第84問‐新潟県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「浣腸薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

第84問‐浣腸薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又 は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「浣腸薬は一般に、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、」

 「妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである」

 …とあります。

 禁忌は、必ず押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「グリセリンが配合された 浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している ときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血) を引き起こすおそれがある。」ですが、正しい記述です。

 「グリセリン」の正しい記述です。

 キーワードの「溶血」は、押えておきましょう。

 当該グリセリンは、「適正使用」で「相談すること」でよく出る成分です。

 「相談すること 次の症状がある人」などをチェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「ソルビトールは、直腸内で徐々に分解して微細な気泡を発生することで直腸を刺 激する作用を期待して用いられる。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の言う「微細な気泡を発生」なのは、「炭酸水素ナトリウム」です。

 「ソルビトール」は、「浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「炭酸水素ナトリウムは、 浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘 膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の言う「浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで」ウンヌンなのは、「グリセリン」や「ソルビトール」です。

 「炭酸水素ナトリウム」は、先に見たように、「直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで 直腸を刺激する作用を期待」です。

 このあたり、整理して憶えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:解熱鎮痛薬の成分

 62問:かぜ及びかぜ薬

 63問:カフェイン

 64問:眠気を促す薬

 65問:かぜ薬の成分問題

 66問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)1

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)2

 68問:小児の疳の生薬製剤

 69問:口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)

 70問:鎮咳去痰の漢方処方製剤・生薬

 71問:鎮咳去痰薬の成分問題

 72問:センソ

 73問:強心薬

 74問:高コレステロール改善薬

 75問:貧血及び貧血用薬

 76問:婦人薬

 77問:内服アレルギー用薬

 78問:セレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤

 79問:鼻に用いる薬

 80問:一般用検査薬

 81問:胃腸に作用する薬1

 82問:胃腸に作用する薬2

 83問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 84問:浣腸薬

 85問:腸及び腸に作用する薬

 86問:漢方処方製剤‐腸

 87問:駆虫薬

 88問:痔疾用薬

 89問:痔と痔疾用薬

 90問:点眼薬

 91問:眼科用薬

 92問:殺菌消毒成分

 93問:皮膚に用いる薬の配合成分

 94問:歯や口中に用いる薬

 95問:禁煙補助剤

 96問:滋養強壮保健薬

 97問:漢方の特徴・漢方薬の基本的な考え方

 98問:痔疾用薬の生薬成分

 99問:消毒薬

 100問:殺虫剤・忌避剤

令和5年度 新潟県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和5年度 インデックス

 ・薬事に関する法規と制度(第1~第20問)

 ・基本的な知識(第21~第40問)

 ・人体の働きと医薬品(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

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