第2種電気工事士の技能試験・候補問題の複線図の書き方 No.2:令和6年度(2024年度)試験

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士 技能試験の候補問題の複線図の「No.2」の書き方を述べるページ。「No.2」の複線図の書き方を「画像」にして提供する。独学の人や複線図が苦手な人向けの内容。本問は、「パイロットランプ(PL)」のところが難しいので、そっくりそのままを「暗記」して試験に臨むのが賢明。ここだけ、何回も練習して、書き方を憶えてしまいましょう。

【共通】第2種電気工事士「複線図」の書き方

 はじめに、第2種電気工事士の「複線図」の書き方ですが、当方では…、

 ①接地側:電灯(負荷)とコンセントをつなぐ。

 ②非接地側:点滅器(スイッチ)とコンセントをつなぐ。

 ③残りをつなぐ。

 …という順序でやっていきます。

 憶え方としては、「デンコ テンコ」です。

 「デンコ」は、「“電”灯と“コン”セント」です。

 「テンコ」は、「“点”滅器と“コン”セント」です。

 なお、複線図の書き方の順番等は、テキストによって異なっています。違うときは、お使いのテキストに従ってください。

複線図 No.2‐PL攻略のみ

 候補問題のNo.2の複線図ですが、対策が必要なのは、「パイロットランプ(PL)」のところだけです。

 書き方を、丸暗記しましょう。

接地側‐デンコ

 電源線の接地側(白)から、始めましょう。

 接地側は、「デンコ」なので、「電灯(負荷)」と「コンセント」をつなぎます。

 さて、ここがポイントなのですが、「パイロットランプ(PL)」も、「電“灯”」なので、接地側(白)に繋げてしまいます。

 本試験では、考える時間はないので、「常時点灯」の理屈を押えたら、俄然、書き方を暗記しましょう。

 残るのは、2口・1口の「コンセント」と、2つの「ランプレセプタクル」は、ふつうにつなげればOKです。

 接地側だけをつないだものが、先の画像となります。

非接地側‐テンコ

 次は、非接地側(黒)の作業です。

 非接地側は、「テンコ」なので、「点滅器(スイッチ)」と「コンセント」をつなぎます。

 「点滅器(スイッチ)」は、「イ」が1つしかないので、ふつうに非接地側につなげるだけです。

 さて、ここがポイントなのですが、「点滅器」を非接地側につないだら、速攻で、「パイロットランプ(PL)」を、「黒」の渡り線で、非接地側につなげます。

 本問は、「常時点灯」なので、このようなつなげ方になります。

 先述したように、本試験では、考える時間はないので、“こういうもの”として、憶えてしまいましょう。

 さて、残るは、「コンセント」ですが、ほとんど問題ないかと思います。

 (最初のうちは、不安な人もおられるでしょうが、コンセントは、他の候補問題でも出題されるため、練習量が圧倒的に多くなり、中盤以降は、余裕になります。)

残りをつなげる

 後は、点滅器とランプレセプタクルをつなげるだけです。

 電線の色が、少々、ややこしいかもしれません。

 しかし、「消去法」的に、そのような色になるので、そう神経質にならなくていいです。

 ランプレセプタクルの「黒」は、接地側が「白」なので、そうならざるを得ないです。

 真ん中の「赤」も、3心の白と黒は、接地側・非接地側で、もう使われているので、そうならざるを得ないです。

 点滅器「イ」も、3心のうち、接地側の白は、パイロットランプに使われているし、非接地側の黒は、点滅器で使われているしで、残る「赤」にならざるを得ない、ってな次第です。

 まあ、不安がある人は、色の組み合わせを、ガチ暗記しておきましょう。本試験では、心底、落ち着いて作業に臨めるはずです。

第2種電気工事士の技能試験 候補問題 複線図 書き方 No.2 まとめ

 先の画像をまとめると…、

 …となります。

 やはり、固有部分の「常時点灯」の「パイロットランプ(PL)」のところは、練習が必要です。

 不安がなくなるまで、何回も、紙に書き出しましょう。

 なお、複線図ですが、全部を全部、書く必要はありません。

 接地側なり非接地側なり、苦手なところだけを、ピックアップして練習すれば、効率がいいです。

 以上、候補問題No.2の複線図の書き方でした。

 次の候補問題へ。

 ところで、本問の「候補問題」の『解説』は、「こちら」です。

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 参考:第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものもあるので、参考にしてください。

 高評価だったのは、まず、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

 なお、先の補助教材の使用感・レビュー等のある方、よろしければ、「当方のTwitter」や「メール」に、ご一報願います。

 最後に、ASITAKAさん、情報提供ありがとうございました。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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