公式で公開されている「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」が、2019年度1月に改定されました。
なお、先に結論を言っておきますが、これらの改定は、テキストやDVDのお手本どおりに作業していれば、発生しようのない「欠陥」ばかりです。
つまり、テキストやDVDどおりに作業できている方なら、改定をそう気にしなくていい、といった次第です。
では、以下、改定内容を見ていきますが、以下の「3つ」の解説が追加されました。
①引掛シーリングローゼットへの結線部分の欠陥として多く見られる、絶縁被覆が台座の下端から5mm以上露出したものの解説
②金属管工事部分の欠陥として多く見られる、止めねじをねじ切っていないものの解説
③ランプレセプタクル又は露出形コンセント等への巻き付けによる結線部分の処理の欠陥として多く見られる、カバーが締まらないものの解説
なお、この3つのなかで、受験生が最も気をつけないといけないのは、②の「ねじ切り」です。
まず、①の「引掛シーリングローゼットへの結線部分の欠陥として多く見られる、絶縁被覆が台座の下端から5mm以上露出したものの解説」ですが、先の画像のように、「絶縁被膜が5mm以上、露出している」と、「欠陥」となります。
ぶっちゃけいえば、お手本どおりの作業をしていないだけです。この作業は、単に被膜を剥いて電線を差し込めばいい、ってなわけではありません。
先の画像を見て、ドキッとした人は、必ず、テキストで「やり方」を、おさらいしてください。
ところで、当該引掛シーリングのある候補問題ですが、例年、「7問」が出題されており、ほぼ半数の候補問題で出題される勘定となっています。
頻出施行なので、シッカリ練習しておきましょう。
次に、②の「金属管工事部分の欠陥として多く見られる、止めねじをねじ切っていないものの解説」ですが、これは、要は、「ねじ切り忘れへの警告」です。
先述したように、当該ねじ切りは、受験生が最も注意しなければなりません。
というのも、当該ねじ切りは、候補問題の1つしか出てこないため、ことさらに、受験生が忘れやすくなっているからです。
もう一度いいます。
「ねじ切り」は、候補問題にて1題しか出てこないため、圧倒的に練習量(経験値)が足らず、多くの受験生が、存在そのものを“すっかり”、そして、“ころっと”忘れています。
「ねじ切り」が出る候補問題は、おおむね「1問」です。
当該ねじ切りで、落ちている受験生は、多数かと思われます。
技能試験は、欠陥1つで不合格なので、その他の全部が合っていても、ねじ切りを忘れていたら、即落ちします。
当該金属管工事の練習をするときは、必ず、「ねじを切る」振りをして、「ねじ切り、よしっ!」と、指指し確認をしてください。
最後の「ランプレセプタクル又は露出形コンセント等への巻き付けによる結線部分の処理の欠陥として多く見られる、カバーが締まらないものの解説」ですが、要は、テキスト・DVDのお手本どおりに、作業ができていない、ってな次第です。
先に挙げたテキストや教材の言うとおりにしていれば、絶縁被膜がはみ出るような間違いは起きません。
当該ランプレセプタクル又は露出形コンセントが登場する候補問題は、ほとんど全てと言ってよい「12問」です。
よって、自己流の「てきとー」な作業をしている人は、ほぼ不合格になる塩梅です。
試験主催者にお布施をするような行為は、固く禁じるべきです。
必ず、テキスト・DVDのお手本どおりに作業できるように、なっておきましょう。
ポイントの改定については、以上です。
2電工のそのほかについては、「第2種電気工事士の独学」を参考にしてください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士 | 2019年3月28日 11:09 AM |
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H30年度(2018年度)の東京都 登録販売者試験ですが、一口で言うと、「例年通り、勉強しないと厳しい」試験となっています。
こういうとアレですが、わたしは、登録販売者の東京都試験は、他県と比べて、「受かりにくい」と思います。ぶっちゃけ言うと、「大阪府」の方が、明らかに「受かりやすい」です。
わたしは「大阪府」受験で合格しましたが、再度受験するなら、「大阪府」の一択です。そのくらい、「東京都」は手ごわいなあと思うことが多いです。
よく「登録販売者は、1ヶ月でも受かる」などと言われますが、話が「東京都」の場合だと、「受かることは受かるだろうが、落ちる可能性も「大」」であることを、肝に銘じておくべきかと思います。
東京都のH30年度の合格率は、「35.4%」と低いです。ちなみに、大阪府試験は「48.4%」でした。キッチリ勉強して試験に臨むようにしてください。
まあ、少し脅かしてしまいましたが、「難儀な東京都」とはいえ、ちゃんと勉強していれば、合格はできます。時間を確保し、テキストの精読と過去問演習と、暗記と記憶に勤しんでください。
以下、科目別に、傾向を述べていきます。
第1問~第20問の計「20問」の「医薬品に共通する特性と基本的な知識」ですが、H30年度は、「例年通り」の内容でした。
凝った出題もなく、難しい問題や捻った問題もなく、きちんと勉強した人なら、満点も狙えるはずです。
後述しますが、「医薬品」で点が取り難くなっているので、当該科目で、キッチリ点を稼いでおくべきです。
第21問~第40問の計「20問」の「人体の働きと医薬品」ですが、H30年は、「例年通り」でした。
「人体」の単元も、「副作用」の単元も、ともに、頻出事項や定番事項で問題が構成されています。
出題は、安定していると言えましょう。
しかし、油断はできません。
キッチリとテキストを精読し過去問演習を繰り返していないと、安定して点は取れない難易度です。
難問・奇問の類が出ないからこそ、実力が問われます。
「人体」でも、点を稼いでおきたいです。がんばりましょう!
第41問~第80問の計「20問」の「薬事関係法規・制度」ですが、H30年では、「相変わらず、難儀」です。
まず、定番の条文の「定義問題」と「目的」の「空欄穴埋め」が手ごわいです。
これは、『東京都の名物』といっていいくらいで、例年、難しい穴埋め問題が出ます。
「薬機法の目的」と「医薬品の定義」のところは、何回も何回も読んで、細かいキーワードまで押えておきましょう。
逆を言えば、「当該2論点は、常に狙われている」わけですから、集中的に勉強すれば、それだけで、2点確保できる、ってな次第です。考え方を変えて、点を取りに行ってください。
また、当該年度では、「ヘンテコリンな問題」が1問出ています。それは、ドマイナーな論点で…、
…です。
「配置販売業者」の「書面記載」の問題で、他県でも、ほとんど見ない論点です。そのため、落とした人も多いはずです。
とはいえ、こういう難問は、解けなくても構いません。
「法令」では、例年、解けない問題が1~3問程度、出ます。
んなもんで、見聞きしない問題に遭遇しても、(来たかっ)という感じで捉えて、無理そうなら、「捨て問」にするのが一番です。
なお、東京都ではあまり出ないのですが、「資料問題」の存在は、頭の片隅に置いておきましょう。
大阪府では、「88問:化粧品の効能効果の範囲」が…、
福岡県でも、「108問:化粧品の効能効果」が…、
…「資料問題」として登場しています。
「資料問題」とは、「手引き」の巻末資料からの出題なのですが、おそらく、大半の受験生は、ここまで手が回らないはずです。
できなさそうなら、捨ててしまいましょう。わたしなら、即、捨てます。
こんな次第で、難問の多い「法令」ですが、それ以前に、試験勉強に苦労している人も多いはずです。
馴染みのない言葉の羅列のため、配偶者並に頭の痛いところです。
とはいえ、試験問題の大半は、パターン化されています。
まずは、無理に憶えようとせず、ざっくりとテキストを読んでください。んで、テキストを見ながら、過去問を解いてみてください。
慣れて来たら、テキストなしで過去問を解きましょう。
んで、できるようになってきたら、テキストと過去問を、何回も繰り返して、得点源としてください。
まあ、要は、「繰り返し」です。
第61問~第100問の計「40問」の「主な医薬品とその作用」ですが、当該年度も、「勉強してないと、厳しい」問題でした。
特に、「漢方処方製剤」と「生薬」の絡む問題が多く、勉強していないと、配偶者並に手を焼いたはずで、2歳児がかわいいくらいです。
東京都を受けるなら、「漢方処方製剤」は無理でも、「生薬」はキッチリ勉強しておくべきかと思います。明らかに、得点が伸びます。
こんな次第で、「カタカナ成分」だけでは厳しいのが、東京都の「医薬品」です。
そして、です。
東京都試験は、「選択肢すべての正誤が判別できないと、最終解答が選べない」問題が多いのです。
他の県なら、問題を構成する選択肢のうち、2つか3つを判別できたら、その判別結果を以って、正答を選べるケースが多いのです。
しかし、東京都の場合、1つ1つの正誤をカッチリ決めないと、最終的な解答に迷う問題が“特に”目立ちます。
このため、丁寧な勉強が求められています。
多くの問題は、基礎・基本的なものばかりですが、しっかりとテキストを精読し、過去問演習をしておかねば、厳しい問題がそろっています。
油断せず、「医薬品」に臨んでください。
第101問~第120問の計「20問」の「医薬品の適正使用・安全対策」ですが、H30年も、「例年通り、手を焼く」でした。
当該年度も、難論点である「相談すること」と「使用を避ける」等々が出題されたので、受験生は、頭を捻ったはずです。
それ以外は、定番論点・頻出論点でした。しっかりテキストを読んで、過去問を解いておけば、問題はないはずです。
他の科目と比べると、「適正使用」は、点が取りやすいです。
難問の類はパスして、取れる問題は、確実に取れるようになっておきましょう。
ここで点が取れると、「医薬品」が凄く楽になります。
H30年度(2018年度)の東京都 登録販売者試験は、ざっと斯くの如しです。
勉強方法や独学の進め方などは、「登録販売者の独学」を一読ください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者試験 | 2019年3月25日 1:20 PM |
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H30年度(2018年度)の大阪府 登録販売者試験ですが、一口で言うと、「難しくない」です。
H30の出題は、至極「ふつう」だったので、「印象に残らない」試験でした。
んなもんで、これまでの試験と同様に、テキストと過去問を3回はやっておけば、大半の問題は取れるはずです。
しかし、当該年度の試験問題が解けたからといって、油断はできません。
ごぞんじのように、大阪府の試験は、H31年度(2019年度)より、試験の主催者が変わるからです。以降は、「関西広域連合」が主催者となります。
とはいえ、大きな影響はないと思われます。
登録販売者は、都道府県ごとに実施されますが、それぞれの難易度は、できるだけ平準化されるよう、配慮がなされています。
んなもんで、試験主催者が変わるといっても、激烈な変化は、「まず、ない」と思われます。
しかし、試験の傾向が変わる可能性は、あります。
解けたからと言っても油断せず、テキストを精読し、過去問を解いておきましょう。
また、1年分でいいので、「平成30年度(2018年度)登録販売者 東京都の過去問+解説」などの他県の過去問を、偵察がてら、解いておくことを勧めます。
まあ、ちゃんと勉強していれば、合格はできるので、油断せず、時間を取って、テキストの精読と過去問演習と、暗記と記憶に勤しんでください。
以下、科目別に、傾向を述べていきます。
第1問~第20問の計「20問」の「医薬品に共通する特性と基本的な知識」ですが、H30年度も安定しています。
例年通り、凝った出題もなく、難しい問題や捻った問題もなく、きちんと勉強した人なら、満点も狙えるはずです。
当該「基本知識」で、点をがっつり稼いでおくのが、ベストの試験戦術です。
第21問~第60問の計「40問」の「主な医薬品とその作用」ですが、当該年度は、「点が取りやすかった」はずです。
というのも、通常1問出題の「一般用検査薬」が、なんと、「3問」も出たからです。
しかも、まったく“ふつうの問題”で、少しも凝ってなかったので、大概の受験生は、点にしたはずです。
んなもんで、実質「プラス2点」あったといって過言ではない出題でした。
そのほか、頭の痛い「漢方処方製剤」も「生薬」の問題も、「例年通り」の出題でした。
勉強した人なら、点は取れますが、そうでないなら、お手上げだったはずです。
さて、当該「漢方処方製剤」と「生薬」の論点ですが、わたしは、「漢方処方製剤」は、時間に余裕のある人にしか勧めていません。
しかし、「生薬」の方は、できるだけ勉強するように助言しています。
「生薬」ができると、格段に「医薬品」の点数が安定するからです。
当該年度も、「生薬」を勉強していた人は、「医薬品」では、確実に合格点が取れたはずです。
「生薬=合格の保険」と考えて、できるだけ、手を付けてください。
第61問~第80問の計「20問」の「人体の働きと医薬品」ですが、H30年は、「ふつう」でした。
頻出事項や定番事項で問題が構成されています。
従来型の勉強をした人なら、つまり、テキストを精読し過去問演習を繰り返した人なら、穏当に点が取れたはずです。
逆を言えば、当該年度の問題で失点があるなら、勉強不足ってな塩梅です。
「人体」でも、点を稼いでおきたいです。がんばりましょう!
第81問~第100問の計「20問」の「薬事関係法規・制度」ですが、H30年では、例年と比べて、点が取りやすくなっています。
当該年度の「条文の定義」や「法の目的」の問題は、シンプルな「空欄穴埋め」だったので、点にできる受験生が多かったはずです。
また、小難しい問題、凝った問題もそうなかったので、スンナリ最後まで解けた人が多かったでしょう。
しかし、難問が、例年「2題」ほど出る傾向に変わりはありません。
この年度では…、
…の2つは、解けなくても仕方のない問題です。
第83問は、要は、「重箱の隅問題」で、知らんがや、という問題です。
第88問は、いわゆる、「資料問題」で、ここまでやっとれん、という問題です。
「法令」では、例年、こうした解けそうにない問題が出るので、無理そうなら、さっさと他の問題に、駒を進めましょう。
これら以外は、しっかりテキストを読んで、過去問を解いておけば、不安はないはずです。
「法令」は、苦手な人が多いと思いますが、何回も繰り返して、得点源としましょう。
第101問~第120問の計「20問」の「医薬品の適正使用・安全対策」ですが、H30年では、オーソドックスな出題でした。
当該年度では、難論点である「相談すること」がなかったので、さらに、有利でした。
しっかりテキストを読んで、過去問を解いておけば、問題はないはずです。
H30年度(2018年度)の大阪府 登録販売者試験は、ざっと斯くの如しです。
勉強方法や独学の進め方などは、「登録販売者の独学」を一読ください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者試験 | 2019年3月21日 12:18 PM |
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