「ロートコン」は、あまり出ない生薬ですが、医薬品成分と絡めて出題される可能性があります。押えておきましょう。
復習用に、手引きの説明文を抜粋しておきます。
「スコポラミンを含む成分としてロートエキス(ロートコン(ナス科のハシリドコロ、Scopoliacarniolica Jacquin 又はScopolia parviflora Nakai の根茎及び根を基原とする生薬)の抽出物)が配合されている場合もある。」
…となっています。
英語基原は、捨てましょう。
基原は、カタカナの「ハシリドコロ」を押さえておけば、十分すぎます。
「ロートコン」ですが、医薬品成分の「ロートエキス」の原料となる生薬です。
当該ロートエキスと絡んで出題される可能性があります。
押えておくべき「生薬」かと思います。
優先順位は、「ふつう」です。
当該生薬は…、
①「スコポラミンを含む成分としてロートエキス(ロートコン(ナス科のハシリドコロ、Scopoliacarniolica Jacquin 又はScopolia parviflora Nakai の根茎及び根を基原とする生薬)の抽出物)が配合されている場合もある。」
…といった感じに出題されています。
設問の「スコポラミンを含む成分としてロートエキス(ロートコン(ナス科のハシリドコロ、Scopoliacarniolica Jacquin 又はScopolia parviflora Nakai の根茎及び根を基原とする生薬)の抽出物)が配合されている場合もある。」ですが、正しい記述です。
当該ロートコンですが、「生薬成分」といった独立した単元では登場せず、設問のように、医薬品成分であるロートエキスの括弧書きの中に登場します。
よって、出題されるとしたら、「ロートエキス」と絡んで出題されるかと思います。
こういうとアレですが、ロートコンだけでは、問題の作りようがないので、「ロートエキス…ロートコンの抽出物」とだけ、憶えておけばいいかと思います。
なお、基原は、ハシリドコロだけを押さえ、英語基原の「Scopoliacarniolica Jacquin 又はScopolia parviflora Nakai」は、憶えなくていいでしょう。
わたしは、「捨て問」とします。英検にすら出ない(出せない)単語を憶える必要はないです。ここが出たら、諦めましょう。
「ロートコン」ですが、当該生薬が手引きに登場するのは、「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」の「抗コリン成分」の「ロートエキス」ところです。
よって、試験に出るとしたら、「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」のところかと思います。
参考:鎮暈薬:ロートエキス
なお、「ロートエキス」は、鎮暈薬以外の薬でも登場しますが、例えば、胃腸鎮痛鎮痙薬などですが、ここでは、手引きにロートコンが明記されていない(ロートコン云々の括弧書きがない)ので、慎重な出題者だと、出題を避けるように思います。
まあ、突っ込んだ出題はないと思われるので、深追いはせず、「ロートコンの抽出物…ロートエキス」とだけ、憶えておきましょう。
用語がややこしいので、整理しておきましょう。
「ロートコン」は、生薬です。
「ロートエキス」は、ロートコンの抽出物で、医薬品成分(抗コリン成分)です。
性格の悪い出題者なら、「ひっかけ」問題を出しそうです。
たとえば、「スコポラミンを含む成分として“ロートコン”が配合されている場合もある」といった出題が考えられます。
手引きに準拠すれば「×」です。エキスの方が医薬品の成分と憶えましょう。
暗記用に、空白問題を出しておきます。
「ロートコンの抽出物であるロート〇〇〇は、抗〇〇〇成分。」
すらっと出るようなら、OKです。アレレなら、ページの上の方を見つめてください。
「ら行」の生薬へのリンクです。
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