午前第22問‐福島県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和5年度(2023年度)福島県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「かぜ薬及びその配合成分」の出題です。問題自体はカンタンですが、良問です。すべての選択肢を解けるようになっておきましょう。

午前第22問‐かぜ薬及びその配合成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる目的で配合されているマオウには、 依存性があることに留意する必要がある。」ですが、正しい記述です。

 「マオウ」ですが、「アドレナリン作動成分」で、「気管支拡張成分」です。

 そして、当該マオウには、「依存性」があります。押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「炎症の発生を抑え、腫れを和らげる目的で配合されているトラネキサム酸を、血栓 のある人や血栓を起こすおそれのある人に使用する場合は、治療を行っている医師又 は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談するなどの対応が必要である」ですが、正しい記述です。

 「トラネキサム酸 」の正しい記述です。

 当該トラネキサム酸の禁忌は、他県でもよく出るので、押えておきましょう。

 当該「トラネキサム酸・・・血栓のある人や血栓を起こすおそれのある人・・・相談すること 」は、「適正使用」でも出ます。要チェックです。

 「相談すること 基礎疾患3」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で配合されているブロモバレリル尿素に は、依存性があることに留意する必要がある。」ですが、正しい記述です。

 「鎮静成分」の「ブロモバレリル尿素」の正しい記述です。

 当該ブロモバレリル尿素は、令和4年度の法改正により、「濫用等のおそれのあるもの」となっています。「濫用等のおそれのある医薬品の憶え方 」も、一読願います。

 参考:令和4年度 改正

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「グリチルリチン酸二カリウムは、大量に摂取すると偽アルドステロン症を生じるお それがあり、購入者等に対してグリチルリチン酸の総摂取量が継続して過剰にならな いよう注意を促す必要がある。」ですが、正しい記述です。

 「抗炎症成分」の「グリチルリチン酸二カリウム」の正しい記述です。

 「グリチルリチン酸といえば、偽アルドステロン症」です。ガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢5

 選択肢5の「ブロムヘキシン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分や鎮静成分の作用による眠気を解消す る目的で配合されている。」ですが、誤った記述です。

 「ブロムヘキシン塩酸塩」は、「去痰成分」です。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、最近は、「去痰成分」の細かいところを問う県が増えています。

 以下の…、

 ・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すものグアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等

 ・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるものエチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等

 ・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするものカルボシステイン

 ・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すものブロムヘキシン塩酸塩

 …以上の分類は、余裕があれば、試験勉強の後半以降に、押えていってください。

 参考:「去痰成分」の憶え方(語呂合わせ)と整理

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「正」です。

 「5」は「誤」です。

 「誤っているもの」は…、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜ

 22問:かぜ薬及びその配合成分

 23問:解熱鎮痛成分

 24問:解熱鎮痛薬

 25問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 26問:漢方処方製剤‐小児の疳

 27問:鎮咳去痰薬

 28問:漢方処方製剤‐鎮咳去痰

 29問:口腔咽喉薬及び含嗽薬

 30問:制酸薬

 31問:止瀉成分

 32問:瀉下成分

 33問:腸の不調に対する薬や受診勧奨

 34問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 35問:浣腸薬

 36問:駆虫薬

 37問:強心作用のある生薬成分

 38問:脂質異常症及び高コレステロール改善薬

 39問:貧血用薬

 40問:ユビデカレノン(コエンザイムQ10)

 41問:痔疾用薬

 42問:泌尿器用薬及びその配合成

 43問:月経

 44問:漢方処方製剤 婦人薬

 45問:にきび、吹き出と抗菌作用

 46問:鼻に用いる薬

 47問:点眼薬

 48問:眼科用薬

 49問:皮膚に用いる薬

 50問:角質軟化薬と保湿成分

 51問:抗真菌作用

 52問:毛髪用薬

 53問:喫煙習慣と禁煙補助剤

 54問:ビタミン成分を含む製剤

 55問:滋養強壮保健薬

 56問:漢方薬

 57問:消毒薬

 58問:衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤

 59問:殺虫剤・忌避剤

 60問:一般用検査薬

令和5年度 福島県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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