本問は、「医薬品」の「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)2」についての問題です。選択肢の1つにマイナー成分が出題されています。当該選択肢の判別がつかないと、点が取れません。小難しいと言えます。復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。」ですが、正しい記述です。
「抗めまい成分」である「ジフェニドール塩酸塩」の正しい記述です。
キーワードの「内耳」は、注意してください。
外耳とかに変えられます。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、抗コリン作用を有する成分で、他の抗コリ ン成分と比べて脳内に移行しやすいが、肝臓での代謝が遅いことから、抗ヒスタミ ン成分と比べて作用の持続時間は長い。」ですが、誤った記述です。
前半部分の「スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、抗コリン作用を有する成分で、」のところは、正しいです。
「スコポラミン臭化水素酸塩」は、「抗コリン成分」です。
しかし、後半部分が間違っています。
正しくは、「スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすいとされるが、」
「肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短い。」
…となっています。
テキストは、遺漏なく精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「ニコチン酸アミドは、吐きけの防止に働くことを期待して補助的に配合されてい る場合がある。」ですが、正しい記述です。
当該「ニコチン酸アミド」ですが、「(g) その他」に登場します。
参考:ビタミン成分(ピリドキシン塩酸塩、ニコチン酸アミド、リボフラビン等)
手引きには…、
「吐きけの防止に働くことを期待して、ピリドキシン塩酸塩、ニコチン酸アミド、リボフラ ビン等のビタミン成分が補助的に配合されている場合がある。」
…とあります。
よって、選択肢は、「正」となります。
こういうマイナー成分が、選択肢の1つに、よくよく出るようになっています。
ブログの「医薬品 その他系のビタミン成分」も、参考にしてください。
なお、「ニコチン酸アミド」ですが、滋養強壮保健薬の「ナイアシン」です。
参考:ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)、パントテン酸カルシウム、ビオチン
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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