午後第15問‐愛知県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「人体」の「全身的に現れる副作用」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

午後第15問‐全身的に現れる副作用

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹 ・発赤、火傷様の水疱等の激しい 症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 こういうストレートな問いでも、自信をもって解答できるようにしましょう。

 また、数字の「38℃以上」も、チェックしておきましょう。

 参考:副作用の数字1

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「中毒性表皮壊死融解症は、皮膚粘膜眼症候群と比較すると発生の頻度が低く、発症の原因 となる医薬品が特定されており、発症機序が解明されているため、発症の予測が容易とされ ている。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「発症の原因 となる医薬品が特定されており、発症機序が解明されているため、発症の予測が容易とされ ている。」のところです。

 正しくは、「皮膚粘膜眼症候群と同様に、発症機序の詳細は不明であり、 発症の予測は困難である。」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、前半部分の「中毒性表皮壊死融解症は、皮膚粘膜眼症候群と比較すると発生の頻度が低く」は、正しいです。

 「皮膚粘膜眼症候群」は、「人口100万人当たり年間1~6人」です。

 んで、「中毒性表皮壊死融解症」は、「人口100万人当たり年間0.4~1.2人」です。

 数字も問われることがあるので、併せて、押えておきましょう。

選択肢c

 選択肢cの「医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起き るアレルギー性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きる中毒性のものに大 別される。」ですが、誤った記述です。

 よくある「逆」問題です。

 間違っているのは、「有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起き るアレルギー性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きる中毒性のものに大 別される。」のところです。

 正しくは、「有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる “中毒性”のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きる“アレルギー性”のものに大別され る。」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 まあ、じっくり記述を見れば、「直接的肝“毒”性」で「中“毒”性」、「抗原抗体反応」で「“アレルギー”性」と、判断できるかと思います。

選択肢d

 選択肢dの「黄疸 では、過剰となった血液中のビリルビンが尿中に排出されることにより、尿の色が濃 くなることもある。」ですが、正しい記述です。

 「黄疸」の正しい記述です。

 手引きには…、

 「黄疸とは、ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず血液中に滞留す ることにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。」

 「また、過剰となった血液中のビリル ビンが尿中に排出されることにより、尿の色が濃くなることもある。」

 …とあります。

 尿の方が出るのは珍しいです。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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人体

 午後1問:消化器系

 午後2問:胆嚢及び肝臓

 午後3問:大腸

 午後4問:呼吸器系

 午後5問:血液

 午後6問:腎臓

 午後7問:目

 午後8問:耳

 午後9問:骨格系及び筋組織

 午後10問:脳や神経系の働き

 午後11問:薬の吸収

 午後12問:薬の代謝、排泄

 午後13問:薬の体内での働き

 午後14問:剤形

 午後15問:全身的に現れる副作用

 午後16問:皮膚に現れる副作用

 午後17問:医薬品の副作用

 午後18問:消化器系及び泌尿器系に現れる副作用

 午後19問:間質性肺炎

 午後20問:医薬品の副作用

令和5年度 愛知県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和5年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後 第1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後 第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後 第41~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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