88問‐福岡県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「眼科用薬及び点眼方法」についての問題です。難しいところはありません。基礎・基本事項の出題です。

88問‐眼科用薬及び点眼方法

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢ア

 選択肢アの「点眼薬は、結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造される。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 まあ、常識的に、有菌ではダメだと判断できるかと思います。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢イ

 選択肢イの「点眼薬は、一度に何滴も点眼することでより効果を得られやすい。」ですが、誤った記述です。

 「誤った薬の常識」問題です。

 手引きには…、

 「1滴の薬液の量は約50μL であるのに対して、結膜嚢の容積は30μL 程度とされており、」

 「一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 数字は、常に狙われています。「医薬品の数字9」を一読をば。

選択肢ウ

 選択肢ウの「点眼薬のうち1回使い切りタイプとして防腐剤を含まない製品では、ソフトコンタクトレン ズ装着時にも使用できるものがある」ですが、正しい記述です。

 基本的には、「コンタクトレンズをしたままでの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレ ンズに関わらず、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでない」とされています。

 しかし、選択肢のように、「例外」もあります。テキストで確認しておきましょう。

 ところで、他県でも、なぜか、当該コンタクトレンズの出題が多いので、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢エ

 選択肢エの「眼科用薬においても、全身性の副作用として、皮膚の発疹、発赤、痒みが現れることがある」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「全身性の副作用としては、皮膚に発疹、発赤、痒み等が現れることがある。」

 「この場合、一般の生活者においては、原因が眼科用薬によるものと思い至らず、アレルギー用薬や外皮用薬が使用されることがあるので、

 「医薬品の販売に従事する専門家においては、購入者等に対して適切な助言を行っていくことが重要である」

 …とあります。

 選択肢の続きの方が大事なので、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「ア」は「正」です。

 「イ」は「誤」です。

 「ウ」は「正」です。

 「エ」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ及びかぜ薬・・・「ふつう」。

 62問:かぜ薬(総合感冒薬)・・・「ふつう」。

 63問:漢方処方製剤(かぜ)・・・「ふつう」。

 64問:解熱鎮痛薬の働き・・・「ふつう」。

 65問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 66問:解熱鎮痛薬に含まれる成分・・・「難」。

 67問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 68問:ブロモバレリル尿素・・・「ふつう」。

 69問:カフェイン・・・「ふつう」。

 70問:小児鎮静薬(生薬)・・・「ふつう」。

 71問:呼吸器官や鎮咳去痰薬・・・「やや難」。

 72問:鎮咳去痰薬・・・「ふつう」。

 73問:口腔咽喉薬及び含嗽薬・・・「ふつう」。

 74問:口腔咽喉薬及び含嗽薬に配合される成分・・・「ふつう」。

 75問:胃腸薬・・・「ふつう」。

 76問:瀉下薬・・・「ふつう」。

 77問:強心薬・・・「やや難」。

 78問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 79問:貧血及び貧血用薬・・・「ふつう」。

 80問:漢方処方製剤(痔)・・・「ふつう」。

 81問:婦人薬・・・「ふつう」。

 82問:加味逍遙散・・・「ふつう」。

 83問:婦人薬・・・「ふつう」。

 84問:アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 85問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 86問:漢方処方製剤(内服アレルギー用薬)・・・「やや難」。

 87問:急性鼻炎及び鼻に用いる薬・・・「ふつう」。

 88問:眼科用薬及び点眼方法・・・「ふつう」。

 89問:眼科用薬の配合成分・・・「ふつう」。

 90問:皮膚に用いる薬・・・「ふつう」。

 91問:皮膚に用いる薬の配合成分・・・「ふつう」。

 92問:みずむし及び抗真菌作用・・・「やや難」。

 93問:皮膚に用いる薬の配合成分とその作用・・・「ふつう」。

 94問:毛髪用薬・・・「ふつう」。

 95問:口の中の疾患・・・「ふつう」。

 96問:滋養強壮保健薬・・・「ふつう」。

 97問:漢方処方製剤(滋養強壮保健薬)・・・「ふつう」。

 98問:衛生害虫及び殺虫剤・忌避剤・・・「やや難」。

 99問:一般用検査薬・・・「ふつう」。

 100問:妊娠及び妊娠検査薬・・・「ふつう」。

R3 福岡県 科目別

 苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。

 ・R3 福岡 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・薬事に関する法規と制度(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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