第2種電気工事士の技能試験・候補問題の複線図の書き方 No.8:令和6年度(2024年度)試験

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士 技能試験の候補問題の複線図の「No.8」の書き方を述べるページ。「No.8」の複線図の書き方を「画像」にして提供する。独学の人や複線図が苦手な人向けの内容。本問の複線図は、「リモコンリレー」であるが、端子台で代用するので、作業的にはまったく問題がない。複線図の作成は、基本的なものしかないので、楽である。実際の組み立てに手を焼くので、即効で複線図を書けるようになって、その分の時間を捻出する。

【共通】第2種電気工事士「複線図」の書き方

 はじめに、第2種電気工事士の「複線図」の書き方ですが、当方では…、

 ①接地側:電灯(負荷)とコンセントをつなぐ。

 ②非接地側:点滅器(スイッチ)とコンセントをつなぐ。

 ③残りをつなぐ。

 …という順序でやっていきます。

 憶え方としては、「デンコ テンコ」です。

 「デンコ」は、「“電”灯と“コン”セント」です。

 「テンコ」は、「“点”滅器と“コン”セント」です。

 なお、複線図の書き方の順番等は、テキストによって異なっています。違うときは、お使いのテキストに従ってください。

複線図 No.8‐四路スイッチ

 候補問題のNo.8の複線図の「リモコンリレー」ですが、複線図の作成は、スイッチと負荷とをつなげるだけなので、楽です。

 即効で書けるまで、練習しましょう。

接地側‐デンコ

 次に、電源線の接地側(白)です。

 接地側は、「デンコ」なので、「電灯(負荷)」と「コンセント」をつなぎます。

 本問は、「コンセント」がないので、接地側の電源線に、「イ」の引掛けシーリング(丸形)と、「ロ」のランプレセプタクルと、「ハ」の引掛けシーリング(角形:施工省略)をつなげます。

 他の候補問題でもビシバシ出る施工なので、特に、問題ないかと思います。

 接地側だけをつないだものが、先の画像となります。

非接地側‐テンコ

 次は、非接地側(黒)の作業です。

 非接地側は、「テンコ」なので、「点滅器(スイッチ)」と「コンセント」をつなぎます。

 本問は、「コンセント」がないので、つなげるのは、リモコンリレー部分のスイッチのみとなります。

 ふつうに、非接地側とつなげるだけです。

 ほぼ間違いなく、リモコンリレーのイロハの非接地側は、「」指定なので、ここだけ注意してください。

 まあ、特に、問題ないでしょう。

 こんな次第で、非接地側をつなぐと、先の画像となります。

残りをつなげる・・・負荷とスイッチ

 後は、イロハのスイッチと、負荷のイロハとを、つなげるだけです。

 念のため、「スイッチのイ・・・引掛けシーリング(丸形)のイ」といった感じで、「指差し確認」してから、線を引きましょう。

 該当箇所の線を引くと、先の画像のようになります。

第2種電気工事士の技能試験 候補問題 複線図 書き方 No.8 まとめ

 先の画像をまとめると…、

 …となります。

 本問の複線図は、見た目はゴチャゴチャしていますが、実際には、難しくないです。

 本問で難しいのは、実際の作業です。

 ケーブルが乱舞するので、3つのスイッチの確認で、神経を使います。

 複線図作成に時間を取られないよう、シッカリ練習して、作業時間を捻出できるようになっておきましょう。

 まあ、2~3回、紙で練習すれば、大丈夫かと思います。

 以上、候補問題No.8の複線図の書き方でした。

 次の候補問題へ。

 ところで、本問の「候補問題」の『解説』は、「こちら」です。

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 参考:第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものもあるので、参考にしてください。

 高評価だったのは、まず、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

 なお、先の補助教材の使用感・レビュー等のある方、よろしければ、「当方のTwitter」や「メール」に、ご一報願います。

 最後に、ASITAKAさん、情報提供ありがとうございました。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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