独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

登録販売者 「適正使用」の「相談すること」の生薬の語呂合わせとまとめ‐カンゾウ、マオウ

「適正使用」のいわゆる「医薬品的な問題」に登場する「生薬」のうち、「相談すること」に該当するものをまとめています。

こういうとアレなのですが、「相談すること」は、「使用しない」に比べて、実に煩雑でキツイです。

時間の余裕のない人は、「後回し」か、「捨て問」でよいかと思います。自分の進捗を踏まえて、やるかやらないかと決めてください。

まあ、「相談すること」の「生薬」は、カンゾウとマオウの2つだけなので、このページを「お気に入り」に入れておいて、細切れ時間で、何度も目を通すのも一手です。

なお、姉妹ページの「使用しない 生薬」も、参考にしてください。

本試験対策

結論から言うと、本試験にて、たとえば、「相談することになっている“生薬”はどれか?」という出題があったなら、「カンゾウかマオウを選ぶ」ってな塩梅です。

先に見たように、「相談すること」の「生薬」は、カンゾウとマオウの2つだけなので、試験的には、先の2つの生薬さえ頭に入れて、細々したことは「捨てる」ってな塩梅です。

時間に余裕のない人は、「相談すること…カンゾウとマオウだけ」と、憶えましょう。これだけでも、点数可能性は、かなりアップします。

相談すること‐カンゾウ

カンゾウ」ですが、「相談すること」では…、

高齢者

むくみ

高血圧

心臓病

腎臓病

…に登場します。

下らない語呂ですが、「新高校G組(しんこうこうGくみ)」くらいに憶えてしまいます。

「新(しん)」は、「心臓病(しんぞうびょう)」です。

「高(こう)」は、「高齢者(こうれいしゃ)」です。

「校(こう)」は、「高血圧(こうけつあつ)」です。

「G(ジー)」は、「腎臓病()んぞうびょう」です。

「組(くみ)」は、「むくみ」です。

語呂そのものはいいので、カンゾウの「相談すること」は、「新高校G組(しんこうこうGくみ)」で押えるのも一手です。

カンゾウ‐理由

理由ですが、厳しいなら後回しか捨ててください。

高齢者」と「むくみ」は、「偽アルドステロン症を生じやすいため」です。

高血圧」は、「大量に使用するとナトリウム貯留、カリウム排泄促進が起こり、むくみ(浮腫)等の症状が現れ、高血圧を悪化させるおそれがあるため。」です。

心臓病」は、「大量に使用するとナトリウム貯留、カリウム排泄促進が起こり、むくみ(浮腫)等の症状が現れ、心臓病を悪化させるおそれがあるため。」です。

腎臓病」は、「大量に使用するとナトリウム貯留、カリウム排泄促進が起こり、むくみ(浮腫)等の症状が現れ、腎臓病を悪化させるおそれがあるため。」です。

カンゾウの無理論点‐薬の表記

以下に述べるカンゾウの薬の別は、無理に押さえなくていいです。

なお、「高齢者」の場合、「グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸又はカンゾウが配合された内服薬、外用痔疾用薬(坐薬、注入軟膏)(略)」が対象となっています。

そして、「心臓病」の場合は、「グリチルリチン酸の塩類、カンゾウ又はそのエキス(略)」が対象となっています。

んで、「むくみ」以下は、「グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸、カンゾウ(略)」となっています。

上記薬の別まで押さえるのは酷なので、本当にざっくりでいいです。

「カンゾウ入りのうち、どういう薬が対象か」が問われたら、解ける受験生は皆無かと思います。

相談すること‐マオウ

マオウ」ですが、「相談すること」では…、

高齢者

排尿困難

甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症

高血圧

心臓病

糖尿病

…に登場します。

下らない語呂ですが、「高校の後輩が心頭滅却(こうこうのこうはいがしんとうめっきゃく)」です。

「高(こう)」は、「高齢者(こうれいしゃ)」です。

「校(こう)」は、「甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症(こうじょうせん)」です。

「後(こう)」は、「高血圧(こうけつあつ)」です。

「輩(はい)」は、「排尿困難(はいにょうこんなん)」です。

「心(しん)」は、「心臓病(しんぞうにょう)」です。

「頭(とう)」は、「糖尿病(とうにょうびょう)」です。

下らない語呂で、まずは、これらを押えてしまいましょう。

正直言うと、ここまで押さえられたら、「できることはすべてやった」と言っていいでしょう。

甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症について

「甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症」ですが、「甲状腺疾患」とは区別してください。

マオウは、当該甲状腺疾患については、「相談すること」の対象となっていません。

マオウは、あくまで、「甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症」が「相談すること」です。

選択肢の1つに、「甲状腺疾患」が出てきたことがあるので、注意してください。

ちなみに、「甲状腺疾患」が「相談すること 」なのは、「ポビドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素等のヨウ素系殺菌消毒成分が配合された口腔咽喉薬、含嗽薬」です。できたら、チェックしておきましょう。

マオウ‐高齢者

先に見たように、「マオウ」は、「高齢者」が「相談すること」となっています。

以下に述べる「理由」や「薬の別」は、ここまでやるのは酷なので、ざっくり見ておけばいいでしょう。わたしなら捨てます。

理由は、「心悸亢進、血圧上昇、糖代謝促進を起こしやすいため。」です。

当該マオウの薬の別ですが、「高齢者」においては、「メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、プソイドエフェドリン塩酸塩、トリメトキノール塩酸塩水和物、メトキシフェナミン塩酸塩等のアドレナリン作動成分又はマオウが配合された内服薬、外用痔疾用薬(坐薬、注入軟膏)」と表記されています。

ざっくり見ておけばいいでしょう。

マオウ‐排尿困難

「マオウ」は、「排尿困難」の症状のある人が「相談すること」となっています。

以下の「理由」や「薬の別」は、ざっくり見ておけばいいでしょう。わたしなら捨てます。

理由は、「排尿筋の弛緩と括約筋の収縮が起こり、尿の貯留を来すおそれがあるため。特に、前立腺肥大症を伴っている場合には、尿閉を引き起こすおそれがあるため。」です。

そして、「排尿困難」においては、「構成生薬としてマオウを含む漢方処方製剤」が対象となっています。ざっくり見ておいてください。

マオウ‐甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症

「マオウ」は、「甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症」の基礎疾患のある人が「相談すること」となっています。

以下は、ざっくりでいいです。

理由は、「甲状腺機能亢進症の主症状は、交感神経系の緊張等によってもたらされており、交感神経系を興奮させる成分は、症状を悪化させるおそれがあるため。」です。

ここは、出題実績のあるところです。

過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、当該「マオウ…甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症…相談すること」だけは、ピンポイントに押えておきましょう。

なお、「理由」の「交感神経」のところは、注意してください。

他県にて、「交感神経」が「“”交感神経」に変えられて出題されていました。

「適正使用」でも、登録販売者試験おなじみの出題があるので、頭の片隅に置いておきましょう。

さて、薬の別ですが、当該論点では、「マオウ」のみの表記となっています。

マオウ‐高血圧

「マオウ」は、「高血圧」の基礎疾患のある人が「相談すること」となっています。

理由は、「交感神経興奮作用により血圧を上昇させ、高血圧を悪化させるおそれがあるため。」です。

高血圧では、薬の別は、「マオウ」のみの表記となっています。

ざっくりでいいです。

マオウ‐心臓病

「マオウ」は、「心臓病」の基礎疾患のある人が「相談すること」となっています。

理由は、「心臓に負担をかけ、心臓病を悪化させるおそれがあるため。」です。

薬の別は、「マオウ」のみの表記となっています。

マオウ‐糖尿病

「マオウ」は、「糖尿病」の基礎疾患のある人が「相談すること」となっています。

理由は、「肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病の症状を悪化させるおそれがあるため。」です。

糖尿病においても、薬の別は、「マオウ」のみの表記となっています。

これも、ざっくりでいいです。

「相談すること 生薬」は、以上です。

個人的なことを言うと、試験的には、「後回し」でよいかと思います。

他の論点が既に学習済みで、プラス1~2点を底上げしたいという実力者の人に、お勧めする論点です。

姉妹ページの「使用しない 生薬」も、一読願います。

登録販売者 「適正使用」の「使用しない」の生薬のまとめ‐センナ、ダイオウ、カンゾウ

「適正使用」のいわゆる「医薬品的な問題」に登場する「生薬」のうち、「使用しない」に登場するものをまとめています。

「使用しない」の「生薬」は、センナ、ダイオウ、カンゾウの3つしかない上に、「医薬品」の知識で何とかなってしまいます。

このページを「お気に入り」に入れておいて、試験の直前で、押えればいいでしょう。

なお、姉妹ページの「相談すること 生薬」も、参考にしてください。

使用しない‐センナ、ダイオウ‐授乳中の人

「使用しない」に登場する生薬で、優先して押さえるべきは、「センナ」と「ダイオウ」です。

当該センナとダイオウですが、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」に登場します。

その理由は、「乳児に下痢を起こすおそれがあるため」です。

参考:使用しない 女性系

両方とも、瀉下作用のある生薬なので、さもありなんです。

ちなみに、ガチ暗記は無用ですが、手引きでは、「センノシド、センナ、ダイオウ又はカサントラノールが配合された内服薬、ヒマシ油類」と表記されています。

使用しない‐センナ、ダイオウ‐大量に使用(服用)しない

次に、センナとダイオウですが、「大量に使用(服用)しないこと」に登場します。

理由は、「腸管粘膜への刺激が大きくなり、腸管粘膜に炎症を生じるおそれがあるため」です。

当該論点は、瀉下成分に共通するものなので、「医薬品」で勉強した「使用上の注意」から、アプローチしてください。

ちなみに、ガチ暗記は無用ですが、手引きでは、「センナ、センノシド、ダイオウ、カサントラノール、ビサコジル、ピコスルファートナトリウム等の刺激性瀉下成分が配合された瀉下剤」と、表記されています。

使用しない‐カンゾウ‐連用しない

次に、「使用しない」に登場する生薬は、おなじみの「カンゾウ」です。

当該カンゾウですが、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」と「長期連用しないこと」に登場します。

理由は、「偽アルドステロン症を生じるおそれがあるため。」です。

「医薬品」でも、ド定番の論点なので、大丈夫でしょう!

なお、試験が「難化」したときだと、“数字”が出そうです。

当該カンゾウは、手引きにて、「グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸、カンゾウ等のグリチルリチン酸を含む成分(1日用量がグリチルリチン酸として40mg 以上、又はカンゾウとして1g以上を含有する場合)」と表記されています。

下線部分の「1g以上」のところが問われる可能性があります。

たとえば、「“40mg”」や「“1mg”」などに変えられる可能性があります。チェックしておきましょう。

なお、厳密に押えなくてもいいですが、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」なのは、「短期間の服用に限られる漢方生薬製剤」のカンゾウが対象となっています。

「長期連用しないこと」は、「外用痔疾用薬(坐薬、注入軟膏)」「漢方生薬製剤以外の鎮咳去痰薬、瀉下剤、婦人薬」「胃腸薬、胃腸鎮痛鎮痙薬」のカンゾウが対象です。

薬の別がガチで問われることはないでしょうが、一応、見ておきましょう。

「使用しない」の「生薬」は、以上です。

「医薬品」の復習がてら、押えておいてください。

相談すること 生薬」に続きます。

登録販売者 「適正使用」の「相談すること」の漢方処方製剤‐小児五疳薬、小柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、響声破笛丸

「適正使用」のいわゆる「医薬品的な問題」に登場する「漢方処方製剤」のうち、「相談すること」となっているものをまとめています。

試験勉強の終盤や直前期に、知識の整理に活用ください。

なお、姉妹ページの「使用しない 漢方処方製剤」も、参考にしてください。

相談すること‐小児五疳薬

「相談すること」の「次の症状がある人」の「高熱」と「はげしい下痢」に、「小児五疳薬」が登場します。

理由は、「高熱」は、「かぜ以外のウイルス性の感染症その他の重篤な疾患の可能性があるため」で…、

「はげしい下痢」は、「大腸炎等の可能性があるため」です。

当該小児五疳薬ですが、テキストや手引きに、これといった記述がない漢方処方製剤で、「適正使用」のみに登場します。

んなもんで、(試験に出ないだろー)と思われがちですが、だからこそ、出題されるのです。

実際に、「東京都 R5 第106問」のように、選択肢の1つに出てきています。

まあ、「相談すること」なので、無理に憶えなくていいですが、「小児五疳薬・・・相談すること」くらいは、押えておきましょう。

相談すること‐小柴胡湯‐肝臓病

次に、「小柴胡湯」が「基礎疾患等」の「次の診断を受けた人」の「肝臓病」のところに登場します。

理由は、「間質性肺炎の副作用が現れやすいため」です。「小柴胡湯と言えば、間質性肺炎」ですね。

出題実績あります!

当該小柴胡湯は、「適正使用」での頻出論点です。最も出る漢方処方製剤の1つです。

小柴胡湯‐肝臓病‐相談すること」は、ガチで押えてしまいましょう。

相談すること‐小柴胡湯‐インターフェロン製剤

小柴胡湯」ですが、先の「肝臓病」の他に、「インターフェロン製剤で治療を受けている人」でも登場します。

ここは、小柴胡湯の固有論点なので、出題者からすると、非常に出しやすいです。

参考:相談すること 基礎疾患3

理由ですが、「インターフェロン製剤との相互作用によって、間質性肺炎を起こしやすくなるため」です。

相変わらず、「小柴胡湯と言えば、間質性肺炎」ですね。

なお、薬の別ですが、当該論点では、「小柴胡湯、小柴胡湯が配合されたかぜ薬」がその対象となっています。

別段、気にするところではないですが、“小柴胡湯入りにかぜ薬”もあるので、チェックだけしておきましょう。

相談すること‐柴胡加竜骨牡蛎湯、響声破笛丸

柴胡加竜骨牡蛎湯」と「響声破笛丸」が、「併用薬等」の「瀉下薬(下剤)」のところに登場します。

理由は、「腹痛、激しい腹痛を伴う下痢が現れやすくなるため」です。

ちなみに、両方とも、ダイオウ入りです。(響声破笛丸は、ときどきダイオウ入りとなっています。)

さて、試験的なことを言うと、2つとも、それほど試験に出る漢方処方製剤ではないです。前もって憶えておく必要はないと思います。

よって、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前の待機時間や休み時間に見直して、「柴胡加竜骨牡蛎湯、響声破笛丸・・・相談すること・・・瀉下薬」と、“瞬間的に”頭に入れて、試験に臨めばいいでしょう。

「相談すること 漢方処方製剤」は、以上です。

試験的には、ド定番の「小柴胡湯」を押さえてください。んで、「小児五疳薬」をチェックしましょう。

柴胡加竜骨牡蛎湯と響声破笛丸は、試験直前にチラ見しておけば、十分です。

姉妹ページの「使用しない 漢方処方製剤」も、一読願います。