8問‐R4上期午後筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 当該論点も、よく試験に出ます。表の数字を憶えれば、100%取れる問題です。通勤・通学時に、毎日眺めて頭に叩き込みましょう。本問なら、文系ド素人でも取れます。

8問‐許容電力計算

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 「2つの表」さえ頭に入っていれば、文系でも取れます。がんばりましょう。

 「2電工筆記の最低限の暗記表・暗記公式」にも、掲載されている論点です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説1:表暗記

 

 本問は、上の「表」の数字を憶えていない限り、解答できません。

 反対に言うと、表さえ憶えていたら、数秒で解答できます。通勤や通学時に、しっかり憶えてください。

 毎日、目を通したら、さすがに憶えます。

 さて、本問では、「直径2.0mm」の電線を「2本」収めて施設する、とあります。

 先の「表」から導くと、「直径2.0mm」の単線の許容電流は「35」Aとなります。

 これで、半分終わりです。後は、恒例のあいつの登場です。

解説2:電流減少係数

 後は、先の数字「35」Aに、おなじみの「電流減少係数」をかけるだけです。

 本問では、優しいことに、「電流減少係数」は、「0.70」と明記してくれています。

 んなもんで、「35*0.7」で「24.5」となります。

 さて、当該電流減少係数ですが、「7捨8入」となっています。

 本問では、小数部分が「0.5」なので、切り捨てとなり、答えは、「24」と相なります。

文系ド素人アドバイス1

 本問は、ひねくれていないケースの出題です。実質、「7捨8入」を使わないからです。

 しかし、過去問では、きっちりと、先の「7捨8入」を知っているかどうかを問う問題が出ています。

 先の計算で出た数字は、「24.5」でした。

 これが、仮に、「24.7」と「24.8」のときで、ちゃんと計算できたでしょうか?

 「7捨8入」なので、前者は「24」で、後者は「25」となります。

 電力減少係数の計算では、「7捨8入」の存在を、忘れやすくなっています。

 本問では、「7捨8入」を意識しなくてもいいですが、問題演習の際は、きっちりと「電流減少係数は、四捨五入じゃないぞ、7捨8入だぞ」と一拍子置いてから、解答してください。

 第2種電気工事士の筆記も、毎年少しずつ、難しくなっています。

 いつ、当該「7捨8入」を突っ込んだ問題が出るか、わかったものじゃありません。油断せずに解いてください。

文系ド素人アドバイス2

 本問では、電流減少係数が明記されていますが、当然、出ない出題だってあります。

 念のため、下の…、

 

 …を、暗記しておきましょう。

 憶え方あります。

 ブログの「電流減少係数の数字の2つの憶え方」を、一読ください。

答え

 正解:ロ

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:電圧計算・・・「ふつう」。

 2問:抵抗率・・・「ふつう」。

 3問:熱量計算・・・「ふつう」。

 4問:交流電圧・・・「難」

 5問:Δ(デルタ)結線・・・「ふつう」。

 6問:単相2線式回路・・・「ふつう」。

 7問:単相3線式回路・・・「ふつう」。

 8問:許容電力計算・・・「ふつう」。

 9問:電動機と電熱器 幹線許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路・・・「ふつう」。

 11問:リングレジューサ・・・「ふつう」。

 12問:600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV) 最高許容温度・・・「ふつう」。

 13問:工事と工具・・・「ふつう」。

 14問:スターデルタ始動・・・「ふつう」。

 15問:力率・・・「ふつう」。

 16問:材料写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 18問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:絶縁処理・・・「やや難」。

 20問:電気工事・・・「ふつう」。

 21問:屋内配線の住宅用分電盤工事・・・「ふつう」。

 22問:接地線(軟銅線)の太さと接地抵抗値・・・「ふつう」。

 23問:合成樹脂管工事・・・「ふつう」。

 24問:ネオン式検電器・・・「ふつう」。

 25問:漏えい電流・・・「ふつう」。

 26問:アーステスタ・・・「ふつう」。

 27問:計測器の設置方法・・・「ふつう」。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:一般用電気工作物・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:電気工事・・・「ふつう」。

 32問:図記号当て・・・「ふつう」。

 33問:接地抵抗値・・・「ふつう」。

 34問:防雨形コンセント 図記号・・・「ふつう」。

 35問:配線図記号 PF16・・・「ふつう」。

 36問:小勢力回路・・・「ふつう」。

 37問:図記号当て・・・「ふつう」。

 38問:最少電線本数・・・「難」。

 39問:図記号の名称・・・「ふつう」。

 40問:電路と大地間の絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 41問:図記号写真鑑別・・・「ふつう」。

 42問:コンセント写真鑑別・・・「ふつう」。

 43問:器機写真鑑別・・・「ふつう」。

 44問:ケーブル当て・・・「難」。

 45問:リングスリーブ当て・・・「難」。

 46問:差込形コネクタ当て・・・「難」。

 47問:コンセント配線当て・・・「難」。

 48問:照明図記号・・・「ふつう」。

 49問:未使用スイッチ・・・「ふつう」。

 50問:未使用のもの・・・「やや難」。

合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

 で、進み具合や必要に応じて、独学の欠点を補う「ホーザン 合格クリップ」や、「ホーザン 合格ゲージ P-925」、「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」、「ホーザン-HOZAN-合格マルチツール」を追加投入してください。

 以上で揃えれば、独学の環境としては、鉄壁です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

みんなとシェアする