2問‐愛知県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2問は、「基本知識」の「医薬品のリスク評価」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

2問‐医薬品のリスク評価

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 選択肢の「a」は、テキストをきっちり読み込んでおけば大丈夫なはずです。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「LD50とは、動物実験により求められる最小致死量のことであり、薬物の毒性の指標とし て用いられる。」ですが、誤った記述です。

 少し混乱する、出題者の意図が見えない問題です。

 間違っているのは、「最小致死量」のところです。

 正しくは、「50%致死量」です。

 よく出るキーワードなので、シッカリ押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「少量の医薬品の投与であれば、長期投与をしても慢性的な毒性が発現することはない」ですが、誤った記述です。

 少量であっても、長期投与すれば、慢性的な毒性が生じます。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「新規に開発される医薬品のリスク評価は、薬効‐薬理試験や一般薬理作用試験の他に、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、単回投与毒性試験などの毒性試験が厳格に実施され ている」ですが、正しい記述です。

 正しい記述です。

 手引きには…、

 「医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、生殖・発生毒性試験、遺伝毒性試験、がん原性試験、依存性試験、抗原性試験、局所刺激性試験、皮膚感作性試験、皮膚光感作性試験などの毒性試験が厳格に実施されている」

 …とあります。

 他県では、上記の下線部分の具体的な毒性試験の名称が、一問丸ごとで問われたことがあります。

 この部分が正面から問われたら、「捨て問」でよいかと思います。私なら捨てます。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ヒトを対象とした新規医薬品開発に関連する臨床試験(治験)は、国際的に制定されたGood Clinical Practice(GCP)に準拠した手順により行われ、安全な治療量を設定することが その目標の1つである」ですが、正しい記述です。

 「ヒト」を対象とあるので、 「Good Clinical Practice (GCP)」で正しいです。

 「「リスク評価基準」の憶え方‐GLP、GCP、GPSP、GVP」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:4

 もし、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が上がります。

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基本知識

 1問:医薬品総論

 2問:医薬品のリスク評価

 3問:健康食品

 4問:アレルギー(過敏反応)

 5問:医薬品の副作用

 6問: 医薬品の使用

 7問:相互作用、飲み合わせ

 8問:高齢者

 9問:使用上の注意

 10問:小児等

 11問:妊婦等

 12問:医療機関で治療を受けている人

 13問:プラセボ効果

 14問:コミュニケーション

 15問:一般用医薬品の範囲

 16問:HIV訴訟

 17問:スモン及びスモン訴訟

 18問:CJD訴訟

 19問:サリドマイド

 20問:健康被害の再発防止

令和3年度 愛知県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和3年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後 第1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後 第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後 第41~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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