本問は、「人体」の「消化酵素」についての問題です。難しいところはありません。テキストを精読し、過去問を解いていれば、穏当に取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「デンプン ― プチアリン」ですが、正しい記述です。
「プチアリン」は、「唾液」の論点で出てくる消化酵素です。
手引きには…、
「唾液には、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素(プチアリン。唾液アミラーゼともいう。)が含まれ、また、味覚の形成にも重要な役割を持つ」
…とあります。
押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「炭水化物 ― リパーゼ」ですが、誤った記述です。
「リパーゼ」は、「小腸」に出てくる消化酵素で、「脂質(トリグリセリド)」を分解します。
手引きには…、
「炭水化物とタンパク質は、消化酵素の作用によってそれぞれ単糖類、アミノ酸に分解されて吸収される。」
「脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受けるが、小腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成され、乳状脂粒(リポタンパク質の一種でカイロミクロンとも呼ばれる)となる。その際、脂溶性ビタミンも一緒に取り込まれる」
…とあります。
太文字部分は、テキストで確認して、シッカリと押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「タンパク質 ― エレプシン」ですが、正しい記述です。
「エレプシン」は、「小腸」の「空腸」に出てくる消化酵素です。
手引きには…、
「空腸で分泌される腸液(粘液)に、腸管粘膜上の消化酵素(半消化されたタンパク質をアミノ酸まで分解するエレプシン、炭水化物を単糖類(ブドウ糖、ガラクトース、果糖)まで分解するマルターゼ、ラクターゼ等)が加わり、消化液として働く」
…とあります。
カタカナ語句は、キッチリと押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「脂質 ― ペプシン」ですが、誤った記述です。
「ペプシン」は、「胃」に出てきます。
「ペプシン」は、タンパク質を消化する酵素です。
手引きには…、
「ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。」
「タンパク質がペプシンによって半消化された状態をペプトンという。」
…とあります。
「ペプシノーゲン‐ペプシン‐ペプトン」の個々の関係は、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
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