第115問‐茨城県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 問は、「適正使用」の「してはいけないこと」についての問題です。内容的には、「医薬品的な問題」でも、基礎レベルなものとなっています。最終的には、問いと答えを憶えて、解けるようになっておきましょう。

第115問‐してはいけないこと

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)は、医療機関において 不眠症の治療を受けている場合には、その治療を妨げるおそれがあるため、不眠症 の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 また、「基礎疾患のある人」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬は、接触皮膚炎を誘発するおそれが あるため、オキシベンゾン、オクトクリレンを含有する製品(日焼け止め、香水等) によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人は使用しないよう記載されている。」ですが、正しい記述です。

 これも、正しい記述です。

 当該ケトプロフェンは、「使用しない」の論点が多々あるので、確実に押えておきましょう。

 参考:アレルギー症状のある人

 参考:アレルギーの既往歴のある人

 参考:次の症状がある人

 参考:長期連用しない

 参考:特徴系+その他

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「ブチルスコポラミン臭化物は、喘息発作を誘発するおそれがあるため、喘息を起こしたことがある人は服用しないよう記載されている。」ですが、誤った記述です。

 当該ブチルスコポラミン臭化物ですが、「喘息を起こしたことがある人」が「使用しない」とはなっていません。

 「アレルギー症状のある人」が、「使用しない」となっています。

 参考:アレルギー症状のある人

 なお、選択肢の言うような「喘息を起こしたことがある人」が「使用しない」なのは、「インドメタシン、フェルビナク、ケトプロフェン又はピロキシカムが配合された外用鎮痛消炎薬」などが該当します。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「芍薬甘草湯は、肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、 糖尿病を悪化させるおそれがあるため、糖尿病の診断を受けた人は服用しないよう 記載されている。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の言う「糖尿病の診断を受けた人」が「使用しない」となるのは、「プソイドエフェドリン塩酸塩 」です。

 当該プソイドエフェドリン塩酸塩は、「基礎疾患」で最も対象症例があるので、押えておきましょう。

 参考:基礎疾患のある人

 なお、「芍薬甘草湯」が「使用しない」となるのは、「心臓病」です。

 当該芍薬甘草湯は、「適正使用」で登場する数少ない漢方処方製剤の1つです。

 「使用しない 漢方処方製剤」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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適正使用

 101問:適正使用に必要な情報及び提供

 102問:一般用医薬品の添付文書

 103問:使用上の注意

 104問:一般用医薬品の保管及び取扱い

 105問:一般用医薬品の製品表示

 106問:緊急安全性情報

 107問:添付文書情報

 108問:副作用情報等の収集

 109問:医薬品の副作用等報告

 110問:医薬品副作用被害救済制度

 111問:救済制度

 112問:医薬品PLセンター

 113問:一般用医薬品の安全対策

 114問:啓発活動

 115問:してはいけないこと

 116問:してはいけないこと 排尿困難

 117問:次の人は使用(服用)しないこと

 118問:相談すること‐基礎疾患

 119問:してはいけないこと‐制酸薬

 120問:相談すること‐鎮咳去痰薬

令和4年度 茨城県 科目別

 ・インデックス

 ・薬事に関する法規と制度(第1~第20問)

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第21~第40問)

 ・人体の働きと医薬品(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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