医薬品は、使用方法を誤ると健康被害を生じることがある。医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。
投与量と効果又は毒性の関係は、薬物用量の増加に伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。
治療量上限を超えると、やがて効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て、「致死量」に至る。
基本知識では珍しい、暗記論点です。
太文字部分の順番がよく問われます。
「無作用量→最小有効量→治療量→中毒量→最小致死量→致死量」は、ガチで憶えておきましょう。
例題ですが、「“最小致死量”となり、"中毒量”を経て、致死量に至る」とかです。「×」です。
最小致死量と中毒量が逆になっていますね。こういう感じの「入れ替え」問題がよく出ます。
参考:医薬品のリスク評価の「用量・反応」の語呂合わせ 無作用量・最小有効量・治療量・中毒量・最小致死量・致死量
最後に、「医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される」も、そのままが選択肢に出るので押えておきましょう。
ちなみに該当記述は、かつての頻出論点でしたが、手引き改正であんまり出なくなりました。しかし、だからこそ、油断ができんのです。
動物実験により求められる50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。
治療量を超えた量を単回投与した後に毒性が発現するおそれが高いことは当然であるが、少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もある。
また、少量の医薬品の投与でも発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合もある。
数字の出てくる「50%致死量(LD50)」は、押えておきましょう。
ちょこちょこと変えられます。たとえば、「50%“中毒”量(LD50)」とか、「“80”%致死量(LD“80”)」です。当然、「×」です。
最後に、下線を引いたところも、よく出ます。読み飛ばさないようにしてください。
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