2021年(令和3年度)の2電工・技能試験の候補問題の複線図の対策ページ。このページでは、「NO.3」の複線図の書き方を「画像」にして提供する。本問は、「TS(タイムスイッチ)」のところだけが独特で、相応の練習が必要となる。逆を言えば、ここだけが難しくて、他は簡単。固有部分の「TS」だけ、書き方を憶えてしまいましょう。
「複線図」の書き方ですが、当方では…、
①接地側:電灯(負荷)とコンセントをつなぐ。
②非接地側:点滅器(スイッチ)とコンセントをつなぐ。
③残りをつなぐ。
…という順序でやっていきます。
憶え方としては、「デンコ テンコ」です。
「デンコ」は、「“電”灯と“コン”セント」です。
「テンコ」は、「“点”滅器と“コン”セント」です。
なお、複線図を書く順番は、決まっていないので、お使いのテキストに準拠してください。
候補問題のNO.3の複線図ですが、対策が必要なのは、「TS(タイムスイッチ)」のところだけです。
一口で言うと、「丸暗記する」です。
複線図作成に当たっては、まずもって、固有部分の「TS(タイムスイッチ)」を先に書いてしまいましょう。
完成図は、上の画像のようになります。
さて、上記のように書くには、以下の…、
・S1・・・黒・・・電源線の非接地側
・S2・・・白・・・電源線の接地側
・S2・・・白・・・イの引掛けシーリングの接地側
・L1・・・黒・・・イの引掛けシーリングの非接地側
…を、「暗記」しておくのが賢明です。
本試験では、考える時間などないので、「電源|引掛・・・黒|白白|黒」くらいに、暗記して臨みましょう。
次に、電源線の接地側(白)です。
接地側は、「デンコ」なので、「電灯(負荷)」と「コンセント」をつなぎます。
「ロ」のランプレセプタクルと、コンセントとをつなげるのは、問題ないかと思います。
本問では、ここがポイントなのですが、接地側の白と、「TS(タイムスイッチ)」の「S2」をつなげます。
先の述べたように、「S2・・・接地側(白)」と、ガチ暗記しておきましょう。
こんな次第で、接地側だけをつないだものが、先の画像となります。
次は、非接地側(黒)の作業です。
非接地側は、「テンコ」なので、「点滅器(スイッチ)」と「コンセント」をつなぎます。
「点滅器(スイッチ)」は、「ロ」の1つしかないので、ふつうに非接地側とつなげるだけです。
「コンセント」も、1つしかないので、問題はないはずです。
さて、ここがポイントなのですが、非接地側の黒と、「TS(タイムスイッチ)」の「S1」をつなげます。
「S1・・・非接地側(黒)」と、ガチ暗記しましょう。本試験では、考える時間はありません。
こんな次第で、非接地側だけをつなぐと、先の画像となります。
残る作業ですが、まずは、「イ」の引掛けシーリングと「TS」をつなげましょう。
先に見たように…、
・S2・・・白・・・イの引掛けシーリングの接地側
・L1・・・黒・・・イの引掛けシーリングの非接地側
…と、つなげます。
繰り返しますが、「暗記」しましょう。
後は、「ロ」の点滅器とランプレセプタクルをつなげるだけです。
電線の色がバラバラですが、実際の作業時では、問題ありません。
真ん中の3心ですが、接地側で白が、非接地側で黒が既に使われているので、消去法的に「赤」となります。
他の箇所も、もう片方が使われているので、必然的に、その色になるってな塩梅です。
先の画像をまとめると…、
…となります。
本問では、ホントに、固有部分の「TS(タイムスイッチ)」の「S1・S2・L1」のところだけが難しいです。
練習が必須です。不安がなくなるまで、何回も何回も、紙に書いて憶えましょう。
以上、候補問題NO.3の複線図の書き方でした。
ところで、本問の「候補問題」の『解説』は、「こちら」です。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介します。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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