登録販売者:眠気を防ぐ薬‐カフェイン・無水カフェイン・安息香酸ナトリウムカフェイン

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 カフェイン・無水カフェイン・安息香酸ナトリウムカフェインは、「精神神経に作用する薬」の「眠気防止薬」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 例題解説
  5. カフェインのポイント
  6. 睡眠防止薬のポイント
  7. 「適正使用」対策
  8. 【補足】睡眠防止薬のその他の記述
  9. 【補足】睡眠防止薬のビタミン成分

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「カフェインの働き、主な副作用」

 「カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。」

 「脳が過剰に興奮すると、副作用として振戦(震え)、めまい、不安、不眠、頭痛等を生じることがある。」

 「カフェインの眠気防止に関連しない作用として、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。」

 「安全使用の観点から留意すべき作用に、胃液分泌亢進作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。」

 「胃酸過多の人や胃潰瘍のある人は、服用を避ける。」

 「また、心筋を興奮させる作用もあり、副作用として動悸が現れることがある。心臓病のある人は、服用を避ける。」

 「さらに、カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。」

 「妊娠中の眠気防止薬の使用が胎児に影響を及ぼすか否かは明らかにされていないが、」

 「吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られており、胎児の発達に影響を及ぼす可能性がある。」

 「また、摂取されたカフェインの一部は乳汁中に移行する。乳児は肝臓が未発達なため、カフェインの代謝にはより多くの時間を要する(※)。」

 「したがって、授乳中の女性がカフェインを大量に摂取したり、カフェインを連用したりした場合には、乳児の体内にカフェインが蓄積して、頻脈や不眠等を引き起こす可能性がある。」

 「そのため、授乳期間中はカフェインの総摂取量が継続して多くならないよう留意する。」

 …となっています。

 どれもこれも、出題されると思います。何度も、精読しておきましょう。

補足‐注記(※)

 (※)のところに、「注記」があります。挙げると…、

 「カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長い」

 …となっています。

 数字は、常に狙われています。

 ・成人‐約3.5時間

 ・乳児‐約80時間

 上記2つの数字は、押えておきましょう。過去に出題実績が多々あります。

 参考:栃木県 R4 第66問

補足‐相互作用

 【相互作用】のところにも、当該カフェインが登場します。挙げると…、

 「眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして500mgが上限とされている。」

 「カフェインは、他の医薬品(かぜ薬、解熱鎮痛薬、乗物酔い防止薬、滋養強壮保健薬等)や医薬部外品(ビタミン含有保健剤等)、食品(お茶、コーヒー等※)にも含まれているため、」

 「それらが眠気防止薬と同時に摂取されるとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがある。」

 「なお、かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために眠気防止薬を使用するのは適切ではない。」

 「眠気が生じると不都合なときには、眠気を催す成分を含まない医薬品が選択されるべきであり、また、それらの医薬品には配合成分としてカフェインが含まれている場合が多いため、重複摂取を避ける観点からも併用を避ける必要がある。」

 …となっています。

 数字の「200mg」と「500mg」は、ガチ暗記しておきましょう。出題実績があります!

 参考:大阪府 H30 第26問

 最後に、※の付いた「食品(お茶、コーヒー等)」のところに、「注記」があります。挙げると…、

 「100g中に含まれるカフェイン量の目安(八訂増補日本食品標準成分表による)玉露:160mg、煎茶:20mg、ウーロン茶:20mg、紅茶:30mg、コーヒー:60mg」

 …となっています。

 まあ、登録販売者試験で、栄養士的な問題は出ないと思います。

 ざっくり見ておけばいいでしょう。(玉露がすごい高い数字なのに驚いてください。値段が高いはずですね。)

傾向と優先順位

 ご存じのように、「カフェイン」は、「眠気防止薬」の「カフェイン類」として登場します。

 市販薬には、「エスタロンモカ錠 24錠」や「トメルミン 12錠」などがあります。

 さて、当該「カフェイン」ですが、一般的に“なじみ”のある成分のため、本試験では、かなり出題されます。

 また、そこそこ副作用があるため、ことさらに、よく出るようになっています。

 近年、カフェインの過剰摂取による死亡事故もあり、今後も、要注意成分として、出題され続けるように思われます。

 「関西広域連合 R2 第29問」や「長野県 R5 第63問」、「大阪府 H28 第105問」といった出題例があります。

 「適正使用」の「使用(服用)しない」等の論点もあります。

 ちなみに、試験的なことを言うと、「眠気防止薬」の単元では、成分が「カフェイン」1個しかないので、費用対効果の高い単元となっています。

 優先順位は、「とても、とても高い」です。

過去問○×問題

 カフェインは…、

 ① カフェインを含む医薬品とコーヒーを一緒に摂取すると、カフェインの過剰摂取となることがある。

 ② カフェインは、脳に軽い興奮を起こさせて、一時的に眠気や倦怠感を抑える。

 ③ 安全使用の観点から留意すべき作用に、胃液の分泌を抑える作用がある。

 ④ カフェインの作用として、腎臓におけるカリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。

 ⑤ カフェインは乳汁中には移行しないので、授乳期間中の女性が服用してもその母乳を飲む乳児には影響がない。

 ⑥ 眠気防止薬におけるカフェインの一回摂取量はカフェインとして500mg、1日摂取量は2,000mg上限とされている。

 …といった感じで出題されます。

 かなり突っ込んだ出題なので、先述したように、しっかりとテキストを読み込んでおく必要があります。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

 ③の正誤はこちらです。

 ④の正誤はこちらです。

 ⑤の正誤はこちらです。

 ⑥の正誤はこちらです。

例題解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「カフェインを含む医薬品とコーヒーを一緒に摂取すると、カフェインの過剰摂取となることがある」ですが、正しい記述です。

 基本問題です。そのとおりの記述です。

 先の手引きでも見たように…、

 「カフェインは、他の医薬品(かぜ薬、解熱鎮痛薬、乗物酔い防止薬、滋養強壮保健薬等)や医薬部外品(ビタミン含有保健剤等)、食品(お茶、コーヒー等)にも含まれているため、それらが眠気防止薬と同時に摂取されるとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがある。」

 …とあります。

 先に挙げた市販医薬品には、「コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しないでください」と注意書きがされています。

 よって、①は、「○」となります。

②も定番

 ②の「カフェインは、脳に軽い興奮を起こさせて、一時的に眠気や倦怠感を抑える」ですが、正しい記述です。

 定番問題です。

 先の手引きでも見たように…、

 「カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。」

 …となっています。

 カフェインは、副作用や使用上の注意、禁忌が多々あるため、そちらばかりに目が行ってしまいます。

 しかし、基本的な性質も、ドンドコ問われているので、設問の文言は、頭に入れておきましょう。

 よって、②は、「○」となります。

③は定番のひっかけ

 ③の「安全使用の観点から留意すべき作用に、胃液の分泌を抑える作用がある」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「胃液の分泌を抑える作用」のところです。

 正しくは、「胃液分泌亢進作用」です。

 胃液の分泌を「亢進」するのがカフェインです。

 よって、③は、「×」となります。

 コーヒー等を飲み過ぎると、胃液が出まくって、胃の粘膜が痛んで、痛みを感じるわけですね。

 また、食後にコーヒーを飲むのは、胃液の分泌を促して、消化をよくするためですね。

④は基本問題

 ④の「カフェインの作用として、腎臓におけるカリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「カリウムイオン」のところです。

 正しくは、「ナトリウムイオン」です。

 よって、④は、「×」となります。

 なお、後半部分の「尿量の増加(利尿)をもたらす」は、正しい記述です。

 ちなみに、選択肢の記述は、「ひっかけ」多発地帯です。

 「再吸収抑制」が「再吸収“促進”」になったりします。

 「尿量の増加」が「尿量の“減少”」になったりします。

 1字1句、丁寧に読んでおきましょう。

⑤‐乳児

 ⑤の「カフェインは乳汁中には移行しないので、授乳期間中の女性が服用してもその母乳を飲む乳児には影響がない」ですが、誤った記述です。

 先の手引きでも見たように…、

 「摂取されたカフェインの一部は乳汁中に移行する。乳児は肝臓が未発達なため、カフェインの代謝にはより多くの時間を要する。」

 「したがって、授乳中の女性がカフェインを大量に摂取したり、カフェインを連用したりした場合には、乳児の体内にカフェインが蓄積して、頻脈や不眠等を引き起こす可能性がある。」

 「そのため、授乳期間中はカフェインの総摂取量が継続して多くならないよう留意する。」

 …となっています。

 禁忌は、常にチェックをしておいてください。

 特に、キーワードの「頻脈」と「不眠」が変えられるので、注意してください。(徐脈や眠気などに変えられます。)

 よって、⑤は、「×」となります。

 なお、本問では、「乳児」でしたが、「胎児」への注意喚起もあります。

 先の手引きでも見たように…、

 「吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られており、胎児の発達に影響を及ぼす可能性がある。」

 …です。

 併せて、押えておきましょう。

⑥の数字はド暗記

 ⑥の「眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして500mg、1日摂取量は2,000mg上限とされている」ですが、誤った記述です。

 数字のところが間違っています。

 正しくは、一回摂取量は「200mg」で、1日摂取量は「500mg」となっています。

 本問がいやらしいのは、わざと「2」と「5」を使っているところです。ここが、「300」とか「800」とかだったら、(アレレ?おかしい・・・)となるのですが、それぞれ正しい数字が「200」と「500」なので、混乱しやすいのであります。

 こういうペテンの問題も出るので、しっかり、「1回摂取量は200mgで、1日摂取量は500mg」と憶えましょう。

 出題実績多々あります。ガチ出題の「福岡県 R2 第65問」を、一読ください。

 なお、「2」と「5」の数字は、「コーヒーでにっこり(2・5り)」くらいで憶えるといいでしょう。

カフェインのポイント

 カフェインの「眠気防止薬」でのその他のポイントです。

 先述しましたが、かぜ薬やアレルギー用薬を使用したことによる眠気を抑えるために、カフェインが配合された眠気防止薬を使用するのは適切ではありません

 カフェインの一部は、血液‐胎盤関門を通過して胎児に到達します。胎児の発達に影響を及ぼす可能性があります

 カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があります。

 「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされています。これは、「適正使用」で出ます。

 心筋を興奮させるので、“心臓病”の診断の受けた人は使用を避けます。

 症状を悪化させるので、“胃潰瘍”の診断の受けた人は使用を避けます。

 当該論点は、「東京都 H30 108問:プソイドエフェドリン塩酸塩」で出題されています。

 “胃潰瘍”の人が使用を避けるのは、当該「カフェイン」のみです。

 よって、この「胃潰瘍-使用を避ける-カフェイン」が頭に入っていれば、選択肢の1つを、正確に判断できたはずです。

 次に、カフェインを摂ったからといって、「疲労が解消したり」「睡眠が無用になったり」するわけではありません。

 んで、カフェインの血中濃度の半減に要する時間は、成人で「約3.5時間」ですが、乳児では「約80時間」とかなりの差(20倍強)があります。

 こどもがコーヒーを飲むと眠れなくなるのも、こういう背景があるからです

 この数字、ときおり出題されるので、憶えておきましょう。

 最後に、小児用の睡眠防止薬は、ありません。

 15歳未満の小児に睡眠防止薬が使用されることのないように注意します。

 試験では、「小中学生の受験勉強に適している」などと出ていますが、明らかに誤りです。

 このあたりのことが頭に入っていれば、本試験ではおおむね点が取れるはずです。

「適正使用」対策

 先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。

 「カフェイン」ですが、「使用(服用)しない」の論点が多々あり、最も警戒すべき成分となっています。

 費用対効果がかなり高いです。以下のすべては、押さえておきましょう。

アレルギー症状

 まず、「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人」です。

 「カフェインが配合された鼻炎用内服薬」を、「使用(服用)しない」となっています。

 「理由」は、「アレルギー症状の既往歴のある人が再度使用した場合、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群)等の重篤なアレルギー性の副作用を生じる危険性が高まるため」です。

 重大な副作用のため、よく出ます。チェックしておきましょう。

 参考:アレルギー症状

胃酸過多

 次に、「胃酸過多」です。

 「胃酸過多」の人は、カフェインの入った眠気防止薬は、「使用(服用)しない」となっています。

 出題しやすいので、「カフェインといったら胃酸過多」くらいに憶えておきます。

 なお、後述しますが、「胃潰瘍」に人も、カフェインはダメです。

 「理由」は、「カフェインが胃液の分泌を亢進し、症状を悪化させるおそれがあるため」です。

 参考:次の症状がある人

心臓病

 次に、「心臓病」です。

 「心臓病」の人は、カフェインの入った眠気防止薬は、「使用(服用)しない」となっています。

 問題を作りやすいので、「カフェインといったら心臓病」くらいに憶えておきます。

 「理由」は、「徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため。」です。

 キーワードの「徐脈」と「頻脈」は、押えておきましょう

 参考:基礎疾患

胃潰瘍

 次に、「胃潰瘍」です。

 「胃潰瘍」の人は、カフェインの入った眠気防止薬は、「使用(服用)しない」となっています。

 問題を作りやすいので、「カフェインといったら胃潰瘍」くらいに憶えておきます。

 「理由」は、「カフェインが胃液の分泌を亢進し、症状を悪化させるおそれがあるため」です。

 参考:基礎疾患

短期間の服用にとどめ、連用しないこと

 次に、カフェインの入った眠気防止薬は、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」となっています。

 固有の文言なので、出題者の目に止まりやすいです。

 ガチで押えておきましょう。出題実績あります。

 ガチ暗記は無用ですが、文言は、チェックしておきましょう。

 「理由」は、「眠気防止薬は、一時的に緊張を要する場合に居眠りを防止する目的で使用されるものであり、連用によって睡眠が不要になるというものではなく、短期間の使用にとどめ、適切な睡眠を摂る必要があるため」です。

 「理由」も、押えておきましょう。出題例としては、「大阪府 H29 第108問」があります。

 参考:連用しない各種

コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しないこと

 常識的な内容なので、大丈夫かと思いますが、カフェインの入った眠気防止薬は、「コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しないこと」となっています。

 「理由」は、「カフェインが過量摂取となり、中枢神経系、循環器系等に作用が強く現れるおそれがあるため」です。

 これまた、カフェインの固有の文言なので、問題に出しやすいです。

 選択肢の1つに、ポンと出そうなので、見ておきましょう。

「相談すること」

 「カフェイン」の「相談すること」ですが、「授乳中の人」だけ、押えておけばいいかと思います。

 「理由」は、「乳汁中に移行する可能性がある」からです。

 カフェインが頻出成分なので、ここまで押さえておいて、損はありません。

 参考:相談すること・・・妊婦等

【補足】睡眠防止薬のその他の記述

 睡眠防止薬ですが、これまでの試験では、主に、「カフェインの働き、主な副作用」のところから出題されていました。

 しかし、昨今では、総論・前文部分や相互作用、受診勧奨等々からも出題されており、精読すべき対象となっています。

 これらの記述については…、

 ・総論・前文

 ・相互作用

 ・休養の勧奨等

 …を、参考にしてください。

【補足】睡眠防止薬のビタミン成分

 最近は、その他等に記載されている「ビタミン成分」も、選択肢に登場しています。

 当該睡眠防止薬のビタミン成分は…、

 「なお、眠気を抑える成分ではないが、眠気による倦怠感を和らげる補助成分として」

 「ビタミンB1(チアミン硝化物、チアミン塩化物塩酸塩等)、」

 「ビタミンB2(リボフラビンリン酸エステルナトリウム等)、」

 「パントテン酸カルシウム等、」

 「ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩等)、」

 「ビタミンB12(シアノコバラミン等)、」

 「ニコチン酸アミド、アミノエチルスルホン酸(タウリン)等」が配合されている場合がある。」

 …となっています。

 まずもって、太線部分の「眠気を抑える成分ではないが、眠気による倦怠感を和らげる補助成分」は、チェックしてください。

 これらのビタミン成分は、「眠気を抑える成分ではない」、単なる補助成分なことに、留意してください。

 次に、各ビタミンですが、ガチ暗記は無用です。

 たとえばですが、「眠気防止薬のビタミン成分には、ビタミンB1、ビタミンB2、“ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE”が配合されている」なんて出題は、まず「ない」と思います。

 試験では、上記ビタミンがそのまんまで出るくらいです。

 ただ、括弧内の別名(チアミン硝化物など)で出たケースがあるので、カタカナの別名だけは、押えておきましょう。

 なお、こうしたビタミン成分を、「医薬品 その他系のビタミン成分」にまとめているので、試験直前でチェックしておいてください。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「エスタロンモカ錠 24錠」や「トメルミン 12錠」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「眠気防止薬」には、「カフェイン」のみしかありません。よって、リンクはありません。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする