令和5年度(2023年度)宮城県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「人体」の「薬の代謝及び排泄」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「経口投与後、消化管で吸収された医薬品の有効成分は、全身循環に入る前にリンパ管を経由して肝臓を通過する。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「リンパ管」のところです。
正しくは、「門脈」です。
テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「医薬品の有効成分と血漿タンパク質との複合体は、腎臓で 濾過されないため、この 複合体が形成されると、有効成分が長く循環血液中に留まることとなり、作用が持続 する原因となる」ですが、正しい記述です。
小難しい記述です。
手引きには…、
「排泄の過程においても血漿タンパク質との複合体形成は重 要な意味を持つ。」
「複合体は腎臓で濾過されないため、有効成分が長く循環血液中に留まる こととなり、作用が持続する原因となる。」
…とあります。
このあたりは、読むのが面倒な記述が続きます。しかし、我慢してテキストを精読しておきましょう。よく出ます!
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「肝初回通過効果とは、全身循環に移行する有効成分の量が、消化管で吸収された量 よりも、肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなる ことをいう」ですが、正しい記述です。
「肝初回通過効果」の正しい記述です。
テキストを確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「医薬品の有効成分は、未変化体のままで、あるいは代謝物として体外へ排出される が、肺から呼気中へ排出されることはない」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「肺から呼気中へ排出されることはない」のところです。
正しくは、「肺から呼気中へ排出される」です。
手引きには…、
「排泄とは、代謝によって生じた物質(代謝物)が尿等で体外へ排出されることであり、」
「有効 成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、」
「腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、又は 肺から呼気中へ排出される。」
「体外への排出経路としては、その他に汗中や母乳中などがあるが、 体内からの消失経路としての意義は小さい。ただし、有効成分の母乳中への移行は、乳児に対 する副作用の発現という点で、軽視することはできない」
…とあります。
他県でも、ときどき出る記述なので、押さえておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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