本問は、「医薬品」の「内服アレルギー用薬」についての問題です。小難しい選択肢が1つあるのに加えて、漢方処方製剤の選択肢が1つあります。選択肢の1つがいわゆる「グレー問題」で、正誤の付け難いものなのに、それが、最終解答に影響があるため、格闘が厳しいです。復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「ジフェンヒドラミン塩酸塩 ― 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用 する場合は授乳を避けること」ですが、正しい記述です。
「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の正しい記述です。
その理由は、「乳児に“昏睡”を起こすおそれがあるため」です。
参考:使用しない 女性系
当該成分は、「適正使用」でも、定番なので、ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「メキタジン ― まれに重篤な副作用として胃潰瘍が起こることがある」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「まれに重篤な副作用として胃潰瘍が起こる」のところです。
正しくは、「まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じる」です。
本問は、厳しい選択肢だと思います。ガチ暗記は無用ですが、解けるようにはなっておきましょう。
参考:メキタジン
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「辛夷清肺湯 ― まれに重篤な副作用として間質性肺炎が現れることがある」ですが、正しい記述です。
本問は、「グレー問題」で、判断に悩みます。
良い問題かどうかで言えば、「悪い部類」に入ります。
「辛夷清肺湯」ですが、まれに重篤な副作用として、「肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症」が生じます。
ですから、選択肢の内容は、“間違ってはいない”のです。
しかし、「辛夷清肺湯」のまれ重篤副作用には、肝機能障害と腸間膜静脈硬化症も生じるわけですから、“筆足らずで間違ってもいる”、と言えます。
このあたり、採点者の判断で成否が分かれます。
模範解答では「正」となっています。深追いしなくていいでしょう。
まあ、本問では、「辛夷清肺湯」の固有論点である「まれ重篤副‐腸間膜静脈硬化症」を、押えておきましょう。狙われています。
選択肢dの「プソイドエフェドリン塩酸塩 ― 低血圧の診断を受けた人は、服用を避けること」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「低血圧」のところです。
正しくは、「心臓病、“高血圧”、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要がある」です。
当該成分は、副作用や禁忌がたくさんあるので、意識して、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しいものの組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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