独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

お静かに

小学校ではよく言われたものでございます。
「静かにしなさい!」と女性の教諭の方が、いまでも青筋を立てて指導をしていることでございましょう。
簡単な話、おしゃべりはもとより周りがしーーんと静かでないと、とてもじゃないがお勉強には身が入らないものなのでございます。
静かさを害する身近なものに、テレビがございます。
テレビを見ながらのお勉強は、まったく言語道断でございます。
お勉強の憂きさを、テレビのストレス発散効果で埋めようとしても、どっちつかずに終わることが多いのでございます。
「結局、今日の午後はなんだったのかしら?」と、冷たい布団に独り潜り込むのがオチなのでございます。
テレビというモノは、だれかさんのご関心を引いてこそのテレビでございます。
ですから、芸人に奇声を発さしめ、若い女優やタレントに「原材料費はおいくらですか?」とたずねたくなる衣装を着させるものなのでございます。
テレビは、耳と目をもって注目を引きつけんと、意図された物体でございます。
おしゃべりは「耳」にうるさいだけですが、「目」にもうるさいのがテレビなのでございます。
耳は、まだダイジョウブなのでございます。
赤子の泣け叫ぶ声、旦那・嫁っ子のお呼びのお声、恋人の甘いささやき・猫なで声くらいがお邪魔になるくらいでして、たとえば、ラジオ放送や音楽などは、それほどお勉強のお邪魔虫にならないものでございます。
しかしテレビは、「目」と「耳」に相乗してうるさいものでございます。
まず、お守りいただきたいのは、テレビを見ながらのお勉強はご法度であるということ。
そして、お勉強の立ち位置も、テレビから離れるが吉であるということでございます。
いくらテレビのスイッチを切っているとはいえ、テレビのあるリビングでよりかは、トイレの方が集中できるものでございます。
できるだけ、テレビから遠ざかること。
テレビ対策が、お勉強のひとつの妙法でございます。

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黙って動かす

新人への指導の如きタイトルでございます。
しかし、体育会風の「黙って動け!!」という語調でないことに、ご留意くださればと存じます。
「黙って、手足を動かしませう」程度のニュアンスがこめられているのでございます。
人間、意図的に何も考えずに行動に移った方が、効率効果衛生的なことがあるのでございます。
わたくしの生活には、何も考えずに作業をすることが多くございます。
たとえば、風邪対策でございます。
わたくしの風邪は扁桃腺から始まるので、のどに違和感を感じたときは即、イソジンうがいを行います。
地下鉄列車汽車滑車。どこにいようが、のどに異変を感じたら薬局に飛び込みイソジンを購入、一膳飯屋にでも入りうがいをするでございます。
のどの異変からイソジン即断うがいに至る時間が、短ければ短いほど、風邪の症例は軽く治療期間も短くなったのでございます。
このときに気をつけていることは、即、行い、そして何も考えないことでございます。
薬局に行ってもイソジンの値段なぞ、全く考えません。
イソジンでありさえ、うがい薬でありさえすればよいのでございます。
どこでうがいをしようかな、などについても全くアタマを使いません。
一膳飯屋だろうが、公衆便所・駅トイレだろうが、水があればよいのでございます。
風邪には反射的な対処を行っているわたくしでございます。
「何も考えず、何かを行う」ということが、実に効率的に作用する場合がございます。
逆に考えたからといって、すべてがうまくいくわけでもございません。
お勉強の前になんだかんだアレコレと思い考えれば、その分、お勉強のエネルギーが蒸発するものでございます。
何も考えずに取り組む訓練を行うと、グッとお勉強の質が高まるものでございます。
「あーめんどくさ」と思ってテキストを手にしていたのを、何も考えないように、影響を受けないようにするだけで、気持ちよくエネルギーを発散させることができるのでございます。

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名案はアワビ獲り

「ああ、困ったナァ」と悩んでいても、仕方のないことでございます。
『沈思黙考』−深いところまで思考を潜らせて考える、というのが実際的な意味でございましょう。
浅いところでアーダコーダとしていても、獲れるは昆布ばかりでございます。
毎日おかずが、昆布ばかりではしょっぱい浮世になるばかり。
結局のところ、浅瀬で一生懸命考えたところで、名案には至らないのでございます。
アワビ獲りのように考えるが、名案を生むコツでございます。
名案というものを、アワビの如く、海の底にあるものと仮定するのでございます。
事態を打開する名案とは、得てして簡単には獲れないものでございます。
アワビと思って掴んでみたら、トコブシだったというのは、多々あることでございます。
考える行為をグッーと沈めることで、名案とは得られるものでございます。
事態を打開するための思考とは、アップアップした沈みがちなものではないのでございます。

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