2022年度(令和4年度)の2電工・技能試験の候補問題の複線図の対策ページ。このページでは、「NO.5」の複線図の書き方を「画像」にして提供する。本問の複線図は、かなりカンタンである。「BE(漏電遮断器)」と「接地端子」のところは、問題文に指定があるため、それに従うのみ。よって、「B(配線用遮断器)」のところだけ、気をつければいいだけであるが、ここも、基本的なものしかないので、困ることはない。
「複線図」の書き方ですが、当方では…、
①接地側:電灯(負荷)とコンセントをつなぐ。
②非接地側:点滅器(スイッチ)とコンセントをつなぐ。
③残りをつなぐ。
…という順序でやっていきます。
憶え方としては、「デンコ テンコ」です。
「デンコ」は、「“電”灯と“コン”セント」です。
「テンコ」は、「“点”滅器と“コン”セント」です。
なお、複線図を書く順番は、決まっていないので、お使いのテキストに準拠してください。
候補問題のNO.5の複線図ですが、左下部分の「BE(漏電遮断器)」と「接地端子」は、複雑な作業ではありません。
「接地端子」、つまり、アース部分は、おなじみの「緑色」で接続します。
残る「BE(漏電遮断器)」は、残った色で接続するだけです。
複線図の作業的には、ほとんど問題はないので…、
…と、ざっと書き出せばいいでしょう。
本問での複線図のメイン作業は、「B(配線用遮断器)」のところです。
しかし、単に、電源線とスイッチとランプレセプタクルとコンセントと電灯(施工省略)をつなげるだけです。
“定番作業”なので、問題はないはずです。
とはいえ、念のため、以下に、「B(配線用遮断器)」の複線図の書き方を見ていきます。
次に、電源線の接地側(白)です。
接地側は、「デンコ」なので、「電灯(負荷)」と「コンセント」をつなぎます。
本問では、接地側の電源線に、「イ」の施工省略の電灯と、「ロ」のランプレセプタクルと、コンセントとをつなげることと相なります。
接地側だけをつないだものが、先の画像となります。
次は、非接地側(黒)の作業です。
非接地側は、「テンコ」なので、「点滅器(スイッチ)」と「コンセント」をつなぎます。
スイッチもコンセントも、同じ箇所にあるので、作業はカンタンです。
さっと、電源線から線を引いて、「渡り線」でつなげるだけです。
「渡り線」は、念のため、複線図上に、その旨を明記しておきましょう。
わかるとは思いますが、こうしておくと、実際の作業時に、脳の疲労が和らぎます。
こんな次第で、非接地側だけをつなぐと、先の画像となります。
後は、「イ」と「ロ」の点滅器と、各負荷をつなげるだけです。
「2つ」も点滅器があるので、取り違えるおそれがあります。
素人必須のテクニック「指差し確認」をしてから、線を引くことにしましょう。
作業的には、問題ないかと思います。
なお、電線の色ですが、点滅器と各負荷の接続は、白でも黒でもOKとなっています。
しかし、本試験では、考える時間がありません。
どの色でつなげるか、練習時で、「決めておく」ことを勧めます。
たとえば、(イのところは、黒・黒でつなげる。ロは、白・黒にする。)とかです。
こんな風に「決めておく」と、本試験時に、(アレレ、ここは、どうつなげたっけ?)という逡巡を、根絶することができます。
先の画像をまとめると…、
…となります。
実際の作業は、「B(配線用遮断器)」のところしかないので、大丈夫かと思います。
以上、候補問題NO.5の複線図の書き方でした。
ところで、本問の「候補問題」の『解説』は、「こちら」です。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介します。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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