平成30年度(2018年度)第2種電気工事士の上期筆記の過去問+解説。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与します。本ページはガイダンスとインデックスのページです。
平成30年度(2018年度)第2種電気工事士の上期筆記は、テキストを過去問をまじめに消化していれば、穏当に合格点の6割は取れる試験となっています。
とりわけ、H30の上期筆記の特徴は、“誰も解けないような難問がなかった”ことです。
直近の試験にように、グーグル検索をしないとわからないような問題は、「ゼロ」でした。
その代わりというか、テキストの細かい論点や、あまり出てこなかった論点が登場するようになっています。
たとえば、「11問:遮断器遮断時間」や「12問:電線許容温度」です。
これらは、テキストには載ってはいますが、そんなに出ないため、“受験生が手薄になりがち”な論点でしたが、ズバッと登場してきています。
出るところだけやるのが理想ですが、当該傾向を踏まえ、テキストは、一度、キッチリと精読しておくことを勧めます。
第1部の「一般問題」は、ぜんぶで「30問」です。
第2部の「配線図」は、ぜんぶで「20問」です。
以下、個々の問題へのリンクです。
「一般問題」の個々のリンクです。
「配線図」の個々のリンクです。
当該年度の筆記は、例年通りの問題でした。
「配電理論」等も、例年通りでした。
「法規」も、余裕かと思います。
テキストと過去問をシッカリ消化した人なら、“悠々”と合格点は確保できたはずです。
とはいえ、「難」か「やや難」の問題も出たことには出ました。
それらは…、
11問:遮断器遮断時間・・・「やや難」。
12問:電線許容温度・・・「やや難」。
25問:絶縁抵抗測定・・・「やや難」。
…です。どのくらい対応できるか、試してみてください。
「電気理論」は、「ふつう」で例年通りの問題です。過去問を繰り返しておけば、
のび太のように「0点」にはならないはずです。
文系だと厳しい問題もありますが、例年、解けない理論問題が出ているので、解けなくて気にしなくていいでしょう。
配線図の問題も、例年通りです。
しかし、ちょっとだけ、捻られた問題があります。それは、「31問:ケーブル」です。アレレとなりがちですが、推測すれば、正解は導けるように思います。
で、複線図の問題ですが、「三路スイッチ」なため、難儀をするはずです。できないなら、いっそのこと「捨て問」にしましょう。
複線図は4問くらいしか出ませんし、いくらでも他の問題でカバーできます。
また、技能で腐るほど勉強するので、筆記のときにがんばる必要はありません。
なお、配線図で、「難」か「やや難」の問題は…、
31問:ケーブル・・・「やや難」。
39問:最少電線本数・・・「難」。
46問:リングスリーブ・・・「難」。
47問:差込形コネクタ・・・「難」。
48問:点滅器工事・・・「やや難」。
…となっています。
先も言ったように、複線図は「三路スイッチ」なので、筆記だけの受験生は、無理だと思いました。わたしも当時なら無理だったです。
ま、H30上期の筆記は、斯くの如しです。
多少の変化は見られるにしても、きちんとテキストを読んで、過去問を繰り返しておけば、穏当に合格点は確保できます。
難化傾向は見られますが、それらを差っぴいても、大半の問題は、基礎・基本問題か、定番・頻出問題です。それらをきちんと取っていれば、穏当に、筆記は通ります。
合格率の高さに油断せず、きっちりテキストと過去問を消化してください。
憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。
独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。
教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、
筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。
技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、
技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、
技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。
(教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。)
(「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。
高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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