カフェイン・無水カフェイン‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 カフェイン・無水カフェインは、「精神神経に作用する薬」の「眠気防止薬」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. 眠気防止薬はカフェインだけ
  2. 傾向と優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 例題解説
  5. カフェインのポイント
  6. 睡眠防止薬のポイント

眠気防止薬はカフェイン1個しか出ない

 さて、「眠気防止薬」ですが、ここでは「カフェイン」1個しか問われません。

 「眠気防止薬」には、ビタミン成分・ビタミン様成分などが配合されていますが、まず出題されないので、「カフェイン」に絞って勉強してください。

 実によく出ます!ここさえ憶えたら、1点です。

傾向と優先順位

 ご存じのように、「カフェイン」は、「眠気防止薬」の「カフェイン類」として登場します。

 市販薬には、「エスタロンモカ錠 24錠」や「トメルミン 12錠」などがあります。

 さて、当該「カフェイン」ですが、一般的に“なじみ”のある成分のため、本試験では、かなり顔を出す成分となっています。

 また、近年、カフェインの過剰摂取による死亡事故もあり、実務上でも要注意の成分となっています。

 優先順位は「とても高い」です。

 なお、カフェインは、「風邪薬」等にも含まれる成分ですが、それらのカテゴリでは、あまり突っ込んだ出題はありません。

 対して、「睡眠防止薬」で、細かいところが問われています。

 他のカテゴリは斜め読みでもいいですが、「睡眠防止薬」の該当ページは、何度も精読しておきましょう。

過去問○×問題

 カフェインは…、

 ① カフェインを含む医薬品とコーヒーを一緒に摂取すると、カフェインの過剰摂取となることがある。

 ② カフェインは、脳に軽い興奮を起こさせて、一時的に眠気や倦怠感を抑える。

 ③ 安全使用の観点から留意すべき作用に、胃液の分泌を抑える作用がある。

 ④ カフェインの作用として、腎臓におけるカリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。

 ⑤ カフェインは乳汁中には移行しないので、授乳期間中の女性が服用してもその母乳を飲む乳児には影響がない。

 ⑥ 眠気防止薬におけるカフェインの一回摂取量はカフェインとして500mg、1日摂取量は2,000mg上限とされている。

 …といった感じで出題されます。

 かなり突っ込んだ出題なので、先述したように、しっかりとテキストを読み込んでおく必要があります。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

 ③の正誤はこちらです。

 ④の正誤はこちらです。

 ⑤の正誤はこちらです。

 ⑥の正誤はこちらです。

例題解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「カフェインを含む医薬品とコーヒーを一緒に摂取すると、カフェインの過剰摂取となることがある」ですが、まさに、その通りです。

 カフェインは、コーヒーといった飲み物のほか、食品、医薬品・医薬部外品にも配合されています。んなもんで、うっかりすると、よく口にしやすい成分となっています。

 先に挙げた市販医薬品には、「コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しないでください」と注意書きがされています。

 よって、①は、「○」となります。

 当該論点は、カフェインのド定番事項なので、100%、丸暗記しておきましょう。

②も定番

 ②の「カフェインは、脳に軽い興奮を起こさせて、一時的に眠気や倦怠感を抑える」ですが、これも、定番問題です。

 その通りの性質です。よって、②は、「○」となります。

 なお、よく出るのですが、「医薬品を使用したことによる眠気を抑えるために、眠気防止薬を使用することは、適切ではありません

 カフェインの対象は、普通の眠気です。

③は定番のひっかけ

 ③の「安全使用の観点から留意すべき作用に、胃液の分泌を抑える作用がある」ですが、登録販売者でよくあるひっかけです。

 胃液の分泌を「亢進」するのがカフェインです。

 よって、③は、「×」となります。

 食後にコーヒーを飲むのは、胃液の分泌を促して、消化をよくするためですね。

④は基本問題

 ④の「カフェインの作用として、腎臓におけるカリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす」ですが、カリウムではなくて、ナトリウムです。

 よって、④は、「×」となります。

 なお、本問は、ひっかけを想定して、1字1句、丁寧に読んでいきましょう。

 時に、「ナトリウムイオンの再吸収を促進」とか、「ナトリウムイオンの排出を抑制」といった感じに、語句を少しだけ入れ替えて出してくるおそれがあります。

 正しいのは、「ナトリウムイオン・水分の再吸収抑制」です。

 また、選択肢後段の「尿量の増加(利尿)をもたらす」ですが、カフェインを含んだコーヒーやお茶を飲むと、トイレが近くなるので、大丈夫かと思います。

⑤‐乳児

 ⑤の「カフェインは乳汁中には移行しないので、授乳期間中の女性が服用してもその母乳を飲む乳児には影響がない」ですが、これは誤りです。

 カフェインの一部は、乳汁中に移行するため、授乳中の女性が大量摂取すると、乳児に「頻脈」や「不眠」を引き起こす可能性があります。

 よって、⑤は、「×」となります。

 なお、よくあるひっかけとして、「頻脈」が「徐脈」になって登場することもあります。丁寧に読んでいきましょう。

⑥の数字はド暗記

 ⑥の「眠気防止薬におけるカフェインの一回摂取量はカフェインとして500mg、1日摂取量は2,000mg上限とされている」ですが、誤りです。

 一回摂取量は200mgで、1日摂取量は500mgが上限とされています。

 本問がいやらしいのは、わざと「2」と「5」を使っているところです。ここが、「300」とか「800」とかだったら、(アレレ?おかしい・・・)となるのですが、それぞれ正しい数字が「200」と「500」なので、混乱しやすいのであります。

 こういうペテンの問題も出るので、しっかり、「一回摂取量は200mgで、1日摂取量は500mg」と憶えましょう。

 なお、くだらない憶え方ですが、わたしは「普通は200円コーヒー(無人の自販機)を、デートでは500円コーヒー(喫茶店)」と憶えました。

 言うまでもなく、200円の方は「1回:200mg」に、500円の方は「1日:500mg」に対応しています。

 登録販売者では、数少ない「数字暗記」のところなので、しっかり頭にねじ込んでおきます。

 なお、コーヒー1杯(150mℓ)には、ざっくり「50mg」前後のカフェインが含まれているとの事です。よって、1杯は約600mlが限度で、1日では、10杯までとなります。

カフェインのポイント

 カフェインの「眠気防止薬」でのその他のポイントです。

 先述しましたが、かぜ薬やアレルギー用薬を使用したことによる眠気を抑えるために、カフェインが配合された眠気防止薬を使用するのは適切ではありません。

 カフェインの一部は、血液‐胎盤関門を通過して胎児に到達します。胎児の発達に影響を及ぼす可能性があります。

 カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があります。「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされています。

 心筋を興奮させるので、心臓病の診断の受けた人は使用を避けます。

 症状を悪化させるので、胃潰瘍の診断の受けた人は使用を避けます。

 当該論点は、「東京都 H30 108問:プソイドエフェドリン塩酸塩」で出題されています。

 胃潰瘍の人が使用を避けるのは、当該「カフェイン」のみです。

 よって、この「胃潰瘍-使用を避ける-カフェイン」が頭に入っていれば、選択肢の1つを、正確に判断できたはずです。

 次に、カフェインを摂ったからといって、「疲労が解消したり」「睡眠が無用になったり」するわけではありません。

 んで、カフェインの血中濃度の半減に要する時間は、成人で「約3.5時間」ですが、乳児では「約80時間」とかなりの差(20倍強)があります。こどもがコーヒーを飲むと眠れなくなるのも、こういう背景があるからです。

 この数字、ときおり出題されるので、憶えておきましょう。

 このあたりのことが頭に入っていれば、本試験ではおおむね点が取れるはずです。

睡眠防止薬のポイント

 小児用の睡眠防止薬はありません。

 実務上、15歳未満の小児に睡眠防止薬が使用されることのないように、注意します。

 試験では、「小中学生の受験勉強に適している」などと出ていますが、明らかに誤りです。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「エスタロンモカ錠 24錠」や「トメルミン 12錠」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「眠気防止薬」には、「カフェイン」のみしかありません。よって、リンクはありません。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は、テキストは、初心者向けでオマケ付きの「らくらく完全攻略! 登録販売者試験 合格テキスト&問題集」と、掲載問題数が一番多い「超重要 登録販売者 過去問題集」を使えば支障ありません。わたしはこれで「117点」取れました。

 また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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