98問‐福岡県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤」についての問題です。衛生害虫が正面から問われており、小難しいです。また、殺虫剤の剤形は、これまでほとんど出題されていないので、厳しいかと思います。テキストは、遺漏なく、精読しておきましょう。復習だけはしておきましょう。

98問‐衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢ア

 選択肢アの「忌避剤は人体に直接使用されるが、蚊、ツツガムシ等が人体に取り付いて吸血したり、病原 細菌等を媒介するのを防止するものであり、虫さされによる 痒みや腫れなどの症状を和らげる 効果はない。」ですが、正しい記述です。

 字の通りに、「忌避剤」の正しい記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢イ

 選択肢イの「燻蒸剤は殺虫成分を基剤に混ぜて整形し、加熱したとき又は常温で徐々に揮散するようにし たものである」ですが、誤った記述です。

 選択肢の説明は、「蒸散剤」のものです。

 「燻蒸剤」は、「空間噴射の殺虫剤のうち、容器中の医薬品を煙状又は霧状にして一度に全量放出させるもの」となっています。

 盲点となるところなので、シッカリと押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢ウ

 選択肢ウの「有機リン系殺虫成分は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と 不可逆的に結合してその働きを阻害する作用を持つ」ですが、正しい記述です。

 有機リン系殺虫成分は、“不可逆的に結合”です。

 対して、カーバメイト系殺虫成分、オキサジアゾール系殺虫成分は、“可逆的に結合”です。

 よく出るので、併せて、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢エ

 選択肢エの「ヒョウヒダニ類は、通常は他のダニや昆虫の体液を吸って生きているが、大量発生したとき にはヒトが刺されることがある。刺されるとその部位が赤く腫れて 痒みを生じる。」ですが、誤った記述です。

 少し難しい問題です。

 間違っているのは、「ヒョウヒダニ類」のところです。

 正しくは、「ツメダニ類」です。

 人を刺すのは、ツメダニ類です。

 ヒョウヒダニ類やケナガコナダニは、人を刺しません。

 マイナーなところも問われるようになっているので、遺漏なく、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「ア」は「正」です。

 「イ」は「誤」です。

 「ウ」は「正」です。

 「エ」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ及びかぜ薬・・・「ふつう」。

 62問:かぜ薬(総合感冒薬)・・・「ふつう」。

 63問:漢方処方製剤(かぜ)・・・「ふつう」。

 64問:解熱鎮痛薬の働き・・・「ふつう」。

 65問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 66問:解熱鎮痛薬に含まれる成分・・・「難」。

 67問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 68問:ブロモバレリル尿素・・・「ふつう」。

 69問:カフェイン・・・「ふつう」。

 70問:小児鎮静薬(生薬)・・・「ふつう」。

 71問:呼吸器官や鎮咳去痰薬・・・「やや難」。

 72問:鎮咳去痰薬・・・「ふつう」。

 73問:口腔咽喉薬及び含嗽薬・・・「ふつう」。

 74問:口腔咽喉薬及び含嗽薬に配合される成分・・・「ふつう」。

 75問:胃腸薬・・・「ふつう」。

 76問:瀉下薬・・・「ふつう」。

 77問:強心薬・・・「やや難」。

 78問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 79問:貧血及び貧血用薬・・・「ふつう」。

 80問:漢方処方製剤(痔)・・・「ふつう」。

 81問:婦人薬・・・「ふつう」。

 82問:加味逍遙散・・・「ふつう」。

 83問:婦人薬・・・「ふつう」。

 84問:アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 85問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 86問:漢方処方製剤(内服アレルギー用薬)・・・「やや難」。

 87問:急性鼻炎及び鼻に用いる薬・・・「ふつう」。

 88問:眼科用薬及び点眼方法・・・「ふつう」。

 89問:眼科用薬の配合成分・・・「ふつう」。

 90問:皮膚に用いる薬・・・「ふつう」。

 91問:皮膚に用いる薬の配合成分・・・「ふつう」。

 92問:みずむし及び抗真菌作用・・・「やや難」。

 93問:皮膚に用いる薬の配合成分とその作用・・・「ふつう」。

 94問:毛髪用薬・・・「ふつう」。

 95問:口の中の疾患・・・「ふつう」。

 96問:滋養強壮保健薬・・・「ふつう」。

 97問:漢方処方製剤(滋養強壮保健薬)・・・「ふつう」。

 98問:衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤・・・「やや難」。

 99問:一般用検査薬・・・「ふつう」。

 100問:妊娠及び妊娠検査薬・・・「ふつう」。

R3 福岡県 科目別

 苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。

 ・R3 福岡 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・薬事に関する法規と制度(第101問~第120問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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