「ふつう」。

 7問:単相3線式回路の電圧降下・・・「ふつう」。

 8問:許容電流・・・「ふつう」。

 9問:過電流遮断機の定格電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路・・・「ふつう」。

 11問:ねじなしボックスコネクタ・・・「ふつう」。

 12問:ゴムコード・・・「ふつう」。

 13問:電気工事と工具・・・「ふつう」。

 14問:回転速度・・・「ふつう」。

 15問:機器組み合わせ・・・「ふつう」。

 16問:材料写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 18問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:絶縁電線相互の接続・・・「ふつう」。

 20問:ケーブル工事・・・「ふつう」。

 21問:ルームエアコン工事・・・「ふつう」。

 22問:特殊場所の電気工事・・・「ふつう」。

 23問:金属管工事・・・「ふつう」。

 24問:アナログ式回路計(電池内蔵) ・・・「ふつう」。

 25問:アナログ式絶縁抵抗計・・・「ふつう」。

 26問:接地抵抗計(電池式)・・・「ふつう」。

 27問:計器記号・・・「ふつう」。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:特定電気用品・・・「ふつう」。取る。

 30問:一般用電気工作物・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:引込線取付点の地表上の高さ・・・「ふつう」。

 32問:EM電線・・・「ふつう」。

 33問:器具図記号・・・「ふつう」。

 34問:図記号の名称・・・「ふつう」。

 35問:機器図記号・・・「ふつう」。

 36問:定格電流の最大値・・・「ふつう」。

 37問:接地抵抗・・・「ふつう」。

 38問:器具図記号・・・「ふつう」。

 39問:最少電線本数・・・「ふつう」。

 40問:引掛形のコンセント・・・「ふつう」。

 41問:図記号器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 42問:リングスリーブ当て・・・「ふつう」。

 43問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 44問:ケーブル当て・・・「ふつう」。

 45問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。

 46問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 47問:リングスリーブ当て・・・「ふつう」。

 48問:差込形コネクタ・・・「ふつう」。

 49問:コンセント当て・・・「ふつう」。

 50問:未使用スイッチ・・・「ふつう」。

第2種電気工事士 合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2025年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2025 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格2025年版 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。

 高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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