H30年度(2018年度)の大阪府 登録販売者試験ですが、一口で言うと、「難しくない」です。
H30の出題は、至極「ふつう」だったので、「印象に残らない」試験でした。
んなもんで、これまでの試験と同様に、テキストと過去問を3回はやっておけば、大半の問題は取れるはずです。
しかし、当該年度の試験問題が解けたからといって、油断はできません。
ごぞんじのように、大阪府の試験は、H31年度(2019年度)より、試験の主催者が変わるからです。以降は、「関西広域連合」が主催者となります。
とはいえ、大きな影響はないと思われます。
登録販売者は、都道府県ごとに実施されますが、それぞれの難易度は、できるだけ平準化されるよう、配慮がなされています。
んなもんで、試験主催者が変わるといっても、激烈な変化は、「まず、ない」と思われます。
しかし、試験の傾向が変わる可能性は、あります。
解けたからと言っても油断せず、テキストを精読し、過去問を解いておきましょう。
また、1年分でいいので、「平成30年度(2018年度)登録販売者 東京都の過去問+解説」などの他県の過去問を、偵察がてら、解いておくことを勧めます。
まあ、ちゃんと勉強していれば、合格はできるので、油断せず、時間を取って、テキストの精読と過去問演習と、暗記と記憶に勤しんでください。
以下、科目別に、傾向を述べていきます。
第1問~第20問の計「20問」の「医薬品に共通する特性と基本的な知識」ですが、H30年度も安定しています。
例年通り、凝った出題もなく、難しい問題や捻った問題もなく、きちんと勉強した人なら、満点も狙えるはずです。
当該「基本知識」で、点をがっつり稼いでおくのが、ベストの試験戦術です。
第21問~第60問の計「40問」の「主な医薬品とその作用」ですが、当該年度は、「点が取りやすかった」はずです。
というのも、通常1問出題の「一般用検査薬」が、なんと、「3問」も出たからです。
しかも、まったく“ふつうの問題”で、少しも凝ってなかったので、大概の受験生は、点にしたはずです。
んなもんで、実質「プラス2点」あったといって過言ではない出題でした。
そのほか、頭の痛い「漢方処方製剤」も「生薬」の問題も、「例年通り」の出題でした。
勉強した人なら、点は取れますが、そうでないなら、お手上げだったはずです。
さて、当該「漢方処方製剤」と「生薬」の論点ですが、わたしは、「漢方処方製剤」は、時間に余裕のある人にしか勧めていません。
しかし、「生薬」の方は、できるだけ勉強するように助言しています。
「生薬」ができると、格段に「医薬品」の点数が安定するからです。
当該年度も、「生薬」を勉強していた人は、「医薬品」では、確実に合格点が取れたはずです。
「生薬=合格の保険」と考えて、できるだけ、手を付けてください。
第61問~第80問の計「20問」の「人体の働きと医薬品」ですが、H30年は、「ふつう」でした。
頻出事項や定番事項で問題が構成されています。
従来型の勉強をした人なら、つまり、テキストを精読し過去問演習を繰り返した人なら、穏当に点が取れたはずです。
逆を言えば、当該年度の問題で失点があるなら、勉強不足ってな塩梅です。
「人体」でも、点を稼いでおきたいです。がんばりましょう!
第81問~第100問の計「20問」の「薬事関係法規・制度」ですが、H30年では、例年と比べて、点が取りやすくなっています。
当該年度の「条文の定義」や「法の目的」の問題は、シンプルな「空欄穴埋め」だったので、点にできる受験生が多かったはずです。
また、小難しい問題、凝った問題もそうなかったので、スンナリ最後まで解けた人が多かったでしょう。
しかし、難問が、例年「2題」ほど出る傾向に変わりはありません。
この年度では…、
…の2つは、解けなくても仕方のない問題です。
第83問は、要は、「重箱の隅問題」で、知らんがや、という問題です。
第88問は、いわゆる、「資料問題」で、ここまでやっとれん、という問題です。
「法令」では、例年、こうした解けそうにない問題が出るので、無理そうなら、さっさと他の問題に、駒を進めましょう。
これら以外は、しっかりテキストを読んで、過去問を解いておけば、不安はないはずです。
「法令」は、苦手な人が多いと思いますが、何回も繰り返して、得点源としましょう。
第101問~第120問の計「20問」の「医薬品の適正使用・安全対策」ですが、H30年では、オーソドックスな出題でした。
当該年度では、難論点である「相談すること」がなかったので、さらに、有利でした。
しっかりテキストを読んで、過去問を解いておけば、問題はないはずです。
H30年度(2018年度)の大阪府 登録販売者試験は、ざっと斯くの如しです。
勉強方法や独学の進め方などは、「登録販売者の独学」を一読ください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者試験 | 2019年3月21日 12:18 PM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |
H30年度(2018年度)の福岡県 登録販売者試験ですが、おおむね、「例年どおり」といえます。
結論から言うと、これまでの試験と同様に、テキストと過去問を3回はやっておけば、大丈夫な問題がほとんどです。
例年のとおりとは言え、少しずつですが、選択肢の1つ1つが、難しくなってきています。
つまり、以前のような、ストレートに解答できる問題は、数が減っています。
とりわけ、テキストを精読していないと、到底、解けない“細かい問題”が増えており、確実に「難化傾向」にあるといえます。
しかしながら、先に述べたように、根本的なところは変わっていません。
徐々に「難化」しているとはいえ、ちゃんと勉強していれば、点の取れる問題がほとんどであり、穏当に、テキストと過去問を消化していれば、間違いなく合格点を確保できる難易度となっています。
しかも、です。
福岡県の試験は、大阪府や東京都と比べると、「シンプルな問題」が多く、この点でも、アドバンテージです。
福岡県では、「正しいものはどれか?」と「誤っているものはどれか?」の問題が多いです。
対して、大阪府や東京都では、「正しい組み合わせはどれか?」の問題ばかりなのです。
このため、大阪府や東京都では、「最終解答のミス」が実に多くなっています。
「最終解答のミス」とは、選択肢の1つ1つの正誤は合っているのに、マークする番号を間違うケアレスミスのことです。
この点、福岡県では、この「最終解答のミス」率が相対的に低いので、くだらない失点を犯さずに済みます。2~3点は、得をしているはずです。
こんな次第で、ちゃんと勉強していれば、福岡県試験には合格できるので、油断せず、時間を取って、テキストの精読と過去問演習と、暗記と記憶に勤しんでください。
以下、科目別に、傾向を述べていきます。
第1問~第20問の計「20問」の「医薬品に共通する特性と基本的な知識」ですが、H30年度も安定しています。
例年通り、凝った出題もなく、難しい問題や捻った問題もなく、きちんと勉強した人なら、満点も狙えるはずです。
後述しますが、「医薬品」で点が取り難くなっているので、当該科目で、キッチリ点を稼いでおくべきです。
第21問~第40問の計「20問」の「人体の働きと医薬品」ですが、H30年では、やや難しい印象を受けました。
テキストの細かいところや、あまり出ない論点が、そこそこ出題されるようになっています。
たとえば…、
「22問:胆嚢・肝臓」の選択肢イ・エ
「27問:腎臓及び副腎」の選択肢ア・イ
「31問:末梢神経系及び中枢神経系」の選択肢イ・エ
…などは、結構、戸惑うように思われます。
人体は、テキストの細かいところまで、精読しておきましょう。
第41問~第60問の計「20問」の「医薬品の適正使用・安全対策」ですが、H30年では、難問が目立ちます。
近年から「適正使用」にて、難問が出てきていたのですが、傾向として、「難・やや難」の問題が“まず”出ることが明らかになっています。
当該年度では…、
50問:相談すること 緑内障・・・「難」。
57問:製造販売業者による副作用の報告制度・・・「難」。
…この2問が目立って難しいと思います。
第50問ですが、毎年、「相談すること」の問題が出ていますが、「医薬品」の横断的な知識が“膨大に”必要なので、確実に解くのは、骨が折れます。
無理そうなら、「捨て問」でもいいでしょう。
んで、第57問ですが、「製造販売業者による副作用の報告制度」という、登録販売者とは、そう関係のない「製造販売業者」がらみの問題です。
つーか、正直言うと、「なんだこりゃ?」的な感想しかもてない問題です。登録販売者と製造販売業者とは、そう関係ないがやといった感じで、無理だなーと思ったら、捨てるのが一番です。
こうした次第で、「適正使用」では、例年、2問強の難問が出る傾向があります。
当該適正使用の難問は取れない、と踏んでおきましょう。
とはいえ、他の問題は、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。こういう問題を、取りこぼさないようにしましょう。「適正使用」も得点源にできます。
第61問~第100問の計「40問」の「主な医薬品とその作用」ですが、H30年では、漢方処方製剤と生薬の選択肢が目立つようになっています。
選択肢の1~2つが漢方処方製剤なり、生薬なりで構成されている問題が増えています。こういう問題が、「9問」ほど出ています。
んで、1問丸ごと「漢方処方製剤」なのが「2問」。
そして、1問丸ごと「生薬」なのが「2問」。
こんな次第で、「漢方処方製剤」と「生薬」の絡んだ問題が「13問」ほど、出題されています。
これら13問前後の問題は、点が取りにくい・点が取れないと踏んでおきましょう。
つまり、「全40問-13問」の「27問」で、点を稼がないといけない、ってな次第です。
テキストや過去問を繰り返して、取れる問題は、確実に取れるようになっておきましょう。
個人的には、「生薬」は、勉強しておくべきだと考えます。
「漢方処方製剤」は、余裕のある人がやればいいですが、「生薬」は、勉強しておくと、格段に点数が上がります。
「生薬=合格の保険」と考えて、できるだけ、着手してください。
第100問~第120問の計「20問」の「薬事関係法規・制度」ですが、H30年では、例年と比べて、点が取りやすくなっています。
厄介な問題が減っているからです。
例年、条文の定義や目的の問題は、「空欄穴埋め」が多く、ガチで暗記していないと、点の取れない問題が多かったのです。
しかし、当該年度は、シンプルな「択一式」になっており、格段に楽になりました。
難問の類は、1問ほどで、これくらいなら、「例年通り」となっています。
アレレとなる選択肢も、ちらほらしていますが、とはいえども、大半の問題は、テキストと過去問を仕上げていれば取れる問題です。
ちゃんとやれば、得点源になる科目です。しっかりテキストを読んで、過去問を解いておけば、不安ヨウ素はないでしょう。
H30年度(2018年度)の福岡県 登録販売者試験は、ざっと斯くの如しです。
勉強方法や独学の進め方などは、「登録販売者の独学」を一読ください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者試験 | 2019年3月19日 11:13 AM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |
タイトルどおり、平成31年(2019年)の第2種電気工事士の上期試験の申し込みは、「3月13日」より始まり、「4月3日」まで受け付けています。
以下に述べる利点・事情から、仕事・家庭等に余程の事情がない限り、2電工は、上期試験の受験を推奨します。
上期試験の受験を推奨するのは、一口で言うと、「上期のほうが、そこそこ有利」だからです。
まず、「2回受験可能」が大きな理由です。
2電工試験は、「1年で、上期と下期の、2回受験が可能」となっています。
んなもんで、上期がダメでも、即、下期に再挑戦できます。
つまり、買ったテキスト・過去問が無駄にならない、ってな次第です。
こんな次第で、上期のほうが“気が楽”なのは間違いありません。
次に、「難易度」です。
なぜだか、下期の筆記は、難問や奇問の類が出る事が多く、下期筆記は上期に比べて、手ごわい傾向があります。
下期筆記は、(何これ?アレレ?!)となる事が多いです。
試験内容的に、わたしは、上期のほうが「楽」な感じがしています。
最後に、「夏の試験勉強はキツイ」と言う理由があります。
詳細は「第2種電気工事士「下期」の筆記は「夏・注意」-合格率の低い理由」に述べているのですが、下期筆記は「10月6日(日)」にあります。
そうすると、です。試験勉強は、8月~9月という、暑さが本格的な時期から残暑の厳しい時期に、被ってしまうことになります。
暑いと、試験勉強の能率が落ちます。
よって、十分な勉強ができず、本試験を迎える危険性が高い、といった次第です。
まず、上記3つの理由から、上期受験を進めています。
ほいで、です。
2電工は、ビルメン資格の筆頭なのですが、ビルメン資格を集めているのなら、上期がよいのです。
ビルメン資格を集めているなら、2電工は、上期受験が最も効率がいいです。
上期試験を受験し、合格できれば、第3種冷凍機会責任者(冷3)の試験に間に合うからです。
2電工の筆記は、先に述べたように、「6月2日(日)」にあります。
んで、技能は、「7月20日(土)か21日(日)」にあります。
そして、冷3の試験日と言うと、「11月上旬」にあります。
7月まで2電工に尽力し、暑い8月は少し骨休みをしつつ、冷3の勉強に取り掛かり…、
んで、9月・10月に、試験勉強に本腰を入れる、ってな寸法になるわけです。
こんな次第で、「2電工→冷3」と、時間的な連結が実によいのです。
よって、ビルメン資格を集めているなら、まずは、「上期試験」が最適、といった次第です。
詳しくは、「ゼロからのビルメン4点セット(2電工・乙4・二級ボイラ・冷凍機械3 or 消防設備士)・独学スケジュール」を一読ください。
資格集めの点からも、上期受験が有利です。時間が合うなら、上期を受験してください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士 | 2019年3月14日 10:54 AM |
| ▲ Back to Top. | ▲ Back to Homepage. |