第2種電気工事士の技能試験・候補問題の複線図の書き方 No.7:令和6年度(2024年度)試験

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士 技能試験の候補問題の複線図の「No.7」の書き方を述べるページ。「No.7」の複線図の書き方を「画像」にして提供する。独学の人や複線図が苦手な人向けの内容。本問の複線図は、「四路スイッチ」である。「三路スイッチ」同様に、書き方を憶えるのが一番効率がよい。必ず、本ページのようにやらないといけないわけではないので、参考までに。

【共通】第2種電気工事士「複線図」の書き方

 はじめに、第2種電気工事士の「複線図」の書き方ですが、当方では…、

 ①接地側:電灯(負荷)とコンセントをつなぐ。

 ②非接地側:点滅器(スイッチ)とコンセントをつなぐ。

 ③残りをつなぐ。

 …という順序でやっていきます。

 憶え方としては、「デンコ テンコ」です。

 「デンコ」は、「“電”灯と“コン”セント」です。

 「テンコ」は、「“点”滅器と“コン”セント」です。

 なお、複線図の書き方の順番等は、テキストによって異なっています。違うときは、お使いのテキストに従ってください。

複線図 No.7‐四路スイッチ

 候補問題のNo.7の複線図の「四路スイッチ」ですが、極めて“ややこしい”ので、書き方と手順とを、憶えるのが一番です。

 まあ、複線図の書き方・手順は、色々とあります。以下は、「参考」程度にして、使えそうなところがあれば、取り入れてください。

接地側‐デンコ

 次に、電源線の接地側(白)です。

 接地側は、「デンコ」なので、「電灯(負荷)」と「コンセント」をつなぎます。

 本問は、「コンセント」がないので、接地側の電源線に、「イ」のランプレセプタクル2個(うち、1個は施工省略)をつなげます。

 特に、問題ないかと思います。

 接地側だけをつないだものが、先の画像となります。

非接地側‐テンコ

 次は、非接地側(黒)の作業です。

 非接地側は、「テンコ」なので、「点滅器(スイッチ)」と「コンセント」をつなぎます。

 本問は、「コンセント」がないので、つなげるのは、スイッチのみとなります。

 さて、難関の「四路スイッチ」のところですが、とりあえず、「左側」の三路スイッチの「0」に、非接地側の黒をつなげてしまいます。

 ここは、「黒」指定なので、特に意識して、「左の0‐黒」で接続してください。

 んで、当方では、ここで、非接地側の作業を終了します。

 つまり、もう片方の「右側」の三路スイッチや、「真ん中」の四路スイッチのところは、「後回し」にするってな塩梅です。

 こんな次第で、非接地側をつなぐと、先の画像となります。

残りをつなげる1・・・負荷と左側スイッチ

 まずは、「右側」の三路スイッチと、2つのランプレセプタクルをつなげましょう。

 該当箇所の線を引くと、先の画像のようになります。

 なお、「右側」の三路スイッチの「0」には、色指定はありません。

 しかし、「0」には、「黒」と憶える方が、何かとやりやすいです。

 「右側」の「0」は、「黒」でつなげるのを推奨します。

残りをつなげる2・・・三路スイッチ

 残るのは、左右の三路スイッチと、真ん中の四路スイッチをつなげるだけです。

 先の候補問題の「三路スイッチ」と同じように、「四路スイッチ」も、つなげ方を暗記しましょう。

 「解説」でも述べているのですが、どの色とどの色をつなげるかは、練習時に『確定』しておきます。

 三路スイッチと四路スイッチのところは、“裁量”の余地が多く、好きにできるので、楽勝に見えるかもしれません。

 しかし、先の解説ページに述べるように、どう作業するかは、練習の時点で、『確定』しておくのが望ましいです。

 本試験では、考える時間はありません。

 好きにやってもいいところは、「逆」に、(アレレ、どうしたっけ?)と、「混乱・困惑」の原因となります。

 先の解説ページや、お使いのテキストを参考に、「自分のつなげ方」を、『確定』しておきましょう。

 他のページでも述べていますが、技能試験では、前もって、すべての手順を決めておくのが、最も無難です。

第2種電気工事士の技能試験 候補問題 複線図 書き方 No.7 まとめ

 先の画像をまとめると…、

 …となります。

 「四路スイッチ」も、とてもややこしいのですが、そのやり方さえ憶えてしまえば、大丈夫です。

 複線図のみならず、施工についても、特に念入りな練習が必要ですが、その分、習熟するため、“ちゃんと練習した受験生”は、とても合格しやすくなります。

 作業そのものは、単純です。

 苦手な人は、何回も何度でも、憶えるまで、そして、不安がなくなるまで、紙で練習しましょう。

 以上、候補問題No.7の複線図の書き方でした。

 次の候補問題へ。

 ところで、本問の「候補問題」の『解説』は、「こちら」です。

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 参考:第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものもあるので、参考にしてください。

 高評価だったのは、まず、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

 なお、先の補助教材の使用感・レビュー等のある方、よろしければ、「当方のTwitter」や「メール」に、ご一報願います。

 最後に、ASITAKAさん、情報提供ありがとうございました。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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