第2種電気工事士の技能試験・候補問題の複線図の書き方 No.13:令和6年度(2024年度)試験

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士 技能試験の候補問題の複線図の「No.13」の書き方を述べるページ。「No.13」の複線図の書き方を「画像」にして提供。本問の複線図は、「自動点滅器(A)」です。当該自動点滅器(A)の固有部分を憶えてしまってください。後の作業はカンタンです。

【共通】第2種電気工事士「複線図」の書き方

 はじめに、第2種電気工事士の「複線図」の書き方ですが、当方では…、

 ①接地側:電灯(負荷)とコンセントをつなぐ。

 ②非接地側:点滅器(スイッチ)とコンセントをつなぐ。

 ③残りをつなぐ。

 …という順序でやっていきます。

 憶え方としては、「デンコ テンコ」です。

 「デンコ」は、「“電”灯と“コン”セント」です。

 「テンコ」は、「“点”滅器と“コン”セント」です。

 なお、複線図の書き方の順番等は、テキストによって異なっています。違うときは、お使いのテキストに従ってください。

複線図 No.13‐自動点滅器(A)

 候補問題のNo.13の複線図の「自動点滅器(A)」ですが、他の候補問題にはない、「固有部分」があります。

 とはいえ、要領的には、カンタンなので、つなげ方を暗記してしまえば、事が済みます。

先に固有部分を頭に思い浮かべる

 技能試験ですが、試験開始の10~15分くらいの間、配布された材料がキチンとそろっているかの確認タイムがあります。

 つまり、試験の開始前に、受ける候補問題が何なのかがわかってしまうのです。

 そこで、本試験にて、当該候補問題に当たったなら、材料チェックと同時に、本問の「固有部分」である「自動点滅器(A)」の書き方を、記憶から引っ張り出してきてください。

 たとえば、(1:黒、2:白白、3:黒、1と2が電源線、2と3は施工省略部分だったな…)くらいに、頭に思い浮かべるってな次第です。

 んで、試験が始まったら、速攻で、白紙部分に、先の画像のようなものを書き出す、ってな塩梅です。

 こういう卑怯なやり方を駆使すれば、本問は、まずもって大丈夫です。

 固有部分対策が終われば、後は、おなじみの作業です。

接地側‐デンコ

 次に、電源線の接地側(白)です。

 接地側は、「デンコ」なので、「電灯(負荷)」と「コンセント」をつなぎます。

 いつものように、「イ」の「引掛けシーリング(丸形)」と「コンセント」を、接地側の白線とつなぎましょう。

 ここまでは、定番の作業なので、まったく問題ないはずです。

 問題は、本問の固有部分である「自動点滅器(A)」です。

 ここは、「暗記」の一手です。

 先に書き出したメモを元に、「電源線の白‐Aの2」と、つなげてください。

 こんな次第で、接地側だけをつないだものが、先の画像となります。

非接地側‐テンコ

 次は、非接地側(黒)の作業です。

 非接地側は、「テンコ」なので、「点滅器(スイッチ)」と「コンセント」をつなぎます。

 ふつうに、スイッチの「イ」とコンセントをつなげるだけです。

 さて、固有部分の「自動点滅器(A)」ですが、「自動“点滅器”」なので、「点滅器(スイッチ)」扱いです。

 よって、電源線の非接地側の「黒」と、つなげる必要があります。

 ここは、先に述べたように、「暗記」で凌ぎましょう。

 先に書き出したメモを元に、「電源線の黒‐Aの1」と、つなげてください。

 こんな次第で、非接地側をつなぐと、先の画像となります。

残りをつなげる・・・負荷とスイッチ

 後は、負荷部分とスイッチとを、つなげるだけです。

 まず、「イ」のランプレセプタクルとスイッチをつなげます。

 「色」は、気にしなくていいです。

 他の色は、もう既に使われているので、その「色」にならざるを得ないためです。

 後は、固有部分ですが、先と同様に「暗記」です。

 「2は白、3は黒」で、施工省略部分をつなげましょう。

 要領さえわかれば、まったく問題ないはずです。

 該当箇所の線を引くと、先の画像のようになります。

忘れるな!アース線!

 書き忘れてはいけないのが、「一口の接地極付きコンセントのアース線」です。

 これも、立派な配線です。

 あまりにカンタンなため、ド忘れします。

 (こんなところで、落ちてたまるか)と、危険察知をして、線を引きましょう。

第2種電気工事士の技能試験 候補問題 複線図 書き方 No.13 まとめ

 先の画像をまとめると…、

 …となります。

 本問は、「自動点滅器(A)」が難関ですが、書き方の「暗記」で、十分に凌げます。

 おおむね、端子台で代用されますが、「2」の「1つのところに、2本の電線を入れる」のは、そう数のない作業です。

 当該自動点滅器(A)のところは、晩酌がてら、何回も練習して慣れて、戸惑わないようになっておきましょう。

 以上、候補問題No.13の複線図の書き方でした。

 候補問題は、これで終了です。お疲れ様でした!

 ところで、本問の「候補問題」の『解説』は、「こちら」です。

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 参考:第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものもあるので、参考にしてください。

 高評価だったのは、まず、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

 なお、先の補助教材の使用感・レビュー等のある方、よろしければ、「当方のTwitter」や「メール」に、ご一報願います。

 最後に、ASITAKAさん、情報提供ありがとうございました。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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