72問‐福岡県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「鎮咳去痰薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

72問‐鎮咳去痰薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「クレゾールスルホン酸カリウムは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。」ですが、誤った記述です。

 「クレゾールスルホン酸カリウム」は、「去痰成分」ですが、その効能は、「気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用」です。

 選択肢の言う「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少」なのは、「エチルシステイン塩酸塩」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 他県でも、「去痰成分」の細かいところを問う県が増えています。

 以下の…、

 ・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すものグアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等

 ・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるものエチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等

 ・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするものカルボシステイン

 ・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すものブロムヘキシン塩酸塩

 …以上の分類は、余裕があれば、試験勉強の後半以降に、押えていってください。

 参考:「去痰成分」の憶え方(語呂合わせ)と整理

選択肢2

 選択肢2の「エチルシステイン塩酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示す」ですが、誤った記述です。

 「エチルシステイン塩酸塩」は、「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの」です。

 選択肢1の解説を参考にしてください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「カルボシステインは、線毛運動促進作用を示す」ですが、誤った記述です。

 「カルボシステイン」は、「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの」です。

 「線毛運動促進作用」なのは、先述したように、「ブロムヘキシン塩酸塩」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は、主にトローチ剤・ドロップ剤に配合される鎮咳成分である。」ですが、正しい記述です。

 「デキストロメトルファンフェノールフタリン塩」ですが、「非麻薬性鎮咳成分」です。

 そして、選択肢の言うように、「主にトローチ剤・ドロップ剤に配合される」ものです。当該成分の固有事項なので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「正」です。

 「正しいもの」は、

 正解:4

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ及びかぜ薬・・・「ふつう」。

 62問:かぜ薬(総合感冒薬)・・・「ふつう」。

 63問:漢方処方製剤(かぜ)・・・「ふつう」。

 64問:解熱鎮痛薬の働き・・・「ふつう」。

 65問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 66問:解熱鎮痛薬に含まれる成分・・・「難」。

 67問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 68問:ブロモバレリル尿素・・・「ふつう」。

 69問:カフェイン・・・「ふつう」。

 70問:小児鎮静薬(生薬)・・・「ふつう」。

 71問:呼吸器官や鎮咳去痰薬・・・「やや難」。

 72問:鎮咳去痰薬・・・「ふつう」。

 73問:口腔咽喉薬及び含嗽薬・・・「ふつう」。

 74問:口腔咽喉薬及び含嗽薬に配合される成分・・・「ふつう」。

 75問:胃腸薬・・・「ふつう」。

 76問:瀉下薬・・・「ふつう」。

 77問:強心薬・・・「やや難」。

 78問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 79問:貧血及び貧血用薬・・・「ふつう」。

 80問:漢方処方製剤(痔)・・・「ふつう」。

 81問:婦人薬・・・「ふつう」。

 82問:加味逍遙散・・・「ふつう」。

 83問:婦人薬・・・「ふつう」。

 84問:アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 85問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 86問:漢方処方製剤(内服アレルギー用薬)・・・「やや難」。

 87問:急性鼻炎及び鼻に用いる薬・・・「ふつう」。

 88問:眼科用薬及び点眼方法・・・「ふつう」。

 89問:眼科用薬の配合成分・・・「ふつう」。

 90問:皮膚に用いる薬・・・「ふつう」。

 91問:皮膚に用いる薬の配合成分・・・「ふつう」。

 92問:みずむし及び抗真菌作用・・・「やや難」。

 93問:皮膚に用いる薬の配合成分とその作用・・・「ふつう」。

 94問:毛髪用薬・・・「ふつう」。

 95問:口の中の疾患・・・「ふつう」。

 96問:滋養強壮保健薬・・・「ふつう」。

 97問:漢方処方製剤(滋養強壮保健薬)・・・「ふつう」。

 98問:衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤・・・「やや難」。

 99問:一般用検査薬・・・「ふつう」。

 100問:妊娠及び妊娠検査薬・・・「ふつう」。

R3 福岡県 科目別

 苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。

 ・R3 福岡 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・薬事に関する法規と制度(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

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 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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