本問は、サリドマイド訴訟についての出題です。毎年出る論点であり、登録販売者として知っておくべき事項です。必ず押えておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
aの「サリドマイド訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。」ですが、正しい記述です。
訴訟の概要は、まさに、選択肢そのとおりです。
よって、選択肢の「a」は、「正」と相なります。
この選択肢の語句は、どれも出題されています。
催眠鎮静剤
出生児に四肢欠損、耳の障害等
といったキーワードは、確実に押えておきましょう。
bの「サリドマイド製剤は、1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。」のところです。
当該サリドマイド訴訟の争点の1つに、行政の遅い対応があります。
サリドマイドが大きな社会問題化したのは、海外から副作用の警告が発せられたにも拘らず、しばらくの間、出荷されていたからです。
当該訴訟の核心部分なので、テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢の「b」は、「誤」と相なります。
cの「サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、WHO加 盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。」ですが、正しい記述です。
『サリドマイド訴訟の教訓→副作用情報の収集体制の整備』は、ほぼ100%出るところです。
ガチで暗記しておきましょう。
よって、選択肢の「c」は、「正」と相なります。
なお、サリドマイド訴訟・スモン訴訟をきっかけに、医薬品副作用被害救済制度が設立されました。これも、併せて憶えましょう。
dの「サリドマイドの光学異性体のうち、R体には有害作用がないことから、R体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。」ですが、誤った記述です。
R体は、体内で、S体に相互に転換します。
このため、「R体のサリドマイドを分離して製剤化」したとしても、催奇形性を避けることができません。
よって、選択肢の「d」は、「誤」と相なります。
サリドマイド訴訟に限らず、薬害訴訟の論点は、細かいところまで出ます。テキストを何回も読んで、しっかり押えておきましょう。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、「2」と相なります。
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
1問:医薬品の本質・・・「ふつう」。
2問:医薬品のリスク評価1・・・「ふつう」。
3問:医薬品のリスク評価2・・・「ふつう」。
4問:医薬品の副作用・・・「ふつう」。
5問:アレルギー(過敏反応)・・・「ふつう」。
6問:医薬品の使用1・・・「ふつう」。
7問:医薬品の使用2・・・「ふつう」。
8問:相互作用1・・・「ふつう」。
9問:相互作用2・・・「ふつう」。
10問:小児等・・・「ふつう」。
11問:高齢者・・・「ふつう」。
12問:妊婦・・・「ふつう」。
13問:医療機関で治療を受けている人・・・「ふつう」。
14問:プラセボ効果・・・「ふつう」。
15問:セルフメディケーション・・・「ふつう」。
16問:コミュニケーション・・・「ふつう」。
17問:サリドマイド訴訟・・・「ふつう」。
18問:スモン訴訟・・・「ふつう」。
19問:HIV訴訟・・・「ふつう」。
20問:CJD訴訟・・・「ふつう」。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
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