危険物取扱者 乙種4類(乙4)の「法令(危険物に関する法令)」のうち、「許可・届出」の「仮使用・仮貯蔵」の一問一答。ポイント・頻出論点を、一問一答形式で勉強する。いやらしい問題が多いので、知識の確認、チェックに有用。
主に、「仮使用・仮貯蔵」の一問一答です。
ド頻出論点です。テキストは、2~3回ほど、読み込んでおきましょう。
ほとんどの受験生は、「1点」とするはずです。
「解説」は、下の方にあります。
間違えた人は、復習用に「お気に入り」などに入れて、空き時間に再チェックです。
問1の『5,000ℓのギヤ油を、10日間、製造所等以外の場所で貯蔵することになったので、仮貯蔵の申請を行った』ですが、「×」です。
「仮貯蔵・仮取扱」の制度ですが、これは、「指定数量以上」がその対象です。
「ギヤ油」は「第4石油類」であり、指定数量は「6,000ℓ」です。
選択肢の「ギヤ油」は、「5,000ℓ」なので、指定数量未満です。
よって、仮貯蔵・仮取扱の対象外となります。
問2の『製造所等以外の場所で、指定数量以上の危険物を貯蔵・取り扱うことは、いかなる理由があっても不可である』ですが、「×」です。
「仮貯蔵・仮取扱」とは、消防長・消防署長の「承認」があれば、指定数量以上の危険物を、製造所等以外の場所で、10日以内に限り、仮に貯蔵・取り扱いのできる制度です。
制度の存在を、忘れないでください。
問3の『仮貯蔵には、消防長・消防署長の許可を受け、仮取扱には、市長村長等の承認を受ける必要がある』ですが、「×」です。
軽い「ひっかけ」です。
手続きは、仮貯蔵と仮取扱とで、異なりません。
「仮貯蔵・仮取扱」ともに、「消防長・消防署長」の「承認」です。
問4の『消防長・消防署長の承認を受けたので、製造所等以外の場所で、15日間、指定数量以上のドラム缶入りガソリンを貯蔵した』ですが、「×」です。
間違っているのは、「15日間」のところです。
「仮貯蔵・仮取扱」の期限は、「10日以内」です。
数字は、必ずチェックしておきましょう。
試験では、「10日」以外の数字で問われることもあります。
たとえば、1日だけ貯蔵したとか、3日使用したとかですが、この場合、「10日以内」なので、OKです。
問5の『指定数量以上の仮貯蔵・仮取扱の申請は、消防長・消防署長に行い、指定数量未満の仮貯蔵・仮取扱は、市長村長等に行う』ですが、「×」です。
受験生を混乱させる目的の選択肢です。
前半は正しいですが、後半が誤りです。
「仮貯蔵・仮取扱」とは、指定数量“以上”の危険物の、仮の貯蔵・取扱がその対象です。
指定数量未満は、「仮貯蔵・仮取扱」の対象外です。
そもそも、指定数量未満の危険物は、市町村条例の対象であり、消防法の適用外です。
問6の『仮使用・仮貯蔵・仮取扱は消防長・消防署長の承認が必要である』ですが、「×」です。
「ひっかけ」です。
「仮使用」は、市長村長等の「承認」が必要です。
「仮貯蔵・仮取扱」は、消防長・消防署長の「承認」が必要です。
こうした「仮」のついた語句は、とても紛らわしいので、ことさら意識的に、正確に、暗記しましょう。
以上、「許可・届出」の「仮使用・仮貯蔵」の一問一答でした。
基礎・基本レベルです。